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2021.01.31

限られた状況の中でベストを尽くした練習を継続…男子フリースタイル65kg級・乙黒拓斗(山梨学院大)

 

山梨学院大・小幡邦彦監督の見つめる中、74kg級全日本王者の木下貴輪(クリナップ)と練習する乙黒拓斗(山梨学院大)

 東京オリンピックの男子フリースタイル65kg級代表内定の乙黒拓斗(山梨学院大)が1月30日、練習する山梨学院大で取材に応じ、限られた状況の中でベストを尽くした練習をこなしていることを強調した。

 1月13日から東京で予定されていた男子フリースタイルの全日本合宿は、新型コロナウィルス感染の再拡大による緊急事態宣言発出もあって中止。乙黒は、年末年始は練習をセーブして体のケアに当て、この合宿から上げていこうと計画していた。当てが外れ、「レベルの高いところで練習したかったんですが…」と、ちょっぴり残念そう。

 しかし、「このご時世、コロナで合宿がなくなったりするのは仕方ないですね」と現状を受け止める。「山梨学院大もレベルは高いです。高橋さん(侑希=57kg級全日本王者)と木下さん(貴輪=74kg級全日本王者)がいて、前田翔吾コーチ(JOC/クリナップ)にもマンツーマンでついてもらっている」と話し、トップレベルの練習はできている。

 山梨県の感染者数は多くなく、27・28日はともに「0人」、29日は「2人」だったが、30日は再び「0人」。大学は今月中旬に1週間程度の閉鎖で済んだ。試験期間に入って練習時間は少なくなったが、現在も閉校となっている大学もある東京の選手より練習はこなせている。29日で試験も終わり、徐々に練習量を上げていく腹積もりだ。

 ただ、「疲れすぎると免疫が下がり、コロナにかかる可能性も高くなる」として、100パーセント追い込むべき状況ではないとも感じている。「(感染して)他の選手にうつしたくないし、自分もうつされたくない」として、感染対策には万全を期す心構えだ。

全日本チームの前田翔吾コーチと練習する乙黒

 昨年2月のアジア選手権(インド=世界2位と3位の選手を破って優勝)以来、試合には出場していない。この間、12月の個人戦ワールドカップ(W杯=セルビア)や今年1月の「アンリ・デグラナ国際大会」(フランス)では、オリンピックでライバルになると思われる選手の何人かが出場している。

 しかし、「焦りはない」ときっぱり。個人戦W杯で優勝したバズゲン・テバニャン(アルメニア)は2019年世界選手権の1回戦で6-0で快勝した相手。世界の選手の闘いを見て情報は集めているが、「自分もしっかり強化している。自分がやるべきことを計画をたててやっています」と言う。

 最近は株式会社明治のイベントや企業CMに出演するなど、レスリングのマットを離れた部分でも露出を始めた。「レスリング界の顔、という意識は?」との問いに、「まだまだです。へっぽこなんで…」と謙遜しながら、「応援してくれる企業があることは励みになりますし、もっと頑張らなければ、というモチベーションになります」と、心強い援軍と感じている。

 コロナ禍の中でも、東京オリンピックへ向けて闘志はしっかり燃えている。







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