日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2020.12.21

【2020年全日本選手権・最終日/特集】優勝選手の声

(2020年12月20日、東京・駒沢体育館 / 文=布施鋼治、林大貴)


 ■女子53㎏級・藤波朱理(三重・いなべ総合学園高=世界トップ選手を破って初出場初優勝)「小さい時から憧れてきた舞台だった。ここで優勝することを狙っていた。そういう大会で勝てたことでうれしい。(初戦から決勝まで無失点)ポイントを与えなかったというより、自分から攻めに行ったことが勝因だと思います。(シニアでの実績にまさる強豪続きで怖くはなかったか?)それは全然なかったです。以前からこの大会で勝つことを目標にやってきたので、怖いとかそういう感情は全くなかった。

 (これで中2の時の全国中学生選手権で敗れて以来の連勝記録を更新)連勝はあまり気にしていない。目の前の大会をひとつひとつ勝っていくことができればいい。(シニアとカデットの差について)自分は強い選手と組み合うことが好き。試合前から、こんなに試合が楽しいと思えたことは初めてだったかもしれない。最終目標はオリンピックで優勝することです」


 ■女子65kg級・森川美和(日体大=決勝はラスト10数秒で逆転勝ち)「優勝しないといけないと、自分自身でも思っていたし、周りのコーチ陣にも期待をしていただいていた。優勝することができてよかった。(決勝での勝因は)日体大は『攻め続ける』ということが一番で、毎日言われているので、どんどん展開をつくって攻め続けた。それが第2ピリオドに表れたのかなと思う。

 (3月のオリンピック代表決定プレーオフでの敗戦は)今でもすごく悔しくて…。(伊調)馨さんや田南部(力)コーチにモチベーションを上げてもらって、励ましてもらって、今の自分があると思う。コーチ陣に恩返しするには試合の結果でしかないと思っている。4年後のパリ・オリンピックで絶対に自分が金メダルを取れるように、まずは今回の天皇杯でいいスタートを切れたらいいかな、と思っていました」


 ■男子グレコローマン60kg級・文田健一郎(ミキハウス=オリンピック代表内定選手で唯一の出場、そして優勝)「コロナの状況になって、試合ができることが当たりまえじゃないんだ、ということをすごく感じた。天皇杯が開催されることを聞いた時から、必ずこの試合に出ようと決めていました。(コロナ禍で)改めて別の角度から競技と向き合えた。根底にあるのはレスリングという競技がすごく好きだということ。その思いを心からもう一度見直せたのはすごくプラスだった。

 (会場に姿を見せた太田忍について)ずっと忍先輩と競い合ってきた。お互い違う道に進み始めたんだな、ということをすごく感じている。今まで、いろいろなことを学んだし、これからも学んでいける。『お前とやれてよかったよ』と言わせるような試合内容と結果で、日本のレスリングを今度は(自分が)引っ張っていきたい」


 ■男子グレコローマン72kg級・高橋昭五(警視庁=本来より1階級上で優勝)「うれしいという気持ちもありますが、ホッとした気持ちが強いですね。『僕が優勝しないといけないな』という意地があって、絶対に勝たなければならない試合だと思っていた。1つ上の階級での全日本選手権は初めてだったので、試合前はすごく緊張しましたが、自分の形で点を取れ、思うように動けたのでよかった。

(今年1年の取り組みを振り返って)何が足りないのか、何が必要なのかを考えました。負けた試合を見直すのは好きではないですが、これを機に過去の試合を見直して、自分の弱点を研究するなど有意義に時間を過ごすことができた。オリンピック予選(世界選手権)で負けた要因をもう一度見直したい。来年3月のアジア予選では優勝を目指して闘い、オリンピックの資格を取れるように頑張りたい」


 ■男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(ALSOK=アジア予選代表の樋口黎との対戦はなかったが、きっちり優勝)「優勝はうれしいですけど、(オリンピックがかかっていた)去年だったらな、ということを思ってしまいます。集中力をつくるのが非常に難しかった。、会社のサポートがあり、練習面では山梨学院大のサポートがあったから、いいコンディションづくりができた。その方々のためにも頑張りたいという思いがあった。

 (コロナ禍で支えになったものを問われ)情けないんですけど、妻に弱音をはいてしまった。気持ちの部分で非常に支えてくれた。妻がいなければマットには上がっていなかったと思うので、マットの上に立てただけで、本当に僕はうれしかったですし、感謝です(涙をぬぐいながら)」


 ■男子フリースタイル92kg級・高谷惣亮(ALSOK=4階級にわたって男子史上3人目の10連覇を達成)「10連覇という記録を達成できたことはうれしく思います。4階級にわたって優勝できたことも、今までで初なんじゃないかな、と自負しています。海外の選手と86kg級で闘うにあたって、より大きい選手と闘って、自分がどうさばけるのかというのを試したかった。今大会を経て、東京オリンピックに向けていい闘いができると思う。

 アジア予選に出場して、そこで2位以内が出場権獲得ですけど、2位ではダメだと思う。優勝して、東京オリンピックに出て、『高谷惣亮なら必ず金メダルを取ってくれる』という期待を背負って闘いたい。3度目のオリンピックになるので、3度目の正直で金メダルを必ず獲得したい」







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に