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2021.12.20

【2021年全日本選手権・特集(最終日)】勝者の声

 

(2021年12月19日、東京・駒沢体育館 / 取材=布施鋼治、谷山美海、林大貴、大滝佐和)


 ■男子フリースタイル57㎏級優勝・長谷川敏裕(三恵海運=階級を落として初の日本一へ)「今回は精神的に怖がっていた部分があり、自分の攻めるレスリングができませんでした。勝とうと思い過ぎていました。楽しみながらやっていれば、もっといいレスリングができていたと思います。

 自分のレスリングができるように練習していきたいです。来年のアジア大会につなげられたことは、大きな収穫です。(10月の)世界選手権から帰国して隔離がありましたが、それから結構時間があったので、大きなマイナスな要因とは思っていないです」


 ■男子フリースタイル92kg級優勝・高谷惣亮(ALSOK=東京オリンピック86kg級代表が大会史上3人目となる11連覇を達成)「素晴らしい栄光だと思いますが、僕自身としては、東京オリンピックでメダルを取って、記憶に残る選手になりたかったんです。記録に残る選手になっちゃったって感じです。もう32歳なので、記録を伸ばすというより、一年一年を大事に、見てくれる皆さんの記憶に残るような選手になりたいと思います。

 (弟・大地と)久しぶりの兄弟優勝。本当にうれしかったです。試合前日ではありましたが、昨日も観客席から応援することができたので、彼にとっても力になったのではないかなと思います。

 筑波大学院の修士課程で『重量級がなぜ勝てないのか』という研究をしていましたが、軽量級に比べて重量級は筋力が圧倒的に弱い。フィジカル面の弱さが課題だと思うのでそこを伸ばしていけるか、キッズ世代からどうやって底上げしていくかも大事になっていくのではないかなと思います」


 ■男子グレコローマン55㎏級優勝・塩谷優(拓大=決勝で世界王者・松井からテクニカルフォール勝ち)「今までずっと2位で終わってきた。世界選手権で優勝した松井選手と試合ができるので、今回こそは勝とうと思っていました。(世界選手権での松井選手を見て)自分が出ていたら(どうだったか)、ということも考えていました。出られなかったのは自分の責任だし、松井選手が勝ったことで、すごく悔しい気持ちになりました。

 今日は作戦通りに勝つことができました。グラウンドの形は、63kg級で優勝した(大学の先輩の)清水選手とも練習し、自信がありました。これからも、そこを軸としてやっていきたいと思っています。直近の目標は、アジアで優勝すること。来年の明治杯(全日本選抜選手権)とプレーオフでも勝って、世界選手権にも出られるように頑張りたい」


 ■男子グレコローマン72㎏級優勝・井上智裕(FUJIOH=東京オリンピック候補選手を破って3年ぶり通算6度目の優勝)「天皇杯の優勝は3年ぶり。うれしさ半分、残念半分というところです。決勝は(兵庫・育英高で監督をやっていたときの)教え子でした。彼も実力がついてきて、東京オリンピックには出られなかったけど、あと一歩というところまで成長してくれた。正直、そろそろ自分に勝ってくれないかなと思いましたね。選手としては負けたくない気持ちなんですけど、指導者としてそろそろ抜いてほしいという思いがあります。

 試合中は教え子だからといって臆するところはなく、優勝を目指して精いっぱい頑張ることしか考えていなかった。来年はアジア選手権もあるし、国内の大会もあるけど、それに出られるかどうかも分からない。今後についてははっきりとは言えない。ちょっと休憩して考えたい」


 ■女子50kg級・吉元玲美那(至学館大=世界選手権優勝に続き、全日本選手権連覇)「世界選手権で優勝したことをプレッシャーと感じず、自信を持って臨もうと思っていました。決勝で競った中で勝ち切れたというのは、成長した部分なんですけど、反省する部分や今後の練習に生かしていかないとならない部分も見つかった。相手の対策に引っかかって、その思惑通りになってしまった。

 (目標となる須﨑選手の印象を問われ)勝ち切る力というか、気持ちの強さがすごいと思います。どんな試合展開でも、必ず最後に逆転して勝っている。この先、しっかり点を取る力をつけないと、勝ち抜いていくことができない。分析されても勝ち切る力と、攻撃力を高めていきたい」


 ■女子53kg級・藤波朱里(三重・いなべ総合学園高=昨年に続き、高校生最後の全日本選手権で連覇達成)「優勝できたということはうれしいことですが、内容を見ると、まだまだで、雑な部分があったので、悔しいという思いもあります。取り切れるところを逃してしまい、攻め急ぎすぎている部分があった。日頃の練習の中で、もっと細かい部分を徹底してやっていかないといけないと思っています。

 (世界選手権を終えて)本当にたくさんの方に喜んでもらって、勝つって、すごいことだなって(思った)。もっともっと強くなって、もっともっと世界の舞台で勝ちたい。53kg級は(欧米より)アジアに強い選手が多い。アジア大会は強い選手と闘えることになって、すごく楽しみです。今回の大会での課題をしっかり改善していかないと、世界の外国人選手には通用しないのかなと思います」







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