10.6～10世界大学選手権（ロシア・エカテリンブルグ）は中止の方向へ

　国際大学スポーツ連盟（FISU）は、ロシアのウクライナ侵攻に関し、国際オリンピック委員会（IOC）がロシアとベラルーシを国際舞台から締め出したことにならい、両国での大会開催を認めない決定をした。「平和的なスポーツ競争を通じてよりよい世界を目指す目標と両立しない紛争」と強く非難している。

　その決定に従い、6ヶ月以内にロシアで予定されていたパワーリフティング、ラグビー、ウォータースキー＆ウェイクボードの中止を決めた。レスリング競技が実施される「コンバットスポーツ」は9月29日から開催であるため、まだ中止の決定はなされていないが、「状況を監視し続ける」としており、状況が好転しない限り開催中止となることは確実。

　これまで、学生の世界大会として世界大学選手権が隔年で実施されてきた。選手の参加を促し、大会を盛り上げるため、2022年からは格闘技を集めた総合大会として実施されることとなった（レスリングのほか、ボクシング、空手、ムエタイ、サンボ、中国武術）。2022・24・26年大会はいずれもロシア・エカテリンブルグで予定されており、今年の場合、レスリングは10月6日から10日が予定されている。

　FISUは、ウクライナの大学スポーツコミュニティのすべての人々、その友人、家族、同僚、およびすべてのウクライナの人々に深い懸念を表明している。