(2021年8月1~2日、千葉・幕張メッセ)
【女子76kg級・優勝】
アライン・フォッケン(Rotter Focken, Aline=ドイツ)
1991年5月10日生まれ、30歳。5歳からレスリングを始め、2006年欧州カデット選手権から国際舞台へ。2010年欧州ジュニア選手権で優勝するものの、以後の国際大会は、上位に顔を出すことはあっても優勝とは縁遠く、2012年ロンドン・オリンピックは出場できなかった。
転機は2014年。「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(ブルガリア)などの国際大会で優勝を重ね、世界選手権69kg級では決勝で土性沙羅を破り、世界一に輝いた。2015年世界選手権3位を経て2016年リオデジャネイロ・オリンピックに出場(9位)。2017年世界選手権決勝で土性にリベンジされたあと76kg級へ。
2020年12月の個人戦ワールドカップで2017年世界チャンピオンを破って優勝し、ドイツ女子初のオリンピック優勝につなげた。
■アライン・フォッケンの話「この大会で引退します。オリンピック・チャンピオンになったら、このあとは負けたくはない。ですから、引退します。日本は女子レスリングが盛んだけではなく、スポーツが盛んな国です。満員の観客の中での試合を求めていましたが、パンデミックによって、それはかなわなくなりました。でも、オリンピックの精神は残っています。観客はいなくても、すばらしい大会でした」
《1回戦~決勝の成績》=result / トーナメント表
決 勝 ○[7-3]Gray, Adeline Maria(米国)
準決勝 ○[3-1]皆川博恵(日本)
2回戦 ○[8-3]Zhou, Qian(周倩=中国)
1回戦 ○[2-1]Marzaliuk, Vasilisa(ベラルーシ)
【表彰式】
[2]Gray, Adeline Maria(米国)
[3]Adar, Yasemin(トルコ)
[3]Zhou, Qian(周倩=中国)