日体大が通算5階級で勝ち、2年ぶり20度目の優勝…2021年全日本大学グレコローマン選手権・最終日
2年ぶり20度目の優勝を達成した日体大＝撮影・保高幸子
全日本大学グレコローマン選手権最終日は10月10日、大阪・泉佐野市J:COM末広体育館で5階級が行われ、日体大が3階級で優勝、1階級で2位となり、大学対抗得点で74点をマーク。拓大に19点差をつけ、2年ぶり20度目の優勝を遂げた。3位は専大、4位は山梨学院大。
日体大は、63kg級で6月の東日本学生春季選手権優勝の小柴亮太が全4試合をいずれも第1ピリオド、無失点のテクニカルフォールで勝つ強さで優勝。67kg級は同2位の二俣友明が決勝で昨年優勝の吉永信太郎（専大）をテクニカルフォールで撃破し、高校時代から通じて初のタイトルを獲得。最優秀選手賞を受賞した。
130kg級は、柔道から転向1年半の小畑詩音が準決勝で昨年の全日本選手権2位の奥村総太（拓大）を3－1で下し、決勝もフリースタイルで6月の東日本学生春季新人戦を制した出頭海（中大）を破った。
前年王者に快勝して優勝、最優秀選手賞を受賞した二俣友明（日体大）＝撮影・保高幸子
日体大は前日と合わせて5階級で優勝。2017年に文田健一郎（現ミキハウス）らを擁して7階級を制した以来の優勝数で、記念すべき20度目の優勝を飾った。
87kg級は山田修太郎（山梨学院大）が決勝で全日本選抜選手権3位の奈須川良太（神奈川大）にテクニカルフォールで勝ち、2019年の82kg級を含めて3年連続優勝。82kg級は昨年3位の谷口空良（青山学院大）が優勝。同大学からのチャンピオンは、2008年以来、13年ぶり。
各階級の成績は下記の通り。
| 1～8位一覧表 | 55kg | 60kg | 63kg | 67kg | 72kg |
| 大学対抗得点 | 77kg | 82kg | 87kg | 97kg | 130kg |
《大学対抗得点》［1］日体大 74点、［2］拓大 55点、［3］専大 44.5点、［4］山梨学院大 36点、［5］中大 28.5点、［6］明大 24点、［7］神奈川大 23点、［8］青山学院大 22点
【最優秀選手】二俣友明（67kg級＝日体大）、【敢闘賞】井筒勇人（87kg級＝拓大）、【最優秀監督賞】松本慎吾（日体大）
【63kg級】＝14選手出場
▼決勝
小柴亮太（日体大）○［Ｔフォール、2:22=10-0］●三井潤（明大）
▼3位決定戦
吉永光輝（近大）○［7-0］●神山隼多（立大）
坂本岳（山梨学院大）○［3-2］●大場哉音（中大）
《7･8位順位》［7］中村晟笙（帝塚山大）、［8］藤本蔵馬（中京学院大）
【67kg級】＝17選手出場
▼決勝
二俣友明（日体大）○［Ｔフォール、1:13=10-0］●吉永信太郎（専大）
▼3位決定戦
青柳善の輔（山梨学院大）○［Ｔフォール、1:13=8-0］●太田楓輝（育英大）
石原三四郎（中大）○［7-4］●萩原大和（拓大）
《7･8位順位》［7］伊藤隼（東洋大）、［8］山本真聖（青山学院大）
【82kg級】＝8選手出場
▼決勝
谷口空良（青山学院大）○［Ｔフォール、3:44=9-0］●窪田大羅（中大）
▼3位決定戦
玉岡颯斗（早稲田大）○［Ｔフォール、3:28=9-0］●梶浦敦規（天理大）
山口蓮汰（神奈川大）○［3-1］●寺地怜央（立命館大）
《7･8位順位》［7］茂野吏玖（国士舘大）、［8］青山夢斗（徳山大）
【87kg級】＝17選手出場
▼決勝
山田修太郎（山梨学院大）○［Ｔフォール、2:30=13-3］●奈須川良太（神奈川大）
▼3位決定戦
井筒勇人（拓大）○［フォール、2:01=9-0］●内田貴斗（専大）
宮本海渡（日体大）○［Ｔフォール、1:49=10-0］●大渕大聖（東洋大）
《7･8位順位》［7］吉田奨健（帝塚山大）、［8］繁友廉（徳山大）
【130kg級】＝18選手出場
▼決勝
小畑詩音（日体大）○［7-3］●出頭海（中大）
▼3位決定戦
山田康瑛（山梨学院大）○［2-1］●宮内勇真（神奈川大）
奥村総太（拓大）○［Ｔフォール、1:20=8-0］●荒木孝介（帝塚山大）
《7･8位順位》［7］出口欣孝（関大）、［8］佐々岡誇仁（中京学院大）
