日本レスリング協会公式サイト
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2021.02.10

徹底した感染防止対策の中で、日体大OBと自衛隊の日本代表が合同練習

(文=布施鋼治、撮影=保高幸子)

自衛隊の日本代表選手も参加して合同練習を展開

 東京オリンピックの出場内定を決めている男子グレコローマン60㎏級の文田健一郎のほか、4月の東京オリンピック・アジア予選(中国)に出場する男子グレコローマン67㎏級の高橋昭五、同77㎏級の屋比久翔平、男子フリースタイル57㎏級の樋口黎の日体大OBに加え、男子グレコローマン87㎏級の角雅人ら自衛隊体育学校の精鋭が2月9日、日体大に集まり、合同練習を実施した。

 日体大の松本慎吾監督は「自衛隊の人は、こちらに一度来たら2週間間隔を空ける、という感染症対策をとっています」と打ち明ける。「今日きたら、明日から様子を見て、また2週間後にやってくるという感じです。移動は行きも帰りも専用のバスを使っています。部外者の練習参加は車が原則。警視庁所属の選手も、だれかが車で送って、その車で帰る。公共のバスや電車を使って移動する人は受け入れていません」

 大学のOBである高橋や屋比久はずっと日体大の練習に参加しているが、松本監督が自衛隊に所属する角を見るのは2週間ぶりだった。「角は所属のコーチ陣に任せているところがある。2週間に一度見ることで、その仕上がり具合をチェックすることができる。今はそういう環境の中でやっていくしかない」

十分な感染防止対策の中で熱気あふれる練習を展開

 感染症対策は徹底して行っている。検温や手の消毒だけではなく、毎週水曜には午後の練習後に業者を入れ、2~3時間かけレスリング場全体を消毒しているという。

 「そのおかげで、レスリング場に染みついていた男くさいにおいもなくなりました」

 オリンピック出場内定の文田はマイペースの調整に励んでいた。一方、フリースタイルの樋口は「いつもと変わらず練習はできている」と強気だった。「コロナになってからも、消毒以外、環境が変わったという意識はない。人数制限はあるけど、時間をずらしてやっている。練習の質が落ちているというふうには感じていない」

 アジア予選に向け、対抗馬として出てきそうな北朝鮮とモンゴル代表は研究済み。「北朝鮮は絡んだところが強かったり、スイッチしてきたりする。モンゴルは、体は小さいけど飛び込んできたり、カウンターを狙ってきたりする。相手の分析はしっかりできていると思います」

 緊急事態宣言が延長されたので、学生は4年生も含め27名ほど戻ってきていない。それでも、やるだけのことはやる。この日の日体大の練習からは、オリンピックに向けての選手と指導者のやる気と覚悟が伝わってきた。

▲マイペースで練習をこなす文田健一郎

▲松本慎吾・強化委員長に挑む角雅人

▲アジア予選に向けて気合を入れる樋口黎







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