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2020.03.29

東京オリンピック出場枠獲得状況(5)/男子フリースタイル57・65・74kg級(延期決定前の時点)

 東京オリンピックの1年延期が決定。ここまでに出場権を獲得した選手(国)の権利がどうなるか、まだ正式な発表はないが、国際オリンピック委員会(IOC)は、そのままとの方針を国際競技連盟(IF)に伝えた、との報道もある。

 3月のパンアメリカン予選が終了した段階での各階級の出場枠獲得状況と、そのまま継続だった場合、今後の予選で出場枠獲得が見込まれる選手を予想してみた。


男子フリースタイル57kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Uguev, Zaur(ロシア)
Atli, Suleyman(トルコ)
Sanayev, Nurislam(カザフスタン)
Kumar, Ravi(インド)
Micic, Stevan Andria(セルビア)
Atrinagharchi, Reza Ahmadali(イラン)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Gilman, Thomas Patrick(米国)
Tigreros Urbano, Oscar Eduardo(コロンビア)

《残る強豪選手》

アジア予選での最注意選手のカン・クムスン(北朝鮮)

 欧州よりアジアの方がレベルの高い階級。3ヶ国が出場枠を手にしているアジアだが、残る選手間の闘いも厳しそう。昨年のアジア選手権2位のカン・クムスン(北朝鮮)、2018年アジア大会優勝・昨年の世界選手権7位のベクバヤール・エルデネバト(モンゴル)、2018・19年アジア選手権2位のマクムジョン・シャブカトフ(ウズベキスタン)、2016年リオデジャネイロ・オリンピック2位の樋口黎(日体大助手)ら強豪が目白押し。

 61kg級で昨年のU23世界選手権を制し、今年のアジア選手権も勝ったウルクベク・ジョルドシュベコフ(キルギス)も57kg級への挑戦を明言しており、さらに厳しい闘いとなりそう。

 欧州で出場枠を取るべき選手は、ほぼ取得済み。昨年の欧州大会優勝のマヒール・アミラスラノフ(アゼルバイジャン)が残っている程度。他の選手は横一戦で、だれが欧州予選を勝ち上がるか予想しずらい状況。

 アフリカからは、昨年のアフリカ2大会(選手権・大会)を制し、今年のアフリカ選手権も勝ったアブデルハク・ケルバチェ(アルジェリア)が勝ち上がってくるだろう。

 パンアメリカンでは、2018年世界選手権5位で昨年のU23世界選手権優勝のレイネリ・アンドレウ・オルテガ(キューバ)が予選3位で外れた。世界最終予選にかけてこよう。

Amiraslanov, Makhir / Kang, Kumsong / Erdenebat, Bekhbayar / Shavkatov, Makhmudjon / Zholdoshbekov, Ulukbek / Amiraslanov, Makhir/ Kherbache, Abdelhak / Andreu Ortega, Reineri


男子フリースタイル65kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Rashidov, Gadshimurad(ロシア)
Niyazbekov, Daulet(カザフスタン)
Punia, Bajrang(インド)
Muszukajev, Iszmail(ハンガリー)
Tumur-Ochir, Tulga(モンゴル)
乙黒拓斗(日本)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Valdes Tobier, Alejandro Enrique(キューバ)
Destribats, Agustin Alejandro(アルゼンチン)

《残る強豪選手》

実績は十分のハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)

 欧州からは、61kg級で3度世界王者になったハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)が残っている。65kg級でも2度の欧州選手権と欧州大会を制しており、欧州予選を勝ち抜く最右翼だろう。2016年リオデジャネイロ・オリンピック57kg級優勝で昨年の欧州大会2位のウラジーミル・キンチェガシビリ(ジョージア)が続く状況。

 欧州大会3位のゴル・オガネシャン(ウクライナ)、昨年の欧州選手権2位のセラハティン・キリチャラヤン(トルコ)らが浮上できるか。

 アジアからは4ヶ国が出場枠を取得済み。残る国では、イランからは昨年の世界選手権代表ではなく、61kg級で昨年のアジア選手権優勝・世界選手権3位のベフナム・エシャグ・エフサンプール(イラン)が挑んでくるのではないか。世界選手権7位のハジ・モハマド・アリ(バーレーン=元ロシア)は、今年のアジア選手権は8位と不振だった。アジア予選では地力を発揮するか。

 アフリカは2019・20年のアフリカ選手権を連覇したムブンデ・クンバ・ムバリ(ギニアビサオ)、昨年のアフリカ大会を制したダニエル・アマス(ナイジェリア)が有力候補。

 パンアメリカンからは、昨年の世界選手権代表のザイン・レセルフォード(米国)が予選3位で出場枠を逃した。世界最終予選に再度挑むか、それともパンアメリカン選手権優勝のジョン・ディアコミハリスが出てくるか。

Aliev, Haji / Khinchegashvili, Vladimir / Oganesyan, Gor / Kilicsallayan, Selahatti / Ehsanpoor, Behnam Eshagh / Ali, Haji Mohamad / Cumba Mbali, Mbunde / Amas, Daniel / Retherford, Zain Allen / Diakomihalis, John Michael


男子フリースタイル74kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Sidakov, Zaurbek(ロシア)
Chamizo Marquez, Frank(イタリア)
Burroughs, Jordan Ernest(米国)
Kaisanov, Daniar(カザフスタン)
奥井眞生(日本)⇒乙黒圭祐(自衛隊)
Rybicki, Kamil(ポーランド)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Garzon Caballero, Geandry(キューバ)
Gomez Matos, Franklin(プエルトリコ)

《残る強豪選手》

欧州予選を勝ち上がるか、アブタンディル・ケンチャーゼ(ジョージア)

 欧州では、2018年世界選手権2位のアブタンディル・ケンチャーゼ(ジョージア)、2019年欧州大会2位のソエナー・デミルタス(トルコ)、昨年の世界選手権7位のカジムラド・ガジエフ(アゼルバイジャン)らが残っており、欧州予選通過の候補選手。

 アジアからは、2018年世界選手権3位のベクゾド・アブデュラクマノフ(ウズベキスタン)が予選通過の最有力候補。イランからは昨年の世界選手権70kg級3位のヨウネス・アリアクバー・エマミチョウグエイが階級を上げて挑むものと思われる。今年のアジア選手権2位のジテンダー(インド)が浮上できるか。

 アフリカは、昨年のアフリカ2大会(選手権・大会)と今年のアフリカ選手権を制したジョン・アマニュエル・オグボンナ(ナイジェリア)が出てくるだろう。

 パンアメリカンは米国、キューバ、プエルトリコが順当に出場枠を獲得。カナダと中南米から最終予選を勝ち抜く国があるか。

Kentchadze, Avtandil / Demirtas, Soener / Gadzhiev, Khadzimurad / Abdurakhmanov, Bekzod / Emamichoughuei, Younes Aliakbar / Jitender / Ogbonna, John Emmanuel

 







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