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2020.10.06

【記録】市口政光と文田健一郎が金2、藤本英男は世界大会17連勝をマーク……オリンピック&世界選手権・メダル獲得日本選手ランキング(男子グレコローマン)

1970年世界選手権(カナダ)で優勝した藤本英男。迎えたセコンドは滝山将剛・前国士舘大部長=提供・滝山氏

 フリースタイルに遅れ、1950年代後半から始まった日本の男子グレコローマン。そのため、フリースタイルに比べると世界選手権、オリンピックともメダルの数は少ない。その中で、2度の世界一に輝いたのが市口政光(オリンピック1、世界選手権1)と文田健一郎(世界選手権2)の2人。

 市口は1960年ローマ・オリンピックと1961年世界選手権で上位進出を逃したあと、1962年世界選手権と1964年東京オリンピックの優勝。文田は2017年世界選手権で世界大会初出場初優勝を遂げ、2019年大会にも優勝。現段階で世界選手権10戦全勝だ。

 オリンピックと世界選手権を合わせたメダルの数なら、宮原厚次が「金1(オリンピック1)・銀2(オリンピック1)・銅1」、藤本英男が「金1・銀1(オリンピック1)・銅2」で4個獲得しており、最高となる。男子フリースタイルを合わせても歴代3位タイの記録。

 藤本は1968年メキシコ・オリンピックと1970・71年世界選手権で無敗だった。当時は「引き分け」というルールがあり、バッドマーク・システムという複雑な減点方式で順位が決まっていた。1970年世界選手権は6戦全勝で優勝だったが、1968年メキシコ大会と1971年世界選手権は、ともに2引き分けが響き、黒星なしながら2位と3位に終わっていた。

 1972年ミュンヘン・オリンピックは、最終の6回戦でポーランド選手に敗れて4位に終わった。5回戦までは1引き分けをはさんで3連勝し(4回戦はBYE)、メキシコ大会の1回戦から数えると、世界大会では5引き分けをはさんで17連勝(注=通常、「連勝記録」は引き分けをはさんでも継続とされる)。金メダルの数では市口、文田に劣るが、日本グレコローマンの最高成績と考えていいのかもしれない。

 オリンピック&世界選手権のメダル獲得上位選手、世界選手権のメダル獲得選手は下記の通り。


日本選手/オリンピック&世界選手権・メダル獲得上位選手(男子グレコローマン)

※カッコ内はオリンピック

No. 選 手 名 合 計
1 市口政光 2(1)     2
文田健一郎 2     2
3 宮原厚次 1(1) 2(1) 1 4
4 藤本英男 1 1(1) 2 4
5 江藤正基 1 1(1)   2
太田 忍 1 1(1)   2
7 花原 勉 1(1)   1 2
8 宗村宗二 1(1)     1
9 平山紘一郎   1(1) 1(1) 2
松本隆太郎   1 1(1) 2

日本選手/世界選手権・メダル獲得ランキング(男子グレコローマン)

No. 選 手 名 合 計
1 文田健一郎 2     2
2 藤本英男 1   2 3
3 市口政光 1     1
江藤正基 1     1
太田 忍 1     1
6 宮原厚次   1 1 2
7 桜間幸二   1   1
杉山三郎   1   1
柏木 究   1   1
嘉戸 洋   1   1
笹本 睦   1   1
松本隆太郎   1   1
13 田上 高     2 2
14 朝倉利夫     1 1
蛯名康一     1 1
花原 勉     1 1
西口茂樹     1 1
小川翔太     1 1
佐々木文和     1 1
合  計 6 7 11 24






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