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2021.06.18

【特集】慶応ブランドが躍動! いずれ全日本の舞台で活躍か…女子57kg級・浅野稔理(東京・慶応女子高/NEXUS YOKOSUKA)

 

(文・撮影=布施鋼治)

女子の慶応選手として初めて関東を制した浅野稔理。次はインターハイ制覇を目指す

 “慶応”として、尾﨑野乃香(慶大)に続くチャンピオンが誕生! 6月5~6日、神奈川県逗子アリーナで行なわれた関東高校大会の女子57㎏級で、浅野稔理(東京・慶応女子高)が初優勝を遂げた。

 「今はホッとしています。今日も会場まで来てくれた学校の先生や練習先の監督に感謝しています」

 浅野は自宅のある神奈川県から東京・三田の慶応義塾女子高に通う2年生。「家からだったら、片道2時間弱かかります」

 奇しくも、尾﨑は東京から慶応の藤沢キャンパスに片道2時間かけて通っているので、その逆パターンということになる。

 レスリングを始めたのは小2のときだった。「弟がレスリングの体験に行ったんですよ。そのとき、私も一緒だった。最初はやるつもりはなかったけど、見ているうちに『私もやってみようかな』と」

 それからずっと続けている。現在の練習場所は『NEXUS WRESTLING TEAM YOKOSUKA』。世界ベテランズ選手権で2度王者に輝いた勝目力也氏が率いる横須賀のキッズ・レスリング・チームだ。今回優勝できた要因を聞くと、浅野は「勝目監督にいろいろ教えてもらったおかげ」と振り返った。「練習相手になっていただいたり、いつも協力していただいたりしています」

決勝もテクニカルフォール勝ち。4試合を無失点(2テクニカルフォール勝ち)の強さだった

 先月の全日本選抜選手権で優勝した尾﨑に話が及ぶと、浅野は「尾﨑さんはずっと強い」と目を輝かせた。「慶応(に進学したことは)知らなかったです。今まで一緒に練習したこともないですけど、私にとっては憧れの選手ですね」

 次の目標は? 「夏(に開催予定)のインターハイでの優勝です」

 まだシニアの大会には出場経験はないものの、同階級のチャンピオンたちには興味津々。「全日本選手権で優勝した南條早映選手、この間のジュニアクイーンズカップで優勝していた元木(咲良)選手。私はまだまだなんですけど、(近い将来)闘えたらいいなと思っています」

 身長はまだ伸びているが、減量はさほどしていないので、このまま57㎏級に照準を絞って闘っていくつもり。尾﨑に続いて、女子レスリング界に慶応ブランドを確立させるか。







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