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2021.05.29

【2021年明治杯全日本選抜選手権/第2日・特集】健闘選手の声

 

(2021年5月28日、東京・駒沢体育館/取材=渋谷淳、布施鋼治、林大貴ほか)


 ■男子グレコローマン55kg級・尾西大河(佐賀・鳥栖工高=グレコローマンでは高校生初の決勝進出も、松井謙に1-3で敗れる)「まだまだ実力差を感じました、課題も見つかり、もっと練習しないとならないと思いました。(決勝は、前半は互角、最後まで接戦だったが)後半取り切れず、そのままいってしまった。スタンドもグラウンドも課題ばかりです。(大学生2人を破ったことについて)実感はないです。初戦の相手は初めて闘う選手で、どんな闘いをしてくるか分からず、苦しい展開でした、次やったら分からないです。(高校生で決勝進出の快挙に)あとひとつ勝ち切ることができなかったので…。

 高校のときは両スタイルやります。明日も県大会(インターハイ予選)があるので、すぐに戻って出る予定です。次の大きな大会としては、(7月の)全国高校生グレコローマン選手権優勝が目標です」


 ■男子グレコローマン97kg級・天野雅之(中大職=本戦、プレーオフとも敗れ世界選手権を逃す「若手の台頭がある中で、その中にまだいられることがうれしいです。世界選手権に行きたい、という気持ちを持って臨んだ大会でした。結果としてプレーオフも負けてしまって、まあ、それは実力不足でしょう。アジア選手権から帰国して隔離やいろいろありましたが、強い選手はそれでも勝つもの。世界最終予選で取った選手(高谷惣亮)もそう。すごいですよね。この年になっても、そんな選手になりたいと思います。全日本の2大会はずっと出ていますが、出られるところまで出続けるつもりです。自分にしか見せられない姿を、いろんな方に見ていただきたい。

(準決勝で負けた後、3・5位決定戦、3・4位決定戦を闘ってプレーオフだったが)3位を決める必要があるので、仕方ない。確かに、当日にプレーオフがあるのは大変ですが、越えなければならない壁。そこを勝つ選手が、本当に強い選手なんだと思います」


 ■男子フリースタイル70㎏級・鈴木歩夢(早大=初優勝もプレーオフで敗れ、世界選手権出場は逃す)「久しぶりの70㎏級で、減量もうまくいき、どこまでできるのかと思っていた。最高の結果で終われて満足している。(大逆転で勝利した決勝は)相手の阿部選手は(同郷で)小さいころから面倒を見てもらった思い出の人。試合はお互いに取り切れない状況で、最後に取り切れたのは練習の成果が出たことだと思う。

 プレーオフは気持ちを持っていくのが大変だった。自分としては全日本選抜選手権を取れたので120点。今後は、大学のリーグ戦とか、早大の勝利に貢献していきたい」


 ■男子フリースタイル70kg級・成國大志(ゴールドキッズ=約1年半ぶりの試合で3位)「不甲斐ないし、情けないです。今年の世界選手権だけに集中してこの1年半やってきて、東京オリンピック以上にかけてきた。(準決勝の阿部宏隆戦について)最初に点が取れなくて自分でバタバタしてしまい、試合の中で対応できなかった。相手の試合のコントロールが上手かったです。

 この会場にいる誰よりもこの大会にかけていた。世界選手権の優勝を目標にしてやってきたので、この大会で勝つのは当たりまえで、内容にもこだわろうと自分で決めていた。ゴールドキッズの100人近い人たちに応援されて、バックアップしてきてもらったので、負けて喪失感がすごい。(今後については)今は頭が真っ白で何も考えられません」(写真は、赤が成國)


 ■男子フリースタイル74kg級・高谷大地(自衛隊=初戦黒星も3位を確保)「言い訳になってしまうが、ブルガリア(東京オリンピック世界最終予選)から帰ってきてから(隔離で)2週間練習ができていない状態だった。自分なりには仕上げて、試合に向けて気持ちは作れたんですけど、試合になると思った通りに(体が)動いてくれなかったという悔しさはある。

 (3位決定戦は)取って取られて、僕らしいといえば僕らしい試合だったんですけど、最後の最後にやっと自分らしく楽しくできたので、そこはよかったのかなと思います。実質2ヶ月ぐらい、自分の練習はほぼせずに、兄貴(高谷惣亮)のパートナーに徹していた。ここで優勝して、日本一のパートナーとして(兄を)支えたかった。(目標は)まずは兄貴に東京オリンピックで金メダルを取らせることですね。今は兄貴のために動きつつ、それを自分に還元できるように。天皇杯で自分のレスリングができるようにして、『楽しい』と言えるようにしたい」


 ■男子フリースタイル86kg級・松雪泰成(レスターホールディングス=新天地初の大会で2位入賞)「(昨年12月の全日本選手権は成績不足で出場できず)1年半ぶりの試合でした。途中、やっていることが正しいのか、間違っているのか、分からなくなってしまうときもありました。試合に戻ってくることができてよかったと思います。入社させていただいたのに、試合に出ることすらできず、申し訳ない気持ちでした。周囲から『4年スパンで考えろ』などとあたたかい言葉をかけていただきましたが、試合ができないのは悔しかったです。この2位で、少しは存在感を示すことができたかな、と思います。

 (決勝は)4点を取られたところが敗因でした。そこで勝負が決まってしまったと思います。負けてしまいましたが、学生の頃よりは、やっていることを出せたかな、と思います。(ブランクはあっても)体力が落ちているとは思っていない。2位では駄目なんですが、1年半前の天皇杯は一回戦負けで、その時よりはいいレスリングができたことを感じます」


 ■男子フリースタイル125kg級・福井裕士(天理大大学院=自衛隊から勉学の道へ進んで再起、2位に入賞)「2年前のこの大会で限界と思い、そこで引退しました。去年、天理大に(大学院生として)帰って、今までとは違う種類の新たなモチベーションができ、学生とともにやっています。今の体重は107kgで、125kg級としては体重が足りない。体をしっかり作れば勝てる、という気持ちはあります。全日本選手権の優勝を目指して、この階級でやっていきます。学生に見本を示さないとなりません。

 自衛隊とは練習環境がまったく違いますが、(自衛隊の)井上監督から『いろんな練習環境がある中で、今できる自分のベストを尽くすことが大事』と教わっており、一番大切にしていることです。スポーツ科学のトレーニング学を勉強しているので、体力の維持についてはしっかり学んでいます。(天理大の小池邦徳監督が東京オリンピックの審判に選ばれ)自分も燃えました。もらったエネルギーを出せました」








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