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2020.05.26

【十年一昔、2010年思い出の動画(8)】吉田沙保里が10度目の世界一…世界選手権メダル獲得選手インタビュー

 オリンピック中間年の2010年世界選手権(ロシア・モスクワ)は、エースの吉田沙保里(ALSOK)が2度のオリンピックを含めて10度目の世界一へ。女子初の快挙を達成した。

 引退した坂本日登美(自衛隊)が48kg級への階級ダウンを決めて現役復帰。北京オリンピックおよび2008年東京・世界選手権のあと休養していた伊調馨(ALSOK)、正田絢子(京都・網野高教)、浜口京子(ジャパンビバレッジ)がマットに戻るなど、次のオリンピックへ向けて戻るべき選手が戻ってきた大会。いずれもメダルを取ってチームを盛り立て、19歳の堀内優(日大)も銀メダルを取った。

 男子では、グレコローマン60kg級で松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)が銀メダル、フリースタイル55kg級で稲葉泰弘(警視庁)が銅メダルを獲得。男女とも2012年ロンドン大会へ向けて盛り上がっていた。


2010年世界選手権(9月6~12日、ロシア・モスクワ)

【女子48kg級・優勝】坂本日登美(自衛隊)

48kg級で現役復帰し、初めての世界選手権出場。北京オリンピック優勝のキャロル・ヒュン(カナダ)を破るなどし、決勝は欧州チャンピオンのロリッサ・オーザク(ロシア)に逆転勝ち。この階級で初の世界一へ輝く。《関連記事》

1回戦 ○[フォール、1P1:10(F9-0)]Ingrid Xiomara Medrano Cuellar(エルサルバドル)
2回戦 ○[フォール、1P1:16(F6-4)]Khrystyna Daranutsa(ウクライナ)
3回戦 ○[2-0(2-0,3-0)]Carol Hyun(カナダ)
準決勝 ○[2-0(4-0,1-0)]Iwona Nina Matkowska(ポーランド)
決 勝 ○[2-1(1-2,1-0,TF6-0=1:52)]Lorisa Oorzhak(ロシア)


【女子55kg級・優勝】吉田沙保里(ALSOK)

オリンピック2大会連続優勝でも歩みを止めず、世界10大会連続優勝へ挑戦。決勝は前年の59kg級世界チャンピオンのユリア・ラトケビッチ(アゼルバイジャン)が相手だったが文句なしの勝利。5試合を失点0という内容で世界V10を達成した。《関連記事》

1回戦 ○[フォール、2P0:54(4-0、F3-0)]Um Ji Eun(韓国)
2回戦 ○[2-0(TF6-0=0:48T,F6-0=1:33]Tamara Kazaryan(ウズベキスタン)
3回戦 ○[2-0(3-0、TF7-0=1:25]Tatiana Yadira Suarez(米国)
準決勝 ○[2-0(5-0,3-0)]Maria Gurova(ロシア)
決 勝 ○[2-0(2-0、TF6-0=0:38]Yuliya Ratkevich(アゼルバイジャン)


【女子63kg級・優勝】伊調馨(ALSOK)

北京オリンピックのあと、カナダ留学を経て、2007年以来の世界選手権出場。国内で現役世界チャンピオンを破った実力に揺るぎはなく、決勝はパンアメリカン・チャンピオンのエレナ・ピロズコワ(米国)を破り、北京大会以来の世界一へ返り咲いた。《関連記事》

1回戦  BYE
2回戦 ○[2-0(4-0,3-0)]Hanna Katarina Johansson(スウェーデン)
3回戦 ○[フォール、2P1:53(3-0,F4-3)]Chen Meng(中国)
準決勝 ○[2-0(1-0,4-0)]Marianna Sastin(ハンガリー)
決 勝 ○[2-0(1L-1,3-0)]Elena Pirozhkova(米国)


【男子グレコローマン60kg級】松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)

前年の世界選手権初出場は8位と、国際舞台で飛躍を開始。準決勝で2004年アテネ・オリンピック王者を破る殊勲を挙げたものの、決勝は前年世界ジュニア王者のハサン・アリエフ(アゼルバイジャン)に1ポイント差で惜敗。世界一を逃した。《関連記事》

