日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION

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みんなのレスリング

Wrestling for Everyone

レスリングのルール

全身を使った攻防のフリースタイル上半身のみの攻防となるグレコローマン試合場。マットにおける直径9メートルの円内が闘いの場となる試合着となるシングレット。自分のコーナーによって赤と青を使い分ける。
レスリングのルール・要点を簡易にまとめました。観戦、応援のお供に、ぜひご愛読ください。
(監修=日本レスリング協会・審判委員会)

2025年国際レスリング・ルールブック(PDF)

年齢区分


区分名対象年齢備考
U1513〜15歳※13歳は医師と保護者の承認が必要
U1715〜17歳※15歳は医師と保護者の承認が必要
U2017〜20歳※17歳は医師と保護者の承認が必要
※ただし17歳ではシニア大会には出場不可
U2318〜23歳※18歳は医師と保護者の承認が必要
シニア20歳以上
ベテランズ35歳以上

スタイル別 階級一覧


フリースタイルレスリング

シニア/U23/U2057kg, 61kg, 65kg, 70kg, 74kg, 79kg, 86kg, 92kg, 97kg, 125kg
オリンピック階級57kg, 65kg, 74kg, 86kg, 97kg, 125kg
U1741~45kg, 48kg, 51kg, 55kg, 60kg, 65kg, 71kg, 80kg, 92kg, 110kg
U1534~38kg, 41kg, 44kg, 48kg, 52kg, 57kg, 62kg, 68kg, 75kg, 85kg

グレコローマンレスリング

シニア/U23/U2055kg, 60kg, 63kg, 67kg, 72kg, 77kg, 82kg, 87kg, 97kg, 130kg
オリンピック階級60kg, 67kg, 77kg, 87kg, 97kg, 130kg
U1741~45kg, 48kg, 51kg, 55kg, 60kg, 65kg, 71kg, 80kg, 92kg, 110kg
U1534~38kg, 41kg, 44kg, 48kg, 52kg, 57kg, 62kg, 68kg, 75kg, 85kg

女子レスリング

シニア/U23/U2050kg, 53kg, 55kg, 57kg, 59kg, 62kg, 65kg, 68kg, 72kg, 76kg
オリンピック階級50kg, 53kg, 57kg, 62kg, 68kg, 76kg
U1736~40kg, 43kg, 46kg, 49kg, 53kg, 57kg, 61kg, 65kg, 69kg, 73kg
U1529~33kg, 36kg, 39kg, 42kg, 46kg, 50kg, 54kg, 58kg, 62kg, 66kg

競技システム

(1)トーナメント方式で実施し、決勝進出者に敗退した選手が敗者復活戦(REPECHAGE)出場権を得る

■トーナメント表は8の倍数(8・16・32・64)になるように組み、8の倍数にならない場合は予備戦を行う。
■敗者復活戦の最終勝者が3位、敗者が5位となる。(3位・5位が2名となる。)
■7位以降の順位は、勝ち点総数、勝ち点内容、総得点総失点により決定される。
■各階級の試合は2日間で実施され、競技の前日に抽選、初日は、メディカルチェック・計量の後、準決勝まで、2日目は、計量の後、敗者復活戦、3位決定戦、決勝が行われる。
■参加選手が16名を下回る場合は、1日制で競技を行う事もある。(当日の朝、メディカルチェック・計量・抽選)
■トップシード(ts1~4)制を適用する場合、シード選手は原則予備戦なしで組合せが行われる。
■8名未満はノルディック方式となる。
◎6名・7名の場合は、2プール制リーグ戦の後、クロス準決勝・3位決定戦・決勝を行う。(例:丸数字は抽選番号)
①→a ②→b ③→a ④→b ⑤→a ⑥→b ⑦→a
◎6名未満は、総当たり方式とする。

2日制では、リーグ戦の最終ラウンドは2日目の実施となる。(3位は1名)

(2)勝ち点は以下のとおりである

VFA
5:0
VCTORY BY FALL (フォールによる勝利)
VIN
5:0
VICTORY BY INJURY (負傷棄権の試合による勝利)
If an athlete is injured before or during a bout
VCA
5:0
VICTORY BY 3 CAUTION (警告3回による勝利)
3 cautions given to the opponent during a about
VSU
4:0
VICTORY BY TECHNICAL SUPERIORITY (テクニカルスペリオリティ 敗者ポイント無し)
Without any point scored by the opponent
VSU1
4:1
VICTORY BY TECHNICAL SUPERIORITY (テクニカルスペリオリティ 敗者ポイント有り)
With point(s)scored by the opponent
VPO
3:0
VICTORY BY POINTS (判定敗者ポイント無し)
Without any point(s)scored by the opponent
VPO1
3:1
VICTORY BY POINTS (判定敗者ポイント有り)
With point(s)scored by opponent
VFO
5:0
VICTORY BY FORFEIT (不戦勝 棄権試合による勝利)
If an athlete doesn’t show up on the mat
DSQ
5:0
DISQUALIFICATION (罰則による失格)
before or during the bout for unfair behavior
2DSQ
0:0
DOUBLE DISQUALIFICATION (両者失格)
both wrestlers disqualified due to infractions

