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2022.02.28

「私が組織を変える」という気持ちを持つ女性役員が出てほしい!…藤沢信雄・専務理事に聞く(下)

 

《中から続く》


――2028年ロサンゼルス・オリンピックに、女子ビーチが採用される可能性が出ています(関連記事)。まだ決定ではないのですが、この問題はいかがでしょうか。

藤沢 福田名誉会長は、女子がオリンピック種目になることを見越して必死に取り組み、それが功を奏して世界で確固たる地位を占めました。それと同じで、オリンピックに女子ビーチが採用される可能性が出てきたのなら、今から積極的に取り組むべきでしょう。

ビーチレスリングのワールドシリーズで展開されている女子ビーチの試合。オリンピック種目入りなるか

――UWWに理事がいないので、ルール改正を含め、世界がどういう状況になっているかの情報がなかなか伝わって来ないのが現状です。改善したいですね。

藤沢 福田名誉会長がFILA(現UWW)副会長を務めていたときは、FILAの情報がすぐに伝わってきました。連盟の中で発言権もあって、すぐに対応もできました。理事がいない状況では、何もできない。今年9月のUWW理事選には、谷岡郁子・協会副会長に立候補してもらう予定です。UWWは女性理事の増大を目指しているので、その流れに乗って何とか当選させたいと思います。

――UWW理事選での戦略は?

藤沢 各国の代表にアピールするしかないでしょう。コロナさえなければ、国際交流ができ、その中でいろんなアピールできるのですが…。この前、ナイジェリアの大使から「強い女子選手(女子57kg級のオデュナヨ・アデクロィエと思われる)がいるので、日本で練習させてもらえないか」とお願いされました。コロナが終息すれば協力したいと返答しましたが、コロナさえなければ、日本には他国からも多くのオファーがあると思う。そういう話を積極的に受けることで日本の存在を世界にアピールできる。

――福田名誉会長ほどでなくとも、世界で通じる人材の育成・輩出が必要ですね。

藤沢 外国語を話せる素晴らしい人材がいれば、協会の活動に協力してもらい、国際舞台に出していきたいと思っています。選手時代の実績にこだわらず、門戸を大きく開けて人材を発掘したい。

「女性役員40%以上」は義務であることを啓蒙したい

――役員に関してですが、国が定めたスポーツ団体の運営指針「ガバナンスコード」では、女性役員の割合目標が40%以上となっています。この目標達成への計画は?

藤沢 「女子レスリングの歴史が浅いので女性役員は少ないです」というわけにはいかない問題です。女性役員を登用しなければならないことを、レスリング界全体に啓蒙しないとなりません。「女性40%以上」というルールを知らない人、知っていても義務とまで思っていない人もいると思います。現実問題としては、都道府県協会や傘下連盟に女性役員がいなければ、日本協会に出しようがない。どの団体も女性役員を入れる努力をしてほしい。

中国と世界のレスリング界の女性進出に尽力した中国協会の張霞・前会長(関連記事)。日本の女性リーダー誕生が待たれる=UWWサイトより

――女性ならだれでもいい、というわけではない。会議に出て、いつも何も発言しない人を出してもらっても、意味はない。

藤沢 そのあたりが難しいところ。しかし、入れないと話が先に進まない。女子レスリング経験者を発掘し、まず組織に入れることです。

――日本レスリング界には、「謙虚で控えめ、組織の表舞台に立つことは苦手」という女性が、まだまだ多いのでしょうか。

藤沢 日本の文化なのかもしれませんが、スポーツでは、そうであってはなりません。「私が組織を変える」という気持ちを持ってほしい。昔より変わっているとは思います。もちろん、女性が参加したくなるような組織にしていくのが私たちの役目でもあります。

《完》







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