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2020.12.09

【2020年西日本学生秋季リーグ戦・特集】文字通り“どん底”に落ちた同志社大が、二部リーグで復活優勝

昨季の不出場から復帰参戦し、二部リーグで優勝した同志社大=撮影・保高幸子

 2017年春季大会で18度目の優勝を達成しながら、部内のごたごたもあって実力が低下。2019年春季大会で二部リーグに降格した同志社大が、どん底からはい上がった。「どん底」とは、文字通り「どん底」。昨季は登録の不手際で試合に出場できず、順位からも外れる屈辱を味わい、今回のリーグ戦は“新参者”としての参加だったからだ。

 実質4チームで争った二部リーグは、天理大との全勝対決で優勝が決まる流れに。4年生3人と、2年生にして西日本学生選手権優勝を果たした70kg級の佐長拓未(埼玉・花咲徳栄高卒)が健闘し、4-3で勝って優勝。来季の一部リーグ復帰を決めた。

 部の立て直しのため復帰した福田耕治監督(西日本学連会長)は「部員は少なくなったけど、まじめな選手が残った。まじめに練習していたことが優勝につながったと思う」とホッとした表情。天理大戦で勝った4人のうち、2人は一般入試で入学した選手(61kg級・市橋大翼、86kg級・増野駿=西日本学生王者)ということも、「よくやってくれた」と思えることだった。

4人が抜ける来季、伝統復活は簡単ではないが…

 3勝3敗で迎えた最後の試合、70kg級西日本学生王者の佐長に回ったことで、「絶対に勝てる」と確信したと言う。コロナのため年間を通じて大会ができないことも予想され、「立て直しに挑む4年生がかわいそうだ」と思ったりもしたそうだ。かろうじて秋季大会を開催でき、「よかった。OBも喜んでいると思います」と胸をなでおろした。

チームを支えた西日本学生王者の86kg級・増野駿=同

 優勝した時には15人を超えていた部員が、今は7人(他に女子部員)。減った原因は、“厳しさ”に対する感覚の相違。上の世代では「このくらい当りまえだ」「その悔しさを乗り越えて強くなれ」と思うことだったり、練習をさぼった選手に普通以上の練習を課したりしても、ハラスメントとなってしまうことだった。

 大学への投書もあったそうだが、すべて部内で解決。大学が乗り出すことはなかったが、すべてを一新しての再スタート。その役目をになったのが福田監督。「時代は変わっている」ということを意識した指導のもと、第一関門は突破したと言えるだろう。

 来年は4年生4人が抜ける。新入生とともに一部リーグという難関に挑まねばならず、伝統の復活は簡単ではあるまい。だが、戦後すぐに創部された伝統の灯を消してはならない。意地を見せ、復活の道を切り開いてほしい。

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