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2021.07.24

2021年東京オリンピック/男子フリースタイル57kg級・展望(8月4・5日実施)

 

《エントリー選手》

《第1シード》ステバン・ミチッチ(セルビア=元米国)、《第2シード》ザウール・ウグエフ(ロシア)、《第3シード》スレイマン・アトリ(トルコ)、《第4シード》クマール・ラビ(インド)


2017年世界王者の高橋侑希(左)と2018・19年世界王者のザウール・ウグエフ(ロシア)。東京オリンピックの金メダルを争うか?

 2018・19年世界チャンピオンのザウール・ウグエフ(ロシア)が首一つ抜けている状況。2017年秋からの4年間で外国選手に敗れたのは、2018年欧州選手権と2019年欧州大会でのアゼルバイジャン選手(別選手)のみ。ともに出場しないので、嫌な相手はいない状態での闘いへ。2017年世界王者の高橋侑希、2019年世界選手権2位のスレイマン・アトリ(トルコ)あたりが敵となるか。

 世界最終予選で出場枠を取り、国内での闘いを勝ち抜いた高橋は、2018年世界選手権でウグエフと闘い、2-7で敗れている。リベンジを目指すとともに、2019年世界選手権3位のクマール・ラビ(インド)に2019年アジア選手権で勝ったあと2連敗中なので、ここも乗り越えなければならない。ノーシードなので、初戦でウグエフとの激突もありうる。

 アトリはコンスタントに上位に顔を出しており、今年4月の欧州選手権もウグエフとは別のロシア選手を破って優勝。波に乗ってオリンピックへ挑む。

 第1シードを獲得したステバン・ミチッチ(セルビア=元米国)は、米国ミシガン大で活躍していた選手。2018年NCAA選手権133ポンド級2位、翌年は3位の成績を残す一方、2018年から父の国籍のセルビアを選択して国際舞台で活動。2019年欧州大会2位を経て、2019年世界選手権5位で、オリンピック出場枠を取った。

第1シードで参加するステバン・ミチッチ(セルビア)=提供・UWW(撮影:Kadir Caliskan)

 セルビアが男子フリースタイルでオリンピックに出場するのは初。「グレコローマンが強い」というイメージのあるセルビアだが、米国大学で鍛えた選手ということを忘れてはなるまい。

 世界選手権で2018年2位・2019年3位のヌリスラム・サナエフ(カザフスタン=元ロシア)は、コロナ禍のあとは主に61kg級で大会に出場。4月の「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(ブルガリア)で優勝など結果を残した。57kg級へのUターンはどうか。

 アジア予選を1位で勝ち上がったグロミョン・アブデュラエフ(ウズベキスタン)は、6月の「ジオルコウスキ国際大会」(ポーランド)61kg級の1回戦でレザ・アフマダリ・アトリナガルチ(イラン)、準決勝でサナエフ(カザフスタン=前述)、決勝でラビ(インド=前述)と、今大会に出場するアジアの選手を次々と破って優勝。成長ぶりを見せている。

 欧州予選1位のアルセン・ハルチュニャン(アルメニア)は昨年12月の個人戦ワールドカップで、ミチッチ(セルビア=前述)を破るなどして2位。パンアメリカン予選1位のトーマス・ギルマン(米国)は2017年世界選手権2位の実力を持つ。

 世界最終予選2位のベクバヤール・エルデネバト(モンゴル)は、同決勝は負傷途中棄権で高橋侑希に敗れたが、高橋が3位に終わった2018年アジア大会の王者。そのときの実力をキープしていれば、要注意の存在である。


高橋侑希と主な強豪選手の対戦成績

Uguev,  Zaur(ロシア)
2018年 世界選手権 2-7 Uguev. Zaur
Micic, Stevan Andria(米国)
2013年 デーブ・シュルツ記念国際大会 1-2(0-2,1-0,3-6) Micic. Stevan Andria
Erdenebat, Bekhbayar(モンゴル)
2021年 東京オリンピック世界最終予選 途中棄権、3:00=1-0 Erdenebat. Bekhbayar
2017年 世界選手権 4Bー4 Erdenebat. Bekhbayar
2015年 世界選手権 1-2 Erdenebat. Bekhbayar
Sanayev, Nurislam(カザフスタン)
2020年 アジア選手権 14-5 Sanayev. Nurislam
Kumar, Ravi(インド)
2020年 アジア選手権 5-14 Kumar. Ravi
2019年 世界選手権 1-6 Kumar. Ravi
2019年 アジア選手権 5-3 Kumar. Ravi
Gilman, Thomas(米国)
2018年 ワールドカップ 4-1 Gilman. Thomas
2017年 世界選手権 6-0 Gilman. Thomas
Atranagharchi, Reza Ahmadali(イラン)
2017年 アジア選手権 5-2 Atranagharchi. Reza Ahmadali
2016年 ゴールデンGP決勝大会 Tフォール、5:18=10-0 Atrinagharchi. Reza Ahmadali






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