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2021.07.28

2021年東京オリンピック/男子フリースタイル74kg級展望(8月5・6日実施)

 

《エントリー選手》

《第1シード》フランク・チャミゾ(イタリア=元キューバ)、《第2シード》ダニアール・カイサノフ(カザフスタン)、《第3シード》ザウルベク・シダコフ(ロシア)、《第4シード》ムスタファ・モハバリ・ホセインカニ(イラン)


オリンピックの決勝を争うか、ザウルベク・シダコフ(左=ロシア)とフランク・チャミゾ(イタリア)=2019年世界選手権

 ロシア、イタリア(元キューバ)、米国の3人の世界王者経験者が激しく争う状況。ハイレベルな闘いをだれが勝ち抜くか。

 2018・19年世界王者のザウルベク・シダコフ(ロシア)は、2019年欧州大会でも優勝している。コロナ禍明けは6月のサッサリ国際大会(イタリア)で優勝と好調を維持。2017年3月のU23欧州選手権決勝で敗れた後、ロシア選手以外には負けていない。安定度は抜群。

 2019年世界選手権決勝でシダコフに2-5で敗れて2位のフランク・チャミゾ(イタリア=元キューバ)は、2015年に65kg級で、2017年に70kg級で世界チャンピオンとなっている。3階級目の世界一をオリンピック優勝で飾れるか。

 2018・19年に79kg級で世界王者に輝いているカイル・デイク(米国)は、2012年ロンドン大会を含めて世界V5のジョーダン・バローズを国内予選で破っての代表権獲得。74kg級に下げてからも、今年1月の「アンリ・デグラナ国際大会」(フランス)、5月のパンアメリカン選手権と優勝を重ね、実力を見せている。ノーシード選手だけに、チャミゾとシダコフのどちらのブロックに割り振られるかで、決勝の対戦も変わってくるだろう。

米国代表を勝ち取って出場する79kg級世界王者のカイル・デイク(米国)=2019年世界選手権

 この3選手を除くと、横一戦という状況だ。2016年リオデジャネイロ・オリンピック5位のベクゾド・アブデュラフマノフ(ウズベキスタン)は、2018年にアジア大会を制し、世界選手権3位の実績(今年4月のアジア予選は決勝を負傷棄権の2位)。欧州予選1位のアブタンディル・ケンチャーゼ(ジョージア)は2018年世界選手権2位の実力者。

 アジア予選1位の出場枠を国内の争いで奪取して出てくるムスタファ・モハバリ・ホセインカニ(イラン)は、6月の「ジオルコウスキ国際大会」(ポーランド)で優勝(決勝は前述のチャミゾに不戦勝)。そのホセインカニを4月のアジア選手権で破っているのが、2019年世界選手権で繰り上げ3位のダニアール・カイサノフ(カザフスタン)

 マハメドハビブ・カジマハメダウ(ベラルーシ=2019年8月までロシア)は、2020年欧州選手79kg級で優勝。ベラルーシの国旗を掲げることができるか。

 74kg級での実績は少ない乙黒圭祐(自衛隊)だが、世界5位の選手(奥井眞生)を破っての出場枠獲得は、3強に続くグループにはいると考えられる。


乙黒圭祐の主な強豪選手との対戦成績

※74kg級エントリー選手との対戦はなし







2023年世界選手権/激戦の跡
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