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2022.04.12

【特集】日本男子グレコローマンの上昇ムードに乗り、世界8位の櫻庭功大(77kg級=自衛隊)が3度目のアジア選手権へ挑む

 

 東京オリンピックで屋比久翔平(ALSOK)が銅メダルを獲得した男子グレコローマン77kg級。日本の男子グレコローマンでは最重量級でのメダル獲得であり、中量級から重量級にかけての選手は「やればできる」という気持ちを強くしたことだろう。

3度目のアジア選手権へ向け、練習に力を入れる櫻庭功大(自衛隊)

 その男子グレコローマン77kg級でアジア選手権(4月19~24日、モンゴル・ウランバートル)に挑むのが櫻庭功大(自衛隊)。2019年U23世界選手権で銀メダルを獲得し、東京オリンピックの2ヶ月後の世界選手権(ノルウェー)では2勝を挙げて8位に入賞。着実に実力をつけている。

 櫻庭はアジア選手権を前に、「やってきたことを、やるだけ。全力を出し切って頑張りたい」と話す。2020年から3年連続での出場。過去2大会では、2020年にサウジアラビアの選手に勝っただけで、ともに上位入賞はならなかった。それでも、昨年は世界選手権出場の機会を得て8位になったことで、「もっと上を狙いたい、狙える、という気持ちになりました」と、世界のトップを目指す気持ちは強まっている。

 「どの大会でも優勝を狙って闘っています」と、今回のアジア選手権の目標は優勝。東京オリンピック2位のアクジョル・マフムドフ(キルギス)や、エントリーしているイラン選手は屋比久が東京で闘った相手とは別だが、強敵と想定。「そこを乗り越えられるよう頑張りたい」と言う。

2018年全日本選手権では屋比久翔平に土をつけた!

 屋比久が銅メダルを取ったときは、「自分は(屋比久の)壁を越えられるだろうか、という気持ちも出てきた」と言う。しかし、すぐに「やるしかない、という気持ちになった」とのことで、壁に挑む気持ちは持ち続けている。

2018年全日本選手権で屋比久翔平を破った櫻庭=撮影・矢吹建夫

 屋比久が欠場した昨年の全日本選抜選手権と全日本選手権で連続優勝した選手として、「自分にも世界の銅メダルを取れる力がある、と思う気持ちは?」との問いには、「銅メダルを取ったのは屋比久さんですから…」と、自分に置き換えたり、自分も銅メダルに近い位置にいると考えたりはできないようだ。

 ただ、拓大時代の2018年全日本選手権では屋比久に土をつける殊勲を挙げている。屋比久が日本のトップに立った2015年以降、土をつけた唯一の日本選手が櫻庭だ。そのことを指摘されると、吹き出しながら「あのときは、たまたまでした。残り何秒かで逆転勝ちでしたね」と話し、まぐれ勝ちだったことを強調する。

 確かに、その後の対戦では1点も取れずに負けたこともある。「次に闘うときは、しっかり勝てるように頑張りたい」と、“本当の勝利”を目指す。

韓国が引っ張った階級、日本が引き継ぐ!

 大会日程が近いため、出場を選択する必要があった世界選手権(セルビア)アジア大会(中国)は、アジア大会を選択した。全日本選手権で優勝したことでアジア大会の出場権を得たので、その権利を大事にし、この秋はアジア大会に勝負をかける。アジア選手権はその前哨戦となるため、何らかの収穫は得て帰ってきたいところ。

2階級上の全日本王者、角雅人(青)とも積極的に練習を積む

 自衛隊では、82~97kg級に角雅人を筆頭に全日本トップ級の選手が何人もいる。彼らに階級を超えて挑んでいるので、パワーへの対応は十分にできていそうだ。

 アジア大会を選択したため、6月の明治杯全日本選抜大会は優勝しても世界選手権への道にはつながらないが、目標の屋比久が復帰して出場する可能性があるので、気持ちが落ちることはなさそう。昨年の同大会では、学生二冠王者に輝いた日下尚(日体大)と3-1の試合をやるなど、いつの間にか下から突き上げられる立場にもなっていて、これも刺激材料だ。

 それでも、「周囲のことは意識せず、目標に向かって頑張るだけ。どの選手にも負けないように練習していきたい。出場する大会は、自分の持っている実力を出し切る、という気持ちで臨みます」と言う。

 この階級は、長く韓国選手(キム・ヒョンウ=金炫雨)がトップに君臨し、世界一も獲得していた。現役続行の姿勢は見せるものの、ピークは過ぎたように思え、今度は屋比久が台頭。日韓の選手がイランや欧州の選手を相手に世界で結果を出してきた。韓国から日本にバトンタッチされつつある東アジアの伝統をより強固なものにするため、櫻庭の健闘が期待される。







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