1回戦 ○[2-0(1-0,3-0)]Albert Baghumyan Aghazaryan(スペイン)
2回戦 ○[2-0(1-0,4-0)]Lenur Temirov(ウクライナ)
3回戦 ○[フォール、3P1:59(1-0,0-2,F3-0)]Ravaz Lashkhi(グルジア)
準決勝 ○[2-1(3-1,0-2,3-0)]Jung Ji Hyun(鄭智鉉=韓国)
決 勝 ●[1-2(1-0,0-1,0-1)]Hasan Aliyev(アゼルバイジャン)


【女子51kg級・2位】堀内優(日大)

国内予選を勝ち抜いた19歳は、世界ジュニア選手権55kg級を制し、勢いをつけて世界選手権に初出場。初戦で前年の世界チャンピオン、ソフィア・マットソン(スウェーデン)を破って波に乗った。しかし、準決勝で手術した右肩を亜脱臼。決勝は前年のワールドカップで勝っていた欧州3位のアレクサンドラ・コート(ウクライナ)相手に持ち味を出せず、痛恨の銀メダルに終わった。《関連記事》

1回戦  BYE
2回戦 ○[2-1(0-1,1-0,1-0)]Sofia Mattsson(スウェーデン)
3回戦 ○[2-0(5-0,2-0)]Anzheia Dorogan(アゼルバイジャン)
準決勝 ○[2-0(1-0,3-0)]Roksana Marta Zasina(ポーランド)
決 勝 ●[0-2(0-1=2:09,0-2=2:11)]Oleksandra Kohut(ウクライナ)


【女子59kg級】正田絢子(京都・網野高教)

2008年の東京での世界選手権で優勝し、2年ぶりに世界へ挑戦。準決勝でこの大会で優勝することになるバチェチェグ・ソロンゾンボルド(モンゴル)に敗れて優勝は逃したが、3位決定戦では、55kg級でオリンピック2大会連続メダル獲得のトーニャ・バービック(カナダ)を破り、メダルは確保した。《関連記事》

1回戦  BYE
2回戦 ○[2-1(1-0,3-4,1L-1)]Sona Ahmadli(アゼルバイジャン)
3回戦 ○[2-0(4-2,1-0)]Olga Kalinina(カザフスタン)
準決勝 ●[1-2(1-0,3-3L,3-5)]Battsetseg Soronzonbold(モンゴル)
3決戦 ○[2-0(1-0,1L-1)]Tonya Verbeek(カナダ)


【女子72kg級】浜口京子(ジャパンビバレッジ)

2008年東京・世界選手権あとの休養を終え、2年ぶりに世界に戻ってきた。モスクワは1995年に世界選手権初出場した地だ。準決勝で宿敵オヘネワ・アクフォ(カナダ)に惜敗したが、3位決定戦に勝利。ロンドン・オリンピックへ向けての波をつくった。《関連記事》

1回戦  BYE
2回戦 ○[2-1(1-1L,1-0=2:02,1-0)]Kateryna Burmistrova(ウクライナ)
3回戦 ○[2-0(4-3,1-0)]Burmaa Ochirbat(モンゴル)
準決勝 ●[1-2(3-0,0-3,0-1=2:02)]Ohenewa Akuffo(カナダ)
3決戦 ○[2-0(1L-1,1-0=2:03)]Maider Unda Gonzalez(スペイン)


【男子フリースタイル55kg級】稲葉泰弘(警視庁)

国内の激戦を勝ち抜いて世界選手権初出場。準決勝で世界ジュニア選手権2位のトグルル・アスガロフ(アゼルバイジャン)に惜敗したが、3位決定戦で2007年世界2位のナランバータル・バヤラー(モンゴル)を破って銅メダルを手にした。《関連記事》

1回戦 ○[2-0(1-0,TF8-1=1:21)]Ibrahim Abdelhakim Mohamed Farag(エジプト)
2回戦 ○[2-0(TF7-0=1:39、TF7-0=0:47,]Asian Zhanakhanov(カザフスタン)
3回戦 ○[2-0(1-0,2-1)]John Manuel Pineda(カナダ)
4回戦 ○[フォール、2P1:50(0-2、F4-2)]Obenson Blanc(米国)
準決勝 ●[1-2(TF0-6=1:32,1L-1,1-2)]Toghul Asgarov(アゼルバイジャン)
3決戦 ○[2-0(1-0,TF6-0=1:28)]Naranbaatar Bayaraa(モンゴル)

 







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