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2022.01.13

マリア・スタドニク(アゼルバイジャン)が現役続行…オリンピック5度出場&5個目のメダルを目指す

 

 世界レスリング連盟(UWW)は1月10日、女子50kg級で東京オリンピック銅メダルを獲得したマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)が、2024年パリ・オリンピックを目指して現役続行の意思を示したことを報じた。

女子レスリングで不滅の大記録を目指すマリア・スタドニク(右=アゼルバイジャン)

 同選手は、2008年北京大会からオリンピックに4度連続で出場し、銀メダル2個、銅メダル2個を獲得している。2024年パリ大会へ向け、伊調馨吉田沙保里も達成していない「オリンピック5度出場」「メダル5個」の偉業へ挑戦することになった。

 スタドニクは現在33歳で、2児の母親。東京オリンピックを最後に引退も予測されたが、「闘いたいという願望がある限り、可能性にかけるべきだと思います」と現役続行を明言。「東京から帰国して、すぐにレスリングを続ける決断をしました。私の親戚や友人は、私をとても信じています。息子は私を『とても強い』と言ってくれ、私にレスリングを続けることを願っています」とコメント。子供の後押しが理由のひとつだったようだ。

 また、「本当に5つのオリンピック・メダルがほしい。それぞれのメダルは、私のライフストーリーの一部です。オリンピックのマークは5つの輪でできています。オリンピックのメダルを5つ取れば、歴史に残ります」と、出場だけではなく、5個目のメダル獲得に意欲を見せた。今年の最初の出場は、3月末の欧州選手権(ハンガリー)が見込まれている。

女子6選手が達成しているオリンピック4度出場

 スタドニクは世界選手権でも「金2・銀3・銅1」を取っており、オリンピックと合わせて世界大会で「10個」のメダルを獲得。これは吉田の「16個」、伊調の「14個」、浜口京子の「12個」に続く記録。欧州は、欧州選手権7度と欧州大会2度の計9度を制しており、無敗を続けている。

東京オリンピックの準決勝で須﨑優衣に敗れたスタドニクだが、3位決定戦はモンゴル選手に圧勝して銅メダル

 2004年にオリンピックに採用された女子は、東京オリンピックが5度目の実施。5度出場した選手はおらず、4度出場したのは伊調、吉田、スタドニク、マリアンナ・サスティン(ハンガリー)、ソフィア・マットソン(スウェーデン)、マルワ・アムリ(チュニジア)の6人。メダルの数では、伊調、吉田、スタドニクの「4個」が最高。

 スタドニクがパリ大会に出場すれば、「36歳2ヶ月」での出場。これまでの最年長のチャンピオンは伊調の「32歳2ヶ月4日」、最年長のメダリストは吉田の「33歳10ヶ月13日」。出場回数、メダル数とともに、年長記録への挑戦ともなる。

 男子では、戦前にジョージ・マッケンジー(英国=1908~28年)、戦後はウィルフリード・デードリッヒ(西ドイツ=1956~72年)、ミハイン・ロペス(キューバ=2004~21年)が、それぞれ5度出場を達成。メダル獲得では、デードリッヒが1956・60・64年大会の両スタイルで通算5個のメダルを手にしている。同一スタイルで5個のメダルを取った選手はいないが、ロペスには2024年パリで「6度出場、5連覇」の可能性が残されている。

▲2008年北京大会

▲2012年ロンドン大会

▲2016年リオデジャネイロ大会







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