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2021.06.06

【2021年明治杯全日本選抜選手権・特集】プレーオフで決死の勝利! 東京オリンピック代表の練習パートナーとして急成長…男子フリースタイル79kg級・吉田隆起(自衛隊)

 

(文=谷山美海、撮影=矢吹建夫)

全日本選抜選手権は初戦敗退だったが、プレーオフで勝った吉田隆起(自衛隊)

 「どんな形でも最後に勝てばいいという気持ちでプレーオフに臨みました」。男子フリースタイル79kg級の世界選手権代表決定プレーオフを制した後、吉田隆起(自衛隊)は安堵の表情を浮かべた。まさかの初戦敗退で沈んだ顔から一変、晴れやかな顔で白い歯をこぼした。

 第1シードとして登場した全日本選抜選手権では、初戦で2018年全日本選手権優勝の阿部侑太(秋田スポーツ協会)にフォール負け。全日本選手権王者は早々に戦線を離脱し、決勝後のプレーオフの時を待つ形となった。

 トーナメントを勝ち進んだのは、2019年に大会史上初の男子高校生王者となった髙橋夢大(日体大=当時京都・網野高)で、2年ぶりの優勝を決めた。プレーオフの組み合わせは昨年12月の全日本選手権決勝と同カードとなった。

 前回は8-7の点取り合戦となったが、今回は一転、ロースコアで進行。吉田はラスト30秒で1-2と劣勢ながらも焦りはなかった。「ロースコアゲームは得意。仕掛ければ1点でも2点でも取れる自信はありました」。その言葉通り、ラストスパートとばかりに果敢に攻めると、残り3.83秒で場外ポイントを奪取。落ち着いた試合運びで勝利し、10月に行われる世界選手権(ノルウェー)への切符をつかんだ。

一番身近な先輩は東京オリンピック代表、練習パートナーは「自分の力になる」

 初戦での黒星後、切り替えるのに苦労したと言う。心強いアドバイスをくれたのは、自身が練習パートナーを務める乙黒圭祐(自衛隊)だった。男子フリースタイル74kg級の東京オリンピック代表内定選手の乙黒は、過去2度のプレーオフを経験していた。「『どんな形でもいいから、最後に勝てばいい。どんな感じでも3日経てば忘れるから』と言われました。その言葉もあって、とにかく結果だけを求めてやりました」

1ポイントを争う闘いは、終了間際に吉田が決勝ポイントを奪取!

 元は同じ階級で争った間柄だが、入隊後に吉田が74kg級から階級を上げ、試合で当たらなくなったことで、打ち込みやスパーリングの相手をよくするようになった。「練習パートナーとして、圭祐先輩が勝つためのサポートするのが自分の役目。もちろん、トップレベルの選手の普段の練習を間近で見て、実際に対戦することで自分の力にもなっています」。

 レスリングのテクニック、勝ちへの執念、客観的に試合の流れや自分の状況を見分ける能力―。「近くで見て感じる乙黒選手の強さは?」との問いに、すらすらと答えが挙げられた。

 対する自身の強みは、「階級を上げたことで、強みである本来のパワーを生かせるようになったこと」。東京オリンピック後に階級区分変更があるかどうかは分からないが、変更がなければ、どこかのタイミングで86kg級への階級アップも視野に入れている。「信頼できるコーチの指導とハイレベルな環境での練習で、自衛隊に入ってからの成長スピードは早いです」。見据える先にあるのは2024年パリ・オリンピックだ。

 当面の照準は10月に行われる世界選手権(ノルウェー)。その前にビッグイベントである東京オリンピックがある。「まずは圭祐先輩の練習パートナーをしっかりと務めて、自分の実力アップにつなげたいです。その後はもちろん世界選手権では優勝を目指して頑張ります」。

 頼もしい先輩との日々の練習をバネに、世界の頂きまで跳ね上がってみせる。







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