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2022.05.15

【2022年東日本学生リーグ戦にかける】実績ある選手がそろった布陣、昨秋の屈辱をばねに王座奪還を目指す…山梨学院大

 

 3年ぶりに開催される東日本学生リーグ戦(5月18~20日、東京・駒沢体育館)。山梨学院大は2019年の前回大会では、優勝した日体大を破りながら勝ち星の差で7連覇を逃した。3年間の雌伏(しふく=実力を養いながら活躍の機会を待つこと)を経て、再度、頂点を目指す闘いに挑む。

2大会ぶりの優勝を目指す山梨学院大

 今年は、昨年の世界選手権代表(佐藤匡記=74kg級)を筆頭に、全日本王者(榊流斗=61kg級)、JOC杯王者(青柳善の輔=65kg級)、インターハイ王者(小野正之助・佐賀・鳥栖工高卒=57kg級)、カザフスタンからの新たな留学生(ソビィット・アビレイ=125kg級)を擁し、実績的に申し分ないメンバーがそろっている。

 2004年アテネ・オリンピック代表の小幡邦彦監督に加え、東京オリンピック代表の高橋侑希が昨年から大学職員となってコーチに就任し、選手は世界で通じる最新の技術を実践の中から学ぶことができる。山梨学院大を拠点として2024年パリ・オリンピックを目指すOBもいて、選手の資質と練習の質では最高レベルのものがそろっていると言えよう。

けが人の続出で優勝から見放された前回大会

 だが、勝負の世界は何が起こるか分からない。小幡監督は「前回も優勝を狙えるメンバーながら、けがもあって取りこぼした。けが人を出さず、チームが一丸となって向かいたい」と慎重な姿勢を見せる。

練習を見守る高橋侑希コーチ

 前回大会は、痛恨の結果となった。前年まで6年連続優勝を達成しており、V7を達成すれば10連覇も視野に入ってくる状況。約7ヶ月前に世界チャンピオンに輝いた乙黒拓斗(現自衛隊)、最重量級に守護神バグダウレット・アルメンタイを擁し、最高の状態に仕上げれば間違いなく優勝を手にできるメンバーがそろっていた。

 しかし、けが人の続出というアクシデントに見舞われた。最終戦の拓大戦ではベストメンバーが組めず、2-5の黒星。ここで2勝しか挙げられなかったことが響き、2勝1敗の3すくみの星取りで一番下の3位に甘んじてしまった。

 そんな経験があるだけに、メンバーがそろっていても安心はできない。小幡監督は「けが人も出れば、ポカもある。試合はやってみないと分からない」と言う。さらに、どの大学も同じ条件だが、「抽選で試合順が決まる」「3年ぶりの大会」「無観客」という要素が、プラスに作用するか、マイナスとなるか予想できないことも、慎重な気持ちになる理由のようだ。

過去のリーグ戦とは違う無観客の会場…、どう影響するか

 リーグ戦は、個人戦の大会とは違う独特のムードがあり、試合の流れをつかむことが重要になる。最軽量級に強豪がいるチームは試合の流れをつかみやすいし、最重量級に盤石の選手がいれば安心感がある。今大会の山梨学院大は、57kg級に即戦力ルーキーの小野、61kg級に全日本王者の榊、最重量級にカザフスタンからの留学生がいるが、抽選で試合順が決まる今大会は、その有利さが通用しない場合が出てくる。

チームを盛り上げられるか、4年生

 無観客の大会であり、声援が制限されることもどう影響するか、やってみないと分からない。小幡監督は「4年生は(3年前に)経験しているが、1年生から3年生はリーグ戦の会場を知らない。リーグ戦が重要な大会であることは知っていても、あの雰囲気を経験していないと、本当の意味で重要さが分からない」と言う。

 知らないがゆえに、過度のプレッシャーを感じることもなく強気で行けるケースもあるし、無観客で練習試合と変わらない雰囲気の方が力を出せる選手もいる。それでも、道場での練習とは違う雰囲気のもとでの闘いには、不安が残るはずだ。

 「今の選手は、物おじしない選手が多いですからね。その意味では、期待しています」と、前を向く小幡監督。後藤玲空主将は「メンバーはそろっています。無観客で応援のない中でのリーグ戦は、ちょっと想像できませんが…。それでも、各階級3選手が体育館の中に入れますので、いる選手全員でチームを盛り上げたい。有望な新人が入っても、盛り上げるべきは、やはり上級生」と、優勝に向けたムードづくりを目指すという。

昨秋の大学選手権4位の屈辱をばねに!

 昨年11月の全日本大学選手権は、重量級を中心に3、4階級で優勝を見込めたが、終わってみれば優勝なしの団体4位。小幡監督は「あの悔しさを経験した選手が奮起してくれれば、優勝に近づく。『だれが』ということではない。これまでのリーグ戦はチームが一丸となって優勝につながった。上級生がしっかり盛り上げ、優勝を目指して頑張ってほしい」と期待する。

125kg級の新たな守護神となるか、ソビィット・アビレイ

 125kg級の留学生アビレイは、昨年のカザフスタンの国内選手権で勝ち上がり、一昨年までいたバグダウレット・アルメンタイと3位決定戦を闘った実力者。まだオリンピック・レベルではないにしても、日本の学生界なら全勝が期待されるフィジカルの強さが感じられるそうで、大きな戦力と考えている。

 2019年にリーグ戦の連覇はストップしたが、同年の全日本大学選手権ではリーグ戦覇者の日体大を押さえて優勝する意地を見せた。昨年の東京オリンピックでは、乙黒拓斗が大学創立61年目にして出身選手初のオリンピック金メダリストに輝き(注=時間的には柔道の濵田尚里選手=自衛隊=が先)、昇り調子の勢いは止まっていない。

 それでも、小幡監督が選手に厳しく言っているのが、「ウチに入ったから強くなるものではない。しっかりやり、努力しないと勝てない」ということ。山梨学院大進学がゴールではなく、ここから新たなスタートが始まることをしっかり言い聞かせ、復活を期すリーグ戦に臨む。

▲最軽量級での活躍が期待される即戦力ルーキー、小野正之助(佐賀・鳥栖工高卒)

▲昨年の74kg級世界選手権代表の佐藤匡記

▲王座奪還に向けて燃えるチーム







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