マリア・スタドニク（アゼルバイジャン）が9度目の欧州チャンピオンへ…2021年欧州選手権・女子
あらためて“最軽量級ヨーロッパ最強”を見せつけたマリア・スタドニク（アゼルバイジャン）＝提供・UWW
2021年欧州選手権の女子は4月21～23日にポーランド・ワルシャワで行われ、2019年世界選手権優勝で4度目のオリンピック出場を決めている50kg級のマリア・スタドニク（アゼルバイジャン）が3試合を勝ち抜いて優勝。2019年世界選手権優勝のあと、コロナ禍をはさんで初の国際大会を制し、欧州大会を含めて9度目の欧州チャンピオンに輝いた。
6月で33歳になるスタドニクは世界選手権も2度優勝しており、11個目のメジャー・タイトルの獲得。初の欧州チャンピオンに輝いた2009年以降、日本選手（坂本真喜子、小原日登美、登坂絵莉、須﨑優衣）以外で負けたのは、2014年世界選手権でイワナ・マトコウスカ（ポーランド）のみ。
76kg級決勝はエップ・マエ（エストニア）が2度目のオリンピック優勝を目指すナタリア・ボロビエワ（ロシア）を1－1のラストポイントによって撃破。ソ連解体後のエストニアとしては、男女を通じて初の欧州チャンピオンに輝いた。
エストニアは男子グレコローマン130kg級でヘイキ・ナビが2度世界選手権を制しているが、欧州チャンピオンは新生エストニアで生まれていなかった。旧エストニアの1939年に男子グレローマン87kg以上級でヨハンネス・コトカスが勝って以来の優勝となる。
62kg級はイリア・コリアデンコ（ウクライナ）、68kg級はクンバ・セレネ・ラロック（フランス）の欧州予選1位選手が優勝。57kg級は2019年世界選手権3位のイリナ・クラチキナ（ベラルーシ）が勝ち、いずれも東京オリンピックへ向けての腕試しに成功した。
各階級のメダル獲得選手は下記の通り。
女子
【50kg級】
［1］Stadnik, Mariya（アゼルバイジャン）
［2］Selishka Georgieva, Miglena（ブルガリア）
［3］Lukasiak, Anna（ポーランド）
［3］Poleshchuk, Ekaterina（ロシア）
【53kg級】
［1］Khoroshavtseva, Olga（ロシア）
［2］Prevolaraki, Maria（ギリシャ）
［3］Wendle, Annika（ドイツ）
［3］Leorda, Iulia（モルドバ）
【55kg級】
［1］Orshush, Stalvira（ロシア）
［2］Zasina, Roksana Marta（ポーランド）
［3］Ana, Andreea Beatrice（ルーマニア）
［3］Demko, Khristina Zoryana（ウクライナ）
【57kg級】
［1］Kurachkina, Irina（ベラルーシ）
［2］Lysak, Anzhelina（ポーランド）
［3］Hrushyna Akobiya, Alina（ウクライナ）
［3］Nikolova, Evelina Georgieva（ブルガリア）
【59kg級】
［1］Dudova, Bilyana Zhivkova（ブルガリア）
［2］Chumikova, Veronika（ロシア）
［3］Zhydachevska, Katerina（ルーマニア）
［3］Nichita, Anastasia（モルドバ）
【62kg級】
［1］Koliadenko, Irina（ウクライナ）
［2］Sastin, Marianna（ハンガリー）
［3］Madrowska, Katarzyna（ポーランド）
［3］Ivanova, Veronika（ベラルーシ）
【65kg級】
［1］Ringaci, Irina（モルドバ）
［2］Rizhko, Tatyana（ウクライナ）
［3］Incze, Kriszta Tunde（ルーマニア）
［3］Wolczynska, Aleksandra（ポーランド）
【68kg級】
［1］Larroque, Koumba Selene Fanta（フランス）
［2］Velieva, Khanum（ロシア）
［3］Hanzlickova, Adela（チェコ）
［3］Berezhna, Alina（ウクライナ）
【72kg級】
［1］Belinska, Alla（ウクライナ）
［2］Yaneva, Yuliana Vasileva（ブルガリア）
［3］Zakharchenko, Evgenia（ロシア）
［3］Caneva, Dalma（イタリア）
【76kg級】
［1］Mae, Epp（エストニア）
［2］Vorobieva, Natalya（ロシア）
［3］Vescan, Cynthia Vanessa（フランス）
［3］Rotter Focken, Aline（ドイツ）
