日本レスリング協会公式サイト
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2020.12.20

【2020年全日本選手権・第3日/特集】優勝選手の声

(2020年12月19日、東京・駒沢体育館/文=布施鋼治、林大貴)


 ■女子57㎏級・南條早映(至学館大=同チームの選手を破って2年連続優勝)「ほっとしています。(決勝の相手の)永本選手とは西日本学生選手権で当たりましたが、その時はアクティビティタイムの1点ずつしか取れず、お互いに攻めにいけなかった。今のままでは次は負けてしまうと思って、その時の課題を徹底的に克服するように努めて今大会に臨みました。

 (具体的な課題については)けがをしてから思うように自分の攻めができなくなった。怖さもあった。その怖さと闘いながら、(吉田)沙保里さん、登坂(絵莉)さん、川井(梨紗子)さんとかにアドバイスをもらって構えや攻め方を改善しました。(来年は)明治杯でしっかり勝って、世界選手権で優勝できるようにしたい」


 ■女子59㎏級・花井瑛絵(至学館大=ラスト5秒で逆転して初優勝)「同級生が優勝して、自分(の順位)だけが違っていたりすることがあった。自分も同じ表彰台に立ててうれしい。(決勝の逆転勝ちは)最初はタイムアップになったと思った。タイマーを見たらまだ動いていて、その瞬間、初めて『あっ、勝ったんだ』と思いました。最後のタックルは意識せず入ることができました。

 コロナの中、いろいろな方が大会開催の努力をしてくださったからこそ、出場できて優勝することができました。レスリングは相手がいないと実戦練習はできない。いつも練習相手をしてくれるチームのみんなに感謝したい」


 ■女子68㎏級・松雪成葉(至学館大=3年ぶりの日本一)「思うように練習できない期間もあったけれど、去年の大会の決勝で負けてから、この大会に向けて必死で練習してきた。優勝できてよかった。(コロナ禍期間中の練習は)少人数で時間を短縮して、回しながらやっていた。長い時間はできなくても、濃い密度で練習できていた。

 (優勝につながったと思う練習を聞かれ)タックルに入った時、下に下がってしまうくせがあった。手を腰に回さないとか、つぶれたままにしないといった点を、部全体で強化してきた。できてよかったと思う。(来年は)明治杯でもう一回優勝して、世界選手権に出場して、次のパリ・オリンピックにつなげたい」


 ■男子グレコローマン55㎏級・片桐大夢(拓大=大学の後輩を破って3連覇)「決勝の相手の塩谷選手は大学の後輩で、全日本大学グレコローマン選手権で1年生ながら優勝していた。プレッシャーはすごくあった。『投げと言ったら片桐だろう』となっていると思うので、最後に投げで決められてよかった。先輩の意地を見せることができたかな、と思う。(塩谷は)とても強い選手で、なんでもできる選手。そのまま練習していけば世界選手権でメダルが取れるし、頑張れば優勝もできる選手だと思う。

 (今後の進路について)一般企業に就職するので、レスリングを続けるかは分からない。続けるとすれば、しっかり頑張って、続けないとしても、(これまでの)レスリング人生をうまく生かせるような社会人になりたい」


 ■男子グレコローマン63㎏級・清水賢亮(拓大=10月の全日本大学グレコローマン選手権60㎏級優勝に続く初の日本一)「10月の大会では結構課題が見つかった。そこを修正できたことが、今回の優勝につながったと思います。(具体的には)自分はグラウンドからの攻撃が得意。しかし、ポイントにつながらない欠点があったので、そこを強化しようと思いました。

 (初めての63㎏級での挑戦だったことについて)どの試合でも力負けはしてしまったんですけど、決めるところでしっかり決められた。減量が少なくなったので、その分、動きもよくなったと思います。来年の全日本選抜選手権でも優勝して、63㎏級で世界選手権に出られるように頑張りたい」


 ■男子フリースタイル74㎏級・木下貴輪(クリナップ=昨年の国体優勝に続く日本一)「今まで(全日本レベルの大会で)2回決勝に進んだことがあったけど、いずれも勝てず、チャンスをつかめなかった。今回、メンバー的には74kg級のトップの選手がフルに出ているわけではなかったけれど、チャンスをものにして優勝できたことは、すごくうれしい。

 去年の東京オリンピック選考で負けて引退することも考えた。地元の鹿児島国体もあるということで、選手を続けさせてもらうことができた。そういったところでモチベーションを保ちながら、自分の信じていることをやってきたのが、結果として表れたのかな、と思う。(今後の目標は)74kg級の選手が全員集まっているところで優勝して、海外で活躍ができるような選手になっていきたいと思います」


 ■男子フリースタイル79㎏級・吉田隆起(自衛隊=昨年の世界選手権代表を破って初優勝)「階級を上げてから全日本選手権に出るのは最初だったので、不安もあった。勝てる準備をしっかりしてきたから勝てたのかな、と思う。74kg級は減量が苦しかった。去年のオリンピックト・ライアルで一区切りをつけ、体を作って階級を上げることを意識してきた。少し自信になった。

 (今春、入校した自衛隊体育学校について)拓大OBのコーチが自分に足りないものを教えてくれたり、乙黒(圭祐)先輩がマンツーマンで練習してくれたり、自分の身になることが毎日あって、成長のスピードはすごく速いと思う。来年は明治杯(全日本選抜選手権)で、もう一回79kg級で優勝して、どんどん海外の選手とやりあえるようなレベルに持っていきたい」


 ■男子フリースタイル86㎏級・石黒隼士(日大=2017・18年3位、19年2位ときて、今回初優勝)「先月、しばらく練習ができない期間があった。それ以前にもけがをして練習できない期間もあった。(満足な)練習ができない中でも成績を残すことができたので、素直にうれしい。(コロナの影響で)練習時間が少ないという問題もあったので、いかに効率よく無駄なく練習することをつねに頭で考えていました。

 一番鍛えたのは(考える)頭かも(微笑)。頭を使って楽をして勝つことを追い求めていました。来年は大学4年生になるので、レスリング人生で最後の年になるかもしれない。しっかり成績を残して、いい終わり方ができればいいと思う。勝ち負けというより、もうレスリングを14年くらい続けていて、その集大成になるので」







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