ネナド・ラロビッチ会長（セルビア）の再任が決定…2021年世界レスリング連盟（UWW）総会

世界レスリング連盟（UWW）の会長に再任されたネナド・ラロビッチ氏＝提供・UWW

　世界レスリング連盟（UWW）の総会が10月31日、11月1日から始まるU23世界選手権の開催地セルビア・ベオグラードで行われ、ネナド・ラロビッチ会長（セルビア）の再選が正式に決まった。

　会長選出は、最低1期（6年）を務めた現職の理事の中から立候補を募り、総会の投票によって決定されることになっている。立候補者がラロビッチ会長しかいなかったため、自動的に決まった形。2013年の総会で会長代行から会長に就任し、2014年総会で再任。今回が3期目となる。任期は2026年まで。

　理事選挙も行われ、ラロビッチ会長のほか、フォウアド・メスコーチ（モロッコ）、ミハイル・マミアシビリ（ロシア）、ペドロ・ガマ（ブラジル）、 アクロルジャン・ルジエフ（ウズベキスタン）の5人の再任が決定。ドン・ライアン（カナダ）とルシオ・カネバ（イタリア）が新たに加わった。

　選挙でマリナ・ペリコネ（イタリア）が落選したため、25人中4人いた女性理事は3人となった。

　総会では、クウェートとカーボベルデ（アフリカ北西の北太平洋にある火山群島の国家）の加盟が承認された。

　理事選挙は本来、昨年９月に予定されていた世界ジュニア選手権（セルビア）の前に同地で行われる総会で実施される予定だったが、大会が中止となり総会も延期。1年2ヶ月遅れで実施された。会長や理事の通常の任期は「6年」だが、今回当選した理事の任期は「5年」となる。

　理事選挙の結果は下記の通り。来年には、新たな理事選挙が行われる予定。

■1回目の投票（104人中103人が投票）＝太字が当選
Fuad Mescout（モロッコ）81票
Mikhail Mamiashvili（ロシア）80票
Don Ryan（カナダ）71票
Pedro Gama Filho（ブラジル）65票
Akhroljan Ruziev（ウズベキスタン）65票
（以下、過半数に満たず）
Lucho Kaneva（イタリア）51票
Edisher Machaidze（ジョージア）38票
Marina Di Bussolo Pellikone（イタリア）27票
MarkoKorpela（フィンランド））16票
Dina Harenko（ウクライナ）12票

■2回目の投票（同）＝太字が当選
Lucho Kaneva（イタリア）58票
Edisher Machaidze（ジョージア）20票
Marina Di Bussolo Pellikone（イタリア）14票
Dina Harenko（ウクライナ）5票
MarkoKorpela（フィンランド）4票