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2021.06.10

【2021年明治杯全日本選抜選手権・特集】出来は50点の優勝、「もっと頑張らないと」…女子55kg級・櫻井つぐみ(育英大)

 

(文=布施鋼治、撮影=矢吹建夫)

育英大から初めて世界選手権に出場する櫻井つぐみ

 2018年4月に開学した群馬県高崎市の育英大から初の世界選手権代表が誕生した。明治杯全日本選抜選手権・第3日(5月29日)の女子55㎏級で優勝した櫻井つぐみ。昨年12月の全日本選手権に続いて優勝し、全日本二大選手権を制した19歳は謙虚に大会を振り返った。

 「世界選手権に出るために、この大会では絶対勝ちたかった。でも、練習したことがあまり出せなかったことが悔しい」

 決勝は、全日本選手権やこの大会で何度も3位入賞の実績を持つ今井佑海(日大)と激突。片足タックルで先制点を許したが、その後、堅実で粘りのあるレスリングで挽回。2-2で迎えた第2ピリオド、今井が仕掛けた片足タックルに耐えバックを奪い勝負を決めた。

 とはいえ、どちらが勝ってもおかしくない試合展開。育英大の柳川美麿監督は「私の中でも本人の中でも、50点くらい」と厳しい評価を下す。「今大会まで攻撃を中心に練習を積んできました。しかし、決勝ではその攻撃を出すことができなかった。ただ、点(数の)際の闘い方についてはやってきた成果が出たのではないかと思います」

グレコローマンの技術も学んで日々飛躍

 育英大は、東京・安部学院高在籍時代の2019年全日本選手権62㎏級で優勝して地元群馬県の育英大に進学した石井亜海がけがで欠場するなど、今大会は欠場者も多かった。一方、57㎏級では元木咲良が初戦で昨年の全日本選手権2位の永本聖奈(至学館大)を撃破し、決勝に進出するなど際立った強さを見せた。

決勝は実力を出し切れなかったが、4-2のスコアで勝利

 短期間に躍進できた理由として、柳川監督は競い合う学生が多いことをあげる。「レベルの高い学生が集まっている。本学には男子もいるので、男子と練習できることも大きい。女子は頂点を極めると、どうしても自分以上の相手がいなくなる。男子は女子と比べスピード、体力、技術レベルも高いですから」

 レスリング部は大学に強化指定クラブとして認定され、専門のレスリング道場を建設してもらうなど環境面の充実も見逃せない。「競技の強化は量と質。道場には無線LANも整備され、IpadなどのICT(Information and Communication Technologyの略。=情報通信技術という意味)教材を使用した技術指導も実践している。練習量や技術指導は多いと思います」

 今年4月には、2012年ロンドン・オリンピック男子グレコローマン60kg級銅メダルの松本隆太郎が男子部の監督に就任したことも大きい。櫻井は「技術を習ったり、スパーリングしてもらったりすることもある」と話す。「松本監督は組み手がすごくうまい。ベースはグレコローマンなんですけど、フリースタイルにも使える動きを教えてもらっています」

 実績と日々の練習にもまれているおかげで、櫻井にとってかつては遠い存在だった世界選手権も、少しずつイメージできる大会になりつつあるようだ。「行けるようになったからには、もっと頑張らないといけない」

 柳川監督は「出るからには優勝を」と一番弟子の背中を後押しする。「日本の女子55㎏級は世界選手権でも入賞する選手が多い階級のひとつですからね」

 まだ歴史の浅い大学の中で世界選手権代表は初の快挙。学校側も全面的なバックアップ姿勢を打ち出す。周囲から大きな期待を受ける櫻井は、世界選手権の開催地、ノルウェーで結果を残せるか。







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