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2022.05.23

【2022年東日本学生リーグ戦・特集】初の一部リーグ、高い壁を感じるとともに、確かな感触も得た育英大

 

 前回大会(2019年)の二部リーグで初出場初優勝を達成した育英大が、3年間待たされて一部の壁に挑んだ2022年東日本学生リーグ戦。予選グループの初戦で王者・日体大に全7試合テクニカルフォール負け、総得失点6-81という大きな実力差を味わいながら、最後は9~12位決勝リーグの最上位(9位)に躍進した。

初の一部リーグで9位に躍進した育英大。柳川美磨部長(右のスーツ姿=当時監督)と現チームを指揮する松本隆太郎監督(左端)=撮影・矢吹建夫

 昨年コーチに就任し、今年は指揮官として臨んだ松本隆太郎監督(2012年ロンドン・オリンピック銅メダル=日体大OB)は「頑張ればできる、という目標を持ち、全員が力を出してくれました」と選手の踏ん張りに満足そう。初戦の日体大戦の完敗はやむを得ないとしても、最低でも9~12位リーグに進むことは想定内。「そういう目標を立てられる練習はしてきました。下(13~16位リーグ)でも仕方ない、という気持はなかった」と自信を持っていた。

 その9~12位決勝リーグは、4大学が1勝1敗という混戦で最終日を迎え、3回戦の勝敗や内容次第では12位もありえた状況。順位を決めるべく東洋大との一戦は、3勝3敗で迎えた最後の86kg級で、鈴木爽元がラスト12秒、執念で逆転タックルを決め、チームを勝利に導くとともに勝ち点で神奈川大をしのいで9位を勝ち取った。

 鈴木は決勝リーグ2回戦の青山学院大戦で6-0とリードしていたが、ローリングを失敗して逆転フォール負けを喫してしまい、これが痛恨の黒星となってチームは敗れてしまった。その悔しさがバネとなったか、チームの9位躍進を決める逆転勝ちを“演じた”。両方とも「まさか」の試合だが、悪い「まさか」が先に来てくれ、いい結果となった。

 松本監督は「(鈴木は)最初から、あの攻撃ができれば楽に勝てたんですよね。今後の課題です」と話しながら、試合を捨てずに最後まで粘った精神力に満足そう。

 ただ、トップチームとの歴然とした実力差を肌で感じた大会でもあった。「日体大や山梨学院大には、現時点では取れる階級はひとつもない」との感想を持ち、今後の強化をどうするかという大きな課題も残った。「一つ一つ、じっくり」と話すとともに、「最短で」という言葉も口にし、焦らないながらも数年のうちには学生界のトップレベルに到達したい気持ちもうかがわせた。

リーグ戦の舞台で闘える選手が「うらやましい」…松本隆太郎監督

 同監督はグレコローマンが専門の選手で、引退後は日体大とナショナルチームのコーチとして文田健一郎太田忍の世界一奪取に貢献した名指導者。先月のJOC杯でも王者やメダリストを輩出した。

 だからといって、フリースタイルを教えられないということではない。「同じレスリングですから」。グレコローマンの技術を伝える中からフリースタイルでも通用する選手を育成し、リーグ戦での躍進を目指す。

1年生ながら4勝1敗の成績を残したJOC杯U20グレコローマン60kg級王者の五味虹登=同

 試合後のミーティングで選手に言ったことが、一致団結して勝利を目指せる選手が「うらやましい」ということ。自身は1年生で学生2位に輝くなど早くから学生のトップレベルに到達した選手だったが、グレコローマンの選手だったため、選手層の厚い日体大ではリーグ戦のマットに立つことがなかった。

 指揮官として、晴れ舞台でとことん燃えたいという気持ちを、選手がどう受け止め、飛躍につなげるか。女子では世界チャンピオン(櫻井つぐみ)が誕生した躍進チームの今後が楽しみだ。

 

▲母校・日体大越えを目指す松本隆太郎監督=同

 







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