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2022.06.12

【2022年明治杯全日本選抜選手権にかける】両親はオリンピアン、リーグ戦で大活躍の伊藤飛未来(男子フリースタイル97kg級=日体大)が世界を目指す!

 

(文=布施鋼治)

日体大の学生選手の中で、ひと際身長が高い伊藤飛未来=撮影・布施鋼治

 「飛未来」と書いて、「ひびき」と読む。両親が「未来に向かって飛んでほしい」と願ってつけてくれた名前だ。男子フリースタイル97kg級の伊藤飛未来(日体大4年)は「僕的にはすごくうれしい」と白い歯をこぼした。

 明治杯全日本選抜選手権・男子フリースタイル97㎏級への出場は、昨年に続いて2回目。前回は決勝で石黒峻士(新日本プロレス職)に敗れて2位に終わった。伊藤は「今年こそは」と燃えている。

 「石黒選手に比べると、僕の方がリーチは圧倒的に長い。相手のいいところをいかに出させず、自分のリーチをいかに活かす闘いができるかにかかってきます。あとは、自分の力を感じてやるだけですね」

 父・伊藤広道は1988年ソウル・オリンピックの男子グレコローマン74kg級代表で、8位に入賞した。母・恵子(旧姓・宮島)はバレーボールの選手として1984年ロサンゼルス・オリンピックに出場して銅メダルを獲得している。伊藤はオリンピアンの両親を持つサラブレットだ。

小学1年生で全国王者になったが、勝利至上主義とは無縁

 「プレッシャー? そういうふうにはなっていないですね。目標です。僕は父と母を超えないといけない」

2015年全国中学選抜大会で決勝へ進んだが、テクニカルフォール負け。相手は奥井真吉(柏日体クラブ=現国士舘大)

 伊藤の身長は193.8㎝。日体大に進学してからも年に2ミリずつ伸びているという。伊藤は「身長は完全にお母さん似」と微笑んだ。「母は178㎝くらいあると思います。僕が中3になるときくらいに抜きました。母は『いつの間にこんなになっちゃって!』と喜んでいましたね」

 初めてマットに立ったのは3歳のときだったと記憶している。「(自衛隊体育学校での)父の練習について行って、そこで遊んでいた感じです。そのまま習いごとのひとつみたいな感じでレスリングをやっていました」

 小学校の1年生と5年生のときに全国大会で優勝しているが、伊藤の両親は息子に幼少の頃から勝利至上主義に走るようなレスリングを課さなかった。「両親は減量反対だったので、減量はほとんどしたことがない。中学までは、だいぶ伸び伸びとやっていました」

グレコローマンの技でやられた悔しさで、日体大進学を決意

 母にバレーボールをやるように差し向けられたこともない。

2019年東日本学生秋季新人戦で優勝。全国レベルの大会での優勝は、2011年全国少年少女選手権以来、8年4ヶ月ぶり!

 「通っていた中学校に男子バレーボール部はなかったんですよ。高校のときから(本格的に)レスリングをやると決めていた。特にバレーボールの方から声をかけられたりすることもなかったですね」

 日体大への進学は、埼玉・埼玉栄高時代のフリースタイルの試合で、対戦相手にグレコローマンのテクニックを仕掛けられて、辛酸をなめさせられたことがきっかけだった。

 「高校のときも重量級だったけど、体が結構細かったんですよ。そのとき、『フリースタイルの重量級で勝つためには、グレコローマンの技術も習得しておかないとダメ』と悟ったんです。だったら、どちらのスタイルもレベルの高いところに行くのが一番いいじゃないですか」

周囲につられて活躍できたリーグ戦、その勢いをぶつける

 昨年10月には右脚の後十字じん帯を断裂。今年5月の東日本学生リーグ戦は復帰戦だった。回復後の最初の試合だったので心配はあったが、4勝を上げて団体優勝に大きく貢献した。特に山梨学院大の留学生(アビレイ・ソビィット)への勝利は値千金の白星となった。

125kg級で出場した5月の東日本学生リーグ戦。山梨学院大戦での貴重な勝利を含め4戦全勝!

 「チームのみんなが頼もしかったので、(それにつられる形で)自分もできたんじゃないかと思います。自分としては、まだまだいけると思っています」

 伊藤を指導する日体大の松本慎吾監督は「全日本チャンピオン(石黒)を相手に、どれくらいできるのかが楽しみ」と期待する。「長身である分、まだ体の機能が十分に発揮できていない。斎川哲克(2012年ロンドン・オリンピック・男子グレコローマン98kg級代表)くらいの肉付きがあってこそ、世界に打って出ることができると思う。鍛える部分はまだたくさんある」

 フィジカルをさらに強化し、未来に向かって飛ぶことができるか。







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