得点システム





《フリースタイルレスリング・女子レスリング》

1点・場外ポイント
・テイクダウンされてから反撃のゴービハインド
・アクティビティピリオド30秒後、無得点時の罰則
・チャレンジ失敗〈相手に1点〉
2点・テイクダウン
・ガッツレンチ
・アンクルホールド
・デンジヤーポジション
・コレクトホールド(移動ポイント)
4点・スモールアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
・グランドアンプリチュードでノーデンジャーポジション
5点・グランドアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
反則○+1が原則
・パーテレで、デンジャーポジションでの場外逃避は○+2点

《グレコローマンレスリング》

1点・場外ポイント
・オーダードパーテレ適用時に積極的レスラーに1点
・チャレンジ失敗〈相手に1点〉
2点・テイクダウン
・ガッツレンチ
・コレクトホールド(移動ポイント)
4点・スモールアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
・グランドアンプリチュードでノーデンジャーポジション
5点・グランドアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
反則○+2が原則
・攻撃者の反則は一回目注意、二回目○+1
・防御者の足の反則 一回目○+2
タックルによるテイクダウン(左)からゴービハインド(右)
タックルによるテイクダウン(左)からゴービハインド(右)

タックル(左)から一気にデンジャーポジション(右)へ
タックル(左)から一気にデンジャーポジション(右)へ

フリースタイルのみで使われる2点技、アンクルホールド
フリースタイルのみで使われる2点技、アンクルホールド

両スタイルでポピュラーな2点技、ガッツレンチ(ローリング)
両スタイルでポピュラーな2点技、ガッツレンチ(ローリング)

4点、5点につながるグランドアンプリチュード
4点、5点につながるグランドアンプリチュード

チャレンジシステム

(1)チャレンジとは、審判団の判定などに異議がある場合に、コーチが審判団に対してビデオ映像を確認するように要求する措置である。
(2)コーチがチャレンジボタンまたはスポンジを用いてチャレンジを要求する。

電光掲示板にチャレンジの表示

(3)各選手 1 試合につき 1 回のチャレンジが認められる。チャレンジ内容の検証後、大会審判長(あるいはその代理人)が当初の決定を修正し点数を変更した場合、チャレンジ成功となり当該選手はその試合中に再度チャレンジを利用することができる。
(4)大会審判長(あるいはその代理人)が、当初の審判団の判定を採用した場合、チャレンジを行った選手はチャレンジ失敗となり相手に 1 点入る。

審判員によるVTRチェック

(5)コーチは、スコアボードにポイントが表示されてから 10 秒間、または選手がニュートラルポジションになってから 10 秒間にチャレンジを要求できる。
(6)審判長(あるいはその代理人)の決定が最終的なものとし、 これについてその後の協議はできない。

パッシビティ(消極的行為)について

【フリースタイル・女子レスリング】におけるパッシビティ

フリースタイル・女子レスリングでは、積極的な攻撃や技の仕掛けが求められます。選手が相手との接触を避けたり、指を絡める、手首を握り続ける、偽装攻撃を繰り返すなど、実質的なアクションを行わない場合は「パッシブ(P)」とみなされます。最初は口頭注意(V)が与えられ、2回目以降は「30秒間のアクティビティタイム」が適用されます(1ピリオド2分の場合は1回目で「30秒間のアクティビティタイム」となる)。この間にポイントを取れなければ、相手に1点が与えられます。

グレコローマンレスリングにおけるパッシビティ

グレコローマンでは、相手と積極的に組み合い、攻撃を試みることが求められます。一方の選手が明らかに積極的であり、もう一方が消極的であると判断された場合、パッシビティが適用されます。1回目・2回目のパッシブでは、積極的な選手に1点が与えられ、スタンドまたはパーテレポジションを選ぶことができます。3回目以降もポジション選択権は与えられますが、ポイントは入りません。

パーテレポジションからの攻撃
パーテレポジションからの攻撃

【デジタル版】ジュニアのためのレスリングブック

日本レスリング協会スポーツ医科学委員会は、これまでジュニアレスラー向けに「レスリングブック」を国内の主要な大会にて無料配布してきました。これは、レスリング競技生活を続けていくなかで身につけておきたいスポーツ医科学に関する基礎知識を中心にまとめたブックです。

しかしながら、新型コロナの影響により配布等が難しい状況となりました。そこで、これまでのブック資料を基に「デジタル版レスリングブック」を制作いたしました。今後は、このサイトを活用してスポーツ医科学情報の発信を出来ればと思っております。

レスリング競技は、心・技・体のすべてが求められます。ぜひ、小さいときからアスリートとしての自覚を養うためにも「ジュニアのためのレスリングブック」を使って、競技力を向上するためのツールとして役立ててください。そして、みなさんが世界に羽ばたく立派なレスラーとして成長することを期待しています。

ジュニアのためのレスリングブック

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