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2020.10.29

【特集】川井友香子にエネルギーをもらって全日本&アジアV、次は世界一!…女子65kg級・類家直美(至学館大)

(文=布施鋼治)

類家直美(至学館大)

 昨年12月の全日本選手権・女子65㎏級で初優勝を遂げた類家直美(至学館大)にとって、2020年は大きな節目となる年になるはずだった。

 「今年はオリンピックイヤーだったので、(川井)友香子さんに金メダルを獲ってほしかった。なので、オリンピックまでは、全力でサポートしようと思っていました」

 しかし、新型コロナウィルスによってオリンピックは1年延期。自分の練習さえ満足にできない状況に追い込まれた。「思うように練習ができなかった期間は、モチベーションを保つのが難しかった。でも、次の試合がいつあってもいいように、その試合に向けて強化しようと思いながら毎日頑張っています」

全日本合宿で川井友香子と練習する類家=撮影・保高幸子

 10月21日からスタートした全日本女子チームの合宿には、川井友香子(ジャパンビバレッジ)の練習パートナーとしての参加だった。パートナーを務めるようになって、すでに5年の月日が経つ。川井は「直美には毎日一緒に残って組み手の練習などをしてもらっています」と話し、「強くなっていることを実感しています」と証言する。

 類家は川井のパートナーに抜擢された当初は全く歯が立たなかったと振り返る。「それからも、毎日やられっぱなし(苦笑)。だけど、やられる中でも、ちょっとずつ発見がある。そこを改善したりするようにしているので、少しずつだけど成長できているのかなと思います」

今年のアジア選手権で優勝! 着実に前進している

 練習後、類家は必ずノートをつけるようにしている。今日は何と書く? 「自分は、あごが上がるくせがあるので、最近はあごを引くことを意識して練習するようにしています。でも、今日は普段とは異なる環境だったので、それが全然できていなかった。明日からはしっかり直そうと思います」

昨年のアジア選手権2位のあと、今年2月のアジア選手権で見事に優勝

 強化合宿初日も川井と手合わせする機会は多かった。全日本選手権に続いて出場した今年2月のアジア選手権(インド)での初優勝も、「友香子さんとの練習が原動力になった」と明かす。「オリンピック代表と一緒に練習させてもらっているということは、毎日、世界レベルの人とやっているということ。東京オリンピックは無理だったけど、自分も早くそれくらいのレベルにならないといけない」

 今年12月にセルビアでの開催が予定されている世界選手権には、65㎏級で出場する意向を示す。「去年は、アジア選手権(中国)も世界選手権(カザフスタン)も初めて出る立場だったので、出られたことだけうれしかった。今年は、すでに一回出ているわけなので、勝たないといけない、という思いの方が強い。技術的にも去年よりはうまくなっていると思います」

東京オリンピック後、オリンピック階級に挑む

 国際大会では中国の選手に連敗を喫しているだけに、打倒中国が当面の目標だ。「別の中国選手に2回負けているので、苦手意識があるのかもしれない。もし当たることがあれば、誰でもいいので中国代表に勝ちたい」

2011年全国少年少女選手権・女子5年36kg級決勝で闘う類家(八戸ク)。惜しくも敗れる。相手は現在のチームメートであり、59kg級全日本チャンピオンの屶網さら(エンジョイ)

 東京オリンピック後はオリンピック階級に転向する青写真を描く。階級区分が変更になる可能性もあるだけに、何ともいえない部分もあるが、「階級が今のままだったら、62㎏級でやりたい」と、階級を下げて62㎏級に照準を絞る。

 そうなると、日々手を合わす川井との直接対決も避けられそうもない。「いま友香子さんと試合をやっても、全然、まだまだ。来年になったら、少しでも近づけたらいいと思っています」

 得意の両足タックルで世界の壁を打ち破れ!

 







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