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2021.11.20

【2021年全日本大学選手権・特集】インカレに続き有終V 日大へ「父の代」からの恩返し…125kg級・吉田ケイワン(日大)

 

(文=谷山美海/撮影=保高幸子)

 2019年の全日本大学選手権97kg級を制した吉田ケイワン(日大)が、今大会は125kg級に出場。順調に勝ち進んだ決勝でアビッド・ハルーン(日体大)を破り、2年ぶりに王者に返り咲き、最優秀選手賞を獲得した10月の全日本学生選手権に続いて大学二冠王者に輝いた。

大会のファイナルマッチでアビッド・ハルーン(日体大)と闘う吉田ケイワン(日大)

 各階級の成績に応じたポイントで大学対抗得点を競い、優勝大学に内閣総理大臣杯が授与される今大会。大学レスリングにおける数少ない団体戦であり、4年生にとっては学生最後の全国大会でもある。日大の主将として、吉田も特別な思いで試合に臨んだ。

 「(新型コロナウィルス感染拡大の影響で)リーグ戦が中止になったこともあって、例年以上に大学対抗という意識が強かったです。主将としての自分のやり方が正しかったのかが最後の大会で出ると思っていたので、そちらの面でもどきどきしていました。大学として闘う、という面では今年一番大事な試合だと考えていました」

 各階級に出場する選手は学生側で選出し、監督、コーチにメンバー表を提出した。齊藤将士コーチが「選考のため部内試合をやるなど、吉田キャプテンが素晴らしい仕切りでぐいぐい引っ張ってくれました」と評した吉田主将の活動。その働きの甲斐もあって、日大は8階級中5階級で決勝に進出。2日目は全3階級で日体大との決勝戦を演じ、初日から独走を続けた王者に食らいついた。

感謝の4年間、「日大には父の代からの恩がある」

 「大学4年間での成績は、どれも監督・コーチ陣のおかげだと思っています。みんなに支えてもらっての1位、感謝しかないです。日大には父の代からの恩があるんです(笑)」。2学年上の兄・アミンに続いて日大レスリング部の門をたたいた吉田。日大への進学は、父・ジャボ・エスファンジャーニさんたっての希望だった。

本来より上の階級だが、積極的に攻めて2年ぶりの優勝

 「昔、父が日大でレスリングの練習に参加させてもらっていたみたいで…」

 千葉・市川市で「市川コシティ・クラブ」を主宰するジャボさんは、レスリングを国技とするイランの出身。30年ほど前、日本でレスリングの練習ができる場所を探していたところ日大で受け入れているとの情報を知り、すぐに参加したい旨の連絡を入れた。

 当時のことについてLINEで質問したところ、今も鮮明に覚えていた。「初めて練習に行ったときにお会いしたのが、富山(英明)さんでした。メダリストに会えてとてもうれしかったです。日本で最初に練習ができた感謝の気持ちとして、子どもたちの進学先は日大以外考えていなかったです。(息子たちを)日大に入れて、良かったです」

最後に見せた日大の意地、主将として「悔いはない」

2位に終わったが、最終日は日体大に勝ち越して一矢報いた日大

 改めて吉田に尋ねてみた。「主将として1年間自分がやってきたことは正しかったと、今大会で証明できた?」

 「大学としては2位という結果でしたが、各々が100%の力を出しての結果だと思うので、点数をつけるなら100点。悔いはないです。隼士(石黒)と2人で優勝できたので、2日目だけで見たら日体大に勝ち越せたのかな(笑)。最後に日大の意地を見せられてよかったです。団体優勝は後輩たちに託します」

 卒業後も、もちろんレスリングは続けるつもりだが、日大のシングレットを着て闘うのはあと数試合。「12月の全日本選手権では自分の持てるものを全部出して、優勝を目指して頑張りたいです」。お世話になった大学への置き土産は、日本一の栄冠としたい。







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