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2020.03.21

東京オリンピック出場枠獲得状況(3)/男子グレコローマン60・67・77kg級

 東京オリンピックのパンアメリカン予選が終了した。残る3地区と世界最終予選の期日と場所が宙に浮いた状態だが、現段階での各階級の出場枠獲得状況と、今後の予選で出場枠獲得が見込まれる選手を予想してみた。


男子グレコローマン60kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
文田健一郎(日本)
Emelin, Sergey(ロシア)
Ainagulov, Meirambek(カザフスタン)
Nejati, Alireza Ayat Ollah(イラン)
Temirov, Lenur(ウクライナ)
Tasmuradov, Elmurat(ウズベキスタン)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Orta Sanchez, Luis Alberto(キューバ)
Hafizov, Ildar(米国)

《残る強豪選手》

18歳で欧州王者に輝いたエドモンド・アルメン・ナザリアン(ブルガリア)。オリンピック出場枠に挑むか=提供・UWW

 欧州では、2018年世界選手権2位で2019年欧州選手権優勝のビクトル・シオバヌ(モルドバ)が浮上する可能性は十分。2019年世界ジュニア選手権優勝で先月の欧州選手権2位のケリム・カジム・カマル(トルコ)、昨年の欧州大会2位のエリク・トルバ(ハンガリー)らも有力候補。

 世界一の経験があり昨年の世界選手権7位のイボ・セラフィモフ・アンゲロフ(ブルガリア)も候補の一人だが、オリンピックV2選手の息子で欧州選手権55kg級優勝、18歳のエドモンド・アルメン・ナザリアンの抜擢、快挙もありえる。

 4ヶ国が出場資格を得ているアジアからは、昨年のアジア選手権で文田健一郎(ミキハウス)を破ったリ・セウン(北朝鮮)が出てくる可能性は十分。2018年世界選手権3位で1月の「マテオ・ペリコネ国際大会」(イタリア)優勝のサイリケ・ワリハン(中国)、今年のアジア選手権決勝で文田に0-4で善戦したジョラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)らが出場枠を取るか。

 アフリカからは、昨年のアフリカ2大会(選手権・大会)と先月のアフリカ選手権を制したハイテム・マフモウド(エジプト)が抜け出す可能性を持つ。

 パンアメリカンからは、昨年のパンアメリカン大会を制しながら予選3位に終わったアンドレス・ロベルト・モンタノ・アローヨ(エクアドル)が世界最終予選にかける。

Ciobanu, Victor / Kamal, Kerim Kazim / Torba, Erik / Angelov, Ivo Serafimov / Nazaryan, Edmond Armen / Ri, Se-Ung / Walihan, Sailike / Sharshenbekov, Zholaman / Mahmoud, Haithem / Montano Arroyo, Andres Roberto


男子グレコローマン67kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Borrero Molina, Ismael(キューバ)
Surkov, Artem(ロシア)
Nemes, Mate(セルビア)
Staebler, Frank(ドイツ)
Bjerrehuus, Fredrik Holmquist(デンマーク)
Elsayed, Mohamed Ibrahim Elsayed(エジプト)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Horta, Acevedo Julian Stiven(コロンビア)
Sancho, Alejandro(米国)

《残る強豪選手》

先月のアジア選手権で優勝したリュ・ハンス(韓国)

 欧州では、2017年66kg級3位で昨年の欧州選手権優勝のアタカン・ユエクセル(トルコ)、2018年世界選手権3位で昨年7位のゲボルグ・サハキャン(ポーランド)に、先月の欧州選手権優勝のモーテン・トーレセン(ノルウェー)が浮上。

アジアは昨年の世界選手権で出場枠獲得国がなかった。元世界王者で2月のアジア選手権優勝のリュ・ハンス(柳漢壽=韓国)、1月の「マテオ・ペリコネ国際大会」(イタリア)優勝でアジア選手権2位のマクムド・バクシロエフ(ウズベキスタン)らが有力。

カザフスタンは、2018年アジア選手権優勝で昨年の世界選手権は63kg級3位のアルマト・ケビスパエフか、2019年アジア選手権2位のメイルジャン・シェルマカンベトの予選挑戦が予想される。どちらも出場枠獲得の可能性は十分。イランは72kg級で昨年のアジア選手権とU23世界選手権を制したモハマド・レザ・アブドルハミ・ゲラエイが階級を落として狙うものと思われる。昨年のアジア選手権3位の高橋昭五(警視庁)が「2位以内」をクリアできるか。

アフリカはエジプトが資格を獲得済み。予選を勝ち上がって続く選手はどの国か。パンアメリカンはキューバ、米国、コロンビアが資格を取り、世界最終予選はブラジル、メキシコ、ベネズエラから浮上選手が出るか。

Yueksel, Atakan / Sahakyan, Gevorg / Thoresen, Morten / Ryu, Han-Soo / Bakhshiloev, Makhmud / Kebispayev, Almat / Shermakhanbet, Meirzhan / Geraei, Mohammad Reza Abdolhami


男子グレコローマン77kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Loerincz, Tamas(ハンガリー)
Kessidis, Alexandros Michel(スウェーデン)
Berdimuratov, Jalgasbay(ウズベキスタン)
Geraei, Mohammadali Abdolhamid(イラン)
Dilmukhamedov, Ashkat(カザフスタン)
Chalyan, Karapet(アルメニア)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Pena Flores, Yosvanys(キューバ)
Vargas Rueda, Jose Andres(メキシコ)

《残る強豪選手》

アジア予選通過を目指すキム・ヒョンウ(韓国)

 欧州では、ロシアとアゼルバイジャンが出場枠を取れていないが、ともに実力者がいるので予選で勝ち上がってくる可能性が高い。ロシアはオリンピック3連覇を目指すロマン・ブラソフだろう。昨年の世界選手権では3回戦敗退の不覚(8位)だったが、2018・19年欧州選手権優勝と実力は衰えていない。

 アゼルバイジャンは、2016年リオデジャネイロ・オリンピック代表のエルビン・ムルサリエフか、2月の欧州選手権を制したサナン・スレイマノフ。どちらでも出場枠に手が届くであろう実力者だ。2017年世界選手権75kg級優勝のビクトル・ネメス(セルビア)も有力候補だ。

アジアからは3ヶ国が出場枠を獲得済み。2018年世界選手権3位で昨年のアジア選手権優勝のキム・ヒョンウ(金炫雨=韓国)の実力者が残っているが、それ以外に抜けた実績を持つ選手はいない。国際大会でも時にメダルを取っている屋比久翔平(ALSOK)の「2位以内」は射程距離と言えよう。2018年アジア大会3位のビン・ヤン(中国)は2019年以降、不振が続いている。盛り返すか。

アフリカは、昨年のアフリカ大会と今年のアフリカ選手権を制したアブデルクリム・オウアカリ(アルジェリア)がわずかに抜けている程度。パンアメリカンでは、昨年のパンアメリカン大会優勝のパトリック・スミス(米国)が予選で不覚を取った。世界最終予選で浮上できるか。

Vlasov, Roman / Mursaliev, Elvin / Suleimanov, Sanan / Nemes, Viktor / Kim, Hyeon-Woo / Yang, Bin / Ouakali, Abdelkrim / Smith, Patrick Harrison







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