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2021.05.28

【2021年明治杯全日本選抜選手権/第1日・特集】勝者の声

 

(2021年5月27日、東京・駒沢体育館 / 取材=布施鋼治、渋谷淳)


50kg級で確固たる地位を築きつつある吉元玲美那(至学館大)

 ■女子50㎏級・吉元玲美那(至学館大=全日本選手権決勝で破った伊藤海を再び破る)「前回はたまたまグラウンドが決まった。今回は伊藤選手も研究してくるので、(グラウンドは)決まらないと思ったけど、それでも最後まで気持ちを切らさず闘い抜こうと思いました。

 大学では栄(和人)監督にいろいろ指導していただいています。できないことの方が多いですけど、ひとつひとつできるようにした先に結果が出てくると思う。日々の練習を頑張りたい。試合前、大学の先輩である登坂絵莉選手、川井梨紗子選手から『最後は気持ち』とアドバイスをいただきました」


国内外通算75連勝をマークの藤波朱理(三重・いなべ総合学園高)

 ■女子53㎏級・藤波朱理(三重・いなべ総合学園高=高校生ながら昨年の全日本選手権に続いて優勝)「いつも通り、いつも通りと自分に言い聞かせ、冷静に試合を迎えることができました。世界を見ると、もっともっと強くならないといけないと思うし、課題もたくさんある。(シニアで闘うには)フィジカルが一番の課題だと思っています。

 天皇杯(全日本選手権)のときはタックルに入ったあとの処置が課題だった。今回は足を触ったらすぐにポイントにつなげることを意識した。練習した通りに出せた部分もあったし、出せなかった部分もあった。(シニアの世界選手権に対して)想像するだけでわくわくする。その中で、『やっぱり藤波は強い』と思われたい」


“ポスト川井梨紗子”の道を歩む南條早映(至学館大)

 ■女子57㎏級・南條早映(至学館大=3試合にテクニカルフォール勝ち)「目標にしていた世界選手権への出場を決めることができたので、うれしい。次のパリ・オリンピックでは、絶対自分が代表になるという強い思いがある。今回もそういうプライドというか、意地を持って取り組みました。

 (大学の先輩で東京オリンピックのこの階級の代表である川井梨紗子について)オリンピックをかけて闘っていたときと比べると(優しくなって)、今はもう、『次は早映ちゃんだから』と目をかけてくれている。栄(和人)監督には『おまえはまだ世界チャンピオンではない。5位くらい』と言われているので、チャンピオンといわれるだけのレベルにまで自分を高めたい」


白星街道を突き進む尾﨑野乃香(慶大)

 ■女子62㎏級・尾﨑野乃香(慶大=世界選手権初出場を決める)「絶対に優勝して世界選手権に出るという目標をもってやってきたので、実現できてホッとしている。世界カデット選手権では優勝したけど、シニアの世界選手権は初めてなので、わくわくしている。先輩たちが活躍している姿を見て、あの舞台に立ちたいと思ってきた。自分は構えが低くてタックルが武器なので、素早いタックルからアンクルホールドで返したり、タックルからグラウンドへ移行したりで、海外の選手に勝つという形でいきたいと思っている。

 (慶大に進学したのは)文武両道を頭に入れていて、レスリングだけでなく勉強もがんばりたかったからです」


日体大の女子では2014年の浜田千穂以来の世界選手権出場となる森川美和

 ■女子65㎏級・森川美和(日体大=全日本選手権決勝の相手に再度勝ち、世界選手権初出場を決める)「しっかりと取り切れず、もったいない部分もあったので、そういうところをこれからの練習で克服できたらいいと思う。初めての世界選手権ですけど、今のままでは金メダルを取るのは厳しいと思うので、しっかり練習していきたい。

 (2024年パリ・オリンピックに向けて階級は?)現時点では、上の階級で勝負していきたいと思っている。65㎏級でもまだ体が小さいと思うので、今年はしっかり65㎏級で優勝し、先につなげられるようにしたい」


得意のリフト技を炸裂させた下山田培(警視庁)

 ■男子グレコローマン67㎏級・下山田培(警視庁=アジア選手権優勝に続いての優勝)「ここまでの道のりはすごく長かった。アジア選手権で優勝して、いい印象を与えることができたので、もしかしたら世界予選出場のチャンスが回ってくるかもしれないと期待していた。結局、自分のところには来なかった。(高橋)昭五の試合を見て、『オレだったら、もっとここはこうしたのに』と思ったり、自分の場合、減量もないので苦しまずに闘うことができたんだろうな、と思ったりしました。

 明治杯でどうやって勝っていこうか、全然イメージがつかなかった。試合前は本当に悩みました。アジア選手権が終わってから、松本(慎吾)先生に『東京オリンピックを見て現役を終わろうと思います』と伝えました。そうしたら、『アジア選手権で優勝したあと、世界でメダルを取ったら今後につながる』と答えてくれた。それで、もうちょっと頑張ってみようかなと思いました」


92kg級に戻り、実力発揮の大津拓馬(山梨学院大)

 ■男子フリースタイル92㎏級・大津拓馬(山梨学院大=97kg級から92kg級にUターンして優勝)「もう少し自分から攻めたかったという反省点はあるけど、勝ててよかった。2020年にアジア選手権に出場したときは2位だったので、今度の世界選手権では優勝したいという気持ちがある。これからの練習でそれくらいの実力をつけたい。

 この前(昨年12月の全日本選手権)は97㎏級に出場して、まだまだ自分の体ができていないと感じた(ベスト8)。しっかり体を作ってから97㎏級に上げたい。東京オリンピックが終わったら階級変更もあるかもしれないので、92kg級でやりたい」

※男子グレコローマン63kg級優勝の山田義起は「健闘選手の声」に掲載


《プレーオフ勝者》

山田義起の終盤の猛攻を守り切った清水賢亮(拓大)

 ■男子グレコローマン63㎏級・清水賢亮(拓大=手続き上のミスで大会を欠場するも、プレーオフで山田義起との接戦を制して世界選手権出場を決める)「申し込みが遅れて大会に出場できず、(関係者や応援してくれる方々に)申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、世界選手権出場というめったにないチャンスをものにできたのはよかった。

 4月のアジア選手権では、軽量級の中で自分だけ結果を残せなかった。実は、ひじをけがして、2週間練習ができず、不安な気持ちのまま大会に臨んだ。大学の後輩の塩谷優が55㎏級で優勝して、それをモニター越しに見て、すごいなと思った。世界選手権ではベストコンディションで臨んで結果を出したい」







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