日本レスリング協会公式サイト
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2020.12.18

【2020年全日本選手権・第1日/特集】優勝選手の声

(2020年12月17日、東京・駒沢体育館/取材=布施鋼治、渋谷淳、林大貴)


 ■女子55kg級・櫻井つぐみ(育英大=昨年2位、育英大初の全日本チャンピオンへ)「この大会で優勝することを目標にしてきました。今年は試合がない中で練習を続けてきた。優勝できてうれしいです。大会出場は1月にクリッパン女子国際大会(スウェーデン)に出場して以来です。緊張しましたが、1回戦が一番緊張し、そのあとは普通にできました。

 高校の時は練習相手が少なかったのですが、大学では同じくらいの階級の選手もたくさんいます。その中で、取ったり取られたり、勝ったり負けたりの練習をやって、少しずつ強くなれたと思います」


 ■女子72㎏級・古市雅子(自衛隊=72kg級に戻して初の全日本選手権優勝)「今大会は1試合しかなかったけど、このような状況(コロナ禍)の中で試合ができて、勝つことができてよかった。来年2月のアジア選手権(カザフスタン)の優勝につなげたいという気持ちでした。今年は試合がなかったので、(これからは)機会があればたくさん試合をしたい。

 アジア選手権はこれまで2度出場して2位(2017年=75㎏級)と3位(2018年=72㎏級)なので、次こそは優勝したいと思っています。まずはしっかり体を作ること。そして攻めることを怖がらない気持ちを作りたい」


 ■男子グレコローマン67㎏級・下山田培(警視庁=苦戦もあったが、3年ぶり2度目の優勝)「みんなが僕の技を研究していて、やりづらかった。最初の2試合で無駄な失点が多かったので、決勝は気を引き締めてやろうと思った。(コロナ禍で)練習が思うようにできなくなり、大学生の方がたくさん練習していて不安もあったけど、追いつけるように基礎のウエートトレーニングからしっかりやった。

 いつも闘っている高橋(昭五=日体大~警視庁で同期)がこの階級に出場していないのは寂しかったですけど、遠藤(功章=日体大の後輩)と決勝ができたのはうれしかったです」


 ■男子グレコローマン82kg級・向井識起(自衛隊=昨年と同じ同門決勝を制して2年連続優勝)「グラウンドで返して終わるのが一番の理想だった。でも、返せなくて守られてしまった。それが決勝の課題でした。(スタンドの投げが決まったことについて)いい感じで攻めたら決まった感じです。今後はオリンピック階級でやらないといけないので、(非オリンピック階級での)大会2連覇については思うことはない。

 コロナ禍の中、自衛隊の環境はいい方で、普段とは違うけど、それなりにいい調整はできていたと思う。今後は国際大会があるかどうかは分からないけど、海外で勝てるような選手になることが目標。これから海外で成績が残せるように頑張りたい。去年は父(=孝博。1984年ロサンゼルス・1988年ソウル両オリンピック出場)から大会前に激励のメッセージをもらいましたが、今年も3日前くらいに『頑張れよ』というメッセージをもらいました。父の成績に恥じないように頑張りたい」


 ■男子グレコローマン97㎏級・天野雅之(中大職=84㎏級で2011年に優勝して以来、9年ぶりの優勝)「もともと84㎏級でやっていて、リオデジャネイロ・オリンピックが終わったあと階級を上げた。新しい闘いの場でやってきたことが出せたのかな、と思う。

 今はフルタイムで仕事をして、空いている時間にレスリングをしている。2年程前からコーチもしていない。大学職員として、これから社会に出て行く学生と接し、彼らが夢を持っているのを肌で感じて、負けていられないと思っている。仕事をやりながらスポーツをしている人は他にもいるので、自分も(勇気や希望など)届けられるものは届けたいという気持ちがある」


 ■男子フリースタイル61㎏級・小川航大(日体大=11月の全日本大学選手権に続く優勝)「今まで最高が3番だったので、優勝を達成できてよかった。コーチに『負けをイメージするな』と言われていて、負けない、という気持ちはぶれないようにしようと思っていた。(新型コロナウイルス感染拡大で)レスリングができない期間はランニングをして、フィジカルも強化した。食事に気をつけるようになり、バランスよく野菜中心の食事を組み立てた。

 (今後の階級は)東京オリンピックの次(の階級)がどうなるか分からないので、それが分かってから決めてもいいと思っている。2021年は出場する大会はすべて優勝できるようにがんばりたい」


 ■男子フリースタイル70㎏級・基山仁太郎(日体大=2018年全日本選抜選手権優勝に続き、全日本選手権は初優勝)「今年はまだ試合に出られていなかったので、今回は絶対に勝つという強い気持ちで臨みました。緊張するというより、集中することに気持ちを向けていたので、肩の力を抜いて試合をすることができました。ただ、久しぶりの大会出場だったので、1週間くらい前は緊張していましたね。

 (昨年の全日本選抜選手権に続いて優勝できたことについて)出るメンバーはそんなに変わらないので、同じ気持ちでやっていました。優勝した時の気持ちもそんなに変わらない。(緊急事態宣言から)6月まで大学で練習できなかったので、地元に戻り、自分でできるトレーニングをしていました」


 ■男子フリースタイル125㎏級優勝・山本泰輝(自衛隊=1回戦と決勝の同門対決を制して)「決勝は、試合中にろっ骨を打って痛めてしまったので、手負いの状態でしなければならなかった。試合が1年間なかったけれど、自分で追い込んだつもりだったので、自信はすごくありました。落ち着いて試合にも挑めたので、メンタル面も勝因かなと思います。

 去年は3位決定戦でも負けて、3位にも入れなかった。オリンピック出場がかかった大会で優勝できないということですごく落ち込んだ。いろいろなコーチから、いろいろな言葉をもらってここまで来られた。今回の試合は絶対に優勝したいという気持ちが強かった。今後は日本で負けないようにしたい。『125㎏級=山本』と言われるような選手になれたらと思います」







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