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2021.04.01

【2021年全国高校選抜大会・特集】前年王者2人を破って優勝! 2022年地元インターハイは「3人で優勝する!」…55kg級・西内悠人(高知・高知南)

 

 昨年の51kg級と55kg級のチャンピオンがそろった2021年風間杯全国高校選抜大会の個人戦55kg級。決勝で両者の激突が予想された組み合わせだったが、最後に勝ち残ったのは1年生の西内悠人(高知・高知南)だった。

決勝で弓矢健人のタックルをカウンターで返して逆転。3-3で勝った西内悠人(高知・高知南)=撮影・保高幸子

 準決勝で前年51kg級王者の尾西大河(佐賀・鳥栖工)に、決勝で前年55kg級王者の弓矢健人(三重・いなべ総合学園)に、いずれも後半の粘りで逆転勝ち。「本当に優勝したのかどうか、よく分からない状況なんですが…(笑)。上級生2人を倒しての優勝なので、今までの優勝とはレベル(価値?)が違うな、という気持ちです」と喜びを表し、弓矢の最後の猛攻をマット際でぎりぎりこらえ、守り切ったことを「よかったです」と振り返った。

 単に上級生2人を破ったのではなく、2人とも2019年国体で1年生王者に輝き(尾西はグレコローマン)、昨年の大会の王者。ずば抜けた存在として将来を嘱望されている2人だ。西内も、闘ったことはないが小学校のときから2人は特別な選手という思いがあり、雲の上の存在として見ていたと言う。

 上すぎる存在であるがゆえに、それがプラスに作用したようだ。「マットで向き合っても、挑むだけだったので、緊張が全然なかったんですよ」。緊張はスタミナのロスにつながる。緊張することがなかったので、後半になってもまだ体力が残っており、それが終盤の粘りにつながったようだ。

 「負けても仕方ない相手。負けたらどうしょう、という気持ちではなく、どうせ負けるんだったら自分の持っているものを出し切ろう、という気持ちがよかったですね」

 さらに、最後をしっかり守る練習を積んでいたことも「大きかった」と言う。「ラストを守り切る感覚が身についていました。2試合とも最後をしっかり守れました」と、練習の成果を出せた結果だったと分析した。

「1年生インターハイ王者」ならずとも、高校の全国大会に初出場初優勝

 実績を持つ2人へのあこがれはあったが、西内も2018年U15アジア選手権(イラン)で優勝し、2019年世界カデット選手権(ブルガリア)3位と国際舞台での実績を持っている。昨年4月に高校へ進学し、8月にはインターハイ1年生王者に挑む予定だったが、コロナ禍のため中止。10月に延期されて行われたこの大会は、1年生には出場資格がなかったので、今回が高校へ進んで初の全国大会で初の栄冠を獲得したことになる。

1年生インターハイ王者に挑ませたかった逸材。初の高校日本一ににっこり=同

 「コロナで試合がなかった分、周りがどれだけ強くなっているか分からないし、自分がどこまで強くなっているかも分からなかった」と不安は多かったが、難敵2人以外の3試合は、いずれも10-0のテクニカルフォール勝ち。試合を重ねることで実力アップを感じることができ、「1年半、地道にやってきてよかったな、と思います」と、県外へも出ることのできない期間の練習を振り返った。

 今夏は、もちろん昨年中止となったインターハイでの優勝が目標だが、来年(2022年)は地元高知県でインターハイのレスリング競技が行われる予定。「高知のレスリングは強い、ということを全国に知ってもらいたい。自分だけでなく、チームメートとともに、あと1年半を頑張り、(同期の)3人でインターハイ優勝を目指し、年間の三冠王を取りたい」という目標を掲げた。

 その前に、来月のJOCジュニアオリンピックカップで勝ち、世界カデット選手権に再挑戦することも大きな目標。「2年前が3位。今年は(カデットの)最年長になるので、負けるわけにはいかない。気持ちを高めて優勝を目指します」と、次の目標を見据えた。







2023年世界選手権/激戦の跡
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