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2021.05.13

米満達弘コーチの激戦相手が殺人容疑で指名手配…インド協会は遺憾の意を表明

 

 今月初めの東京オリンピック世界最終予選(ブルガリア)で2階級の出場枠を獲得したインドは、男女合わせて同国史上最高の8選手で東京オリンピックへ挑むが、国内でその快挙に水を差す事件、しかも殺人事件が起きていた。インドで初の世界チャンピオンに輝いたスシル・クマールが関与していることが濃厚で、インド協会は、栄光が台なしとなってレスリングのイメージの下落を懸念する一方、選手のマットでの健闘を見てほしい旨の声明を地元のメディアに対して発表した。

2012年ロンドン・オリンピック決勝で米満達弘と闘うスシル・クマール(インド)。同国のみならず、世界のレスリング界にとって残念な事件を起こしたもよう

 地元メディアほかの報道によると、殺人容疑で警察が追っているのは、2010年世界選手権の男子フリースタイル66kg級でインド初の世界王者に輝いたスシル・クマール。2012年ロンドン・オリンピックでは決勝で米満達弘(現自衛隊コーチ)と対戦し、敗れて銀メダルに終わったが、2008年北京大会銅メダルとともに、インドで唯一、オリンピックで2個のメダルを手にした選手。

 事件があったのは5月4日。デリー市内のチャトラサル・スタジアムでレスリング選手がからんだグループ同士による乱闘があり、23歳のラナ・サガールが死亡、2人が負傷した。発砲音があり、事件現場に残っていた車両からはライフル銃が発見された。

 死亡した男は、クマールが経営している家の居住者で、家賃の支払いをめぐって事件前からトラブルがあり、「クマールらが家からスタジアムに連れ出した」「20人が暴行に加わった」などの情報が錯綜している。発砲を伴う乱闘があったことは確かなもよう。

 警察がクマールに事情を聴こうとしているが、行方が分からなくなっているという。地元のメディアのひとつは、事件直後にクマールに連絡がとれ、「事件とは関係ない」と述べたそうだが、その後、居場所が分からなくなっている。

 クマールの台頭によってインドのレスリングは急成長。1996年アトランタ大会と2000年シドニー大会では1階級しか予選を勝ち抜けなかったのが、2016年リオデジャネイロ大会では男女7階級で出場。人気でもクリケットに続くメジャースポーツになっただけに、残念な出来事と言える。







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