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2021.09.15

【2024年パリ・オリンピックへのスタート】まず92kg級で確固たる実績を目指す…男子フリースタイル92kg級・大津拓馬(山梨学院大)

 

大津拓馬(山梨学院大)

 東京オリンピックに3人の卒業生が出場し、1人が金メダルを取った山梨学院大。日本男子を牽引する存在となっているが、10月2~10日にノルウェー・オスロで予定されている世界選手権では、男子フリースタイル92kg級の大津拓馬と同74kg級の佐藤匡記の学生2選手が出場。先輩が築いた伝統の継承に挑む。

 大津は2019年大会(カザフスタン)に続く2度目の出場。その大会では、初戦でモンゴル選手を破ったものの、続く試合で3位に入賞したイラクリ・ムチツル(ジョージア)に敗れ、上位入賞はならなかった。初出場で1勝を挙げたことは褒められようが、「メダルを取ることできなかった」と満足感はなし。「今度はメダルを持って帰ってきたい」と2大会連続の世界挑戦に燃えている。

2019年世界選手権で闘う大津。まず92kg級で力負けしない筋力アップが課題

 5月の全日本選抜選手権で優勝し、世界選手権の代表に内定したが、国内外の新型コロナウィルス感染拡大の状況は、大会開催を不安視させるに十分な材料だった。その間にオリンピックがあり、日本レスリング界の視線はオリンピック一色。コロナの影響もあるが、世界選手権代表チームだけでの合宿はなく、モチベーションという観点からすれば、2年前の大会とは違うことは否めない。

 それでも、オリンピックが終わって世界選手権の開催が確実視され、「うれしいです」と気持ちが盛り上がってきた。「オリンピックでの先輩の闘いを見て、『絶対にメダルを取る』という気持ちです」と刺激を受け、コロナ禍による影響を吹き飛ばすだけの気持ちは出来上がったと言えよう。

「仕掛ける勇気がなかった」…悔やまれた2020年アジア銀

 2019年世界選手権のあと、2020年2月のアジア選手権(インド)銀メダルの実績をつくり、2024年パリ・オリンピックを目指してオリンピック階級の97kg級へアップ。全日本大学グレコローマン選手権と全日本大学選手権を制して順調かに見えたが、暮れの全日本選手権では初戦敗退。「まだ92kg級の体でしたね」と、もう少し92kg級で経験と実績を積んでから階級アップすることに方向転換。92kg級で全日本選抜選手権を制し、世界選手権代表を勝ち取った。

2度目の世界選手権へ向けて練習を積む大津

 全日本王者の高谷惣亮(ALSOK)や97kg級でオリンピック予選に出た山口剛(当時新日本プロレス職)が不参加で、日本一としての出場とは思っていない。それでも、「日本代表に恥じない試合をしたい」と気合を入れる。

 アジア選手権で2位になったとはいえ、決勝は2018年アジア王者のイラン選手にテクニカルフォール負けだった。同僚の山田修太郎(86kg級)が直前にイラン選手との決勝に臨み、そり投げ2発を決めて優勝を勝ち取っていた。「イラン選手には、そり投げが有効」と思ってマットに上がったが、「仕掛ける勇気がなかった」-。92kg級を卒業するには、この壁を乗り越えねばならないだろう。

 2018年アジア・ジュニア選手権でも決勝でイラン選手に敗れており、さかのぼれば2015・16年のアジア・カデット選手権でもイラン選手に負けている。「イランに弱いんですかね…」と首をひねる。それを含め、国際大会で克服すべき課題は多い。

重量級の強豪を求めて山梨学院大を“逆指名”

 幼稚園の年長で東長崎クラブでレスリングを始め、進学校の島原高校へ。インターハイで2年連続3位などを経て、「小さい頃から、オリンピックへ出るのが目標でしたから」と山梨学院大へ進んだ。恩師を通じて同大学に自分の気持ちを伝え、スカウトしてもらったという、いわゆる“逆指名”。「重量級の層の厚さは一番だと思いました」というのが理由だ。

2014年全国中学選手権で優勝した大津。このときからオリンピック出場の強い気持ちを持っていた=撮影・矢吹建夫

 事実、卒業生にオレッグ・ボルチン、在学の先輩にバグダウレット・アルメンタイ、同期に山田修太郎と強豪がいて、実力アップには最高の環境。74kg級の選手だった藤波勇飛にボコボコにやられた経験も実力養成に大きな力となった。「練習についていけなかったのが、アルメンタイからポイントを取れたりするようになったので、実力がついたのでしょう」と笑う。

 日本男子の世界における競技力は間違いなくアップしているが、重量級の強化は課題のひとつ。2018年世界選手権(ハンガリー)では、92kg級の松本篤史(警視庁)が90kgを超える階級としては48年ぶりに銅メダルを獲得。上昇の兆しはある。その一翼をになうべき人材。そのためにも、2024年パリ大会へのスタートとなる今大会で、ある程度の成績は残さねばならない。

 来春には、レスリングに専念できる企業への就職が内定している。「卒業後は、パーソナル・トレーナーをつけて体の強化(筋力アップ)に取り組みます」と、給料をレスリングのために注ぎ込んで飛躍を目指す。パリへのスタート、大きな収穫を持ち帰りたい。







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