(2021年5月30日、東京・駒沢体育館)
■女子76㎏級・鏡優翔(東洋大=決勝とプレーオフで松雪泰葉に敗れ、世界選手権出場を逃す)「今大会が始まる前日に足首の靭帯(じんたい)を3本損傷してしまい、出場できるかどうかの瀬戸際でした。試合が最終日ということで、必死に治療をして、痛み止めを飲んで出場を決めました。1回戦は勝つことができましたが、やはり日本一は甘くないなと思いました。けがは言い訳にはしたくない。
(決勝後は)プレーオフに気持ちを切り替えて、足がいつも通り使えない分、どうやって勝ちにいくか、プレーオフでどのように闘うかをコーチと話しました。けがをしていない時のレスリングが100%だとしたら今日は10%ぐらいでしたが、その中で出場できたことは本当によかったです。去年12月からは世界選手権で金メダルを取ることを目標にやってきたので、悔しさはありますが、まずはしっかりけがを治したいです。最終的な目標は世界選手権ではなく、パリ・オリンピックでの金メダルなので、目先のことばかり考えずにやっていきたい」
■男子フリースタイル61kg級・小川航大(日体大=全日本王者だが優勝を逃し、プレーオフも黒星)「自分のレスリングができなくて不甲斐ない。(勝って世界選手権に行きたいと言っていたが)なかなかうまく噛み合わなかった。(敗因は)今はちょっと分からない。(次の目標を問われ)今日の試合内容では全然勝てないと思うので、もう一回練習し直して、次の試合に備えたい」