日本レスリング協会公式サイト
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2020.09.14

無実を訴えながら、死刑を執行されたイランのレスリング選手に対し、UWWやIOCが悔恨と哀悼の声明

無実を訴えながら死刑を執行されたイランのレスリング選手、ナビド・アフカリ氏

 世界レスリング連盟(UWW)は9月12日、イランの反政府デモの際に警備員を刺殺した罪で死刑判決を受けながら、無実を訴えていたレスリング選手、ナビド・アフカリ氏(27歳)の刑が執行されたことに対し、「レスリング・コミュニティー全体で彼の死を悼みます」との声明をホームページに掲載。若いレスリング選手の命を救えなかったことを悔やんだ。

 国際オリンピック委員会(IOC)も「ショックを受けています。非常に悲しいニュースです」とホームページに掲載した。

 アフカリ氏は2018年8月、シラーズでの反政府デモに参加した際、警備員を刺殺したとして逮捕され、死刑判決を受けた。同氏は、拷問によって虚偽の自白をさせられたと訴え、弁護人も有罪の証拠はないと主張していた。同氏は、国際舞台での活躍はないが、同国ではトップレベルのレスリング選手だったと報じられている。

 判決に対し、人権団体やIOC、世界の主要プロスポーツ選手の組織である世界選手協会などが刑の執行停止を求め、イランとは敵対関係にある米国のトランプ大統領までもツイッターで「彼は景気悪化とインフレに抗議していただけ。死刑執行をやめ、この若者の命を救ってくれたら大変感謝する」と訴えていた。


 ■UWWの声明「UWWはナビド・アフカリ氏の刑が本日執行されたことを知りました。全世界のアスリートの嘆願と、UWW、IOC、イラン・レスリング協会、イラン・オリンピック委員会の目標が達成されなかったことに、大きな動揺を感じています。壊滅的なニュースです。レスリング・コミュニティー全体で彼の死を悼みます。私たちの思いは、ナビド・アフカリ氏の家族や友人と同じです」

 ■IOCの声明「イランのレスリング選手、ナビド・アフカリ氏の死刑執行は非常に悲しいニュースです、IOCはこの発表に衝撃を受けました。IOCのバッハ会長が今週、イランの最高指導者と大統領に対し、イランの主権を尊重しながら、アフカリ氏への慈悲を求めていました。私たちの目標を達成できなかったことに気が動転しています」

 ■IOCアスリート委員会の声明「私たちは、仲間のアスリートであるナビド・アフカリ氏の処刑を知り、打ちひしがれています。ここ数日間、アフカリ氏の命を救うため、多くの支援者と協力してきました。私たちとアスリート・コミュニティーの努力が望ましい結果を達成できなかったことを非常に悲しく思います。私たちの思いと祈りは、アフカリ氏の家族や友人と一緒にあります」







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