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2021.07.09

オリンピック王者の遺伝子も参加! 男子グレコローマン代表が壮絶合宿

 

 東京オリンピックの男子グレコローマン代表を含む男子グレコローマンの全日本チームは7月1日から日体大で合宿練習中。叔父がオリンピックの金メダリスト(清水宏保氏=スピードスケート)で、2024年パリ大会の金メダルを目指す63kg級世界選手権代表の清水賢亮(拓大)ら、日体大、拓大、自衛隊(OB含む)の世界選手権代表選手も加わり、ハイレベルの練習で仕上げている。

学生の強豪選手も参加する合宿で最後の調整に励む男子グレコローマン・チーム

 この日、東京に4度目の緊急事態宣言が発出され、オリンピックのレスリング会場は無観客で実施されることになった。出場する選手はそれを理由にモチベーションを落とすわけにはいかない。

 松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長(日体大教)は「こうした状況の中、1年延期になっても開催されることに感謝し、開催に向けて努力してくれた人への感謝の気持ちを忘れずに試合に臨んでほしい」と、発想の転換を訴える。選手がベストコンディションでマットに上がれるよう、合宿期間中の感染対策を十分に行うことの重要性を口にし、「残された期間、最後の最後まで十分な対策を講じたい」と言う。

 今回、オリンピックのマットに上がる2選手は、ともに初出場なので、「新鮮な気持ちでいることと思います。コンディションも上がっています」と、現在の状況を説明した。

 世界チャンピオンとして出場する60kg級の文田健一郎(ミキハウス)は、必殺のそり投げを武器に金メダルに近い位置にいることは間違いない。しかし、同委員長は「オリンピックの舞台は甘くない。いくら実力があっても、それを出し切れなければ勝てない」と、“魔物が棲(す)む”と言われるオリンピックの怖さを口にする。

 「選手として2度(2004・08年)、コーチとして2度(2012・16年)、オリンピックにかかわって、それを痛切に感じます」とも話し、普通の大会とは違う舞台であることを強調する。「1試合ごとに、最後まで緊張を持って闘わせたい。(2019年の)世界チャンピオンではあるけど、オリンピックは初出場。挑戦者として、1試合ずつ勝ち上がっていく準備をするだけです」と話した。

 77kg級の屋比久翔平(ALSOK)は、逆に強豪選手との対戦では分が悪い成績が残っている。それでも、「1試合ごとに集中して闘う」という基本は変わらない。目の前の敵に対して全力を尽くし、「自分の得意な形でポイントを取る、という闘いを徹底してやってほしい」と望んだ。


▲叔父はオリンピックの金メダリストという世界選手権代表、清水賢亮(拓大)と練習する文田健一郎(ミキハウス)


▲アジア予選からはい上がった屋比久翔平(ALSOK)も最後の仕上げへ







2023年世界選手権/激戦の跡
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