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2022.06.25

U17アジア選手権(キルギス)出場の男子フリースタイル・チームが帰国

 

メダル獲得選手。左から瀧澤勇仁、安藤慎悟、赤木烈王、小岩皆人

 キルギス・ビシュケクで行われた2022年U17アジア選手権に出場した男子フリースタイル・チームが6月24日、羽田空港に帰国した。71kg級の安藤慎悟(大阪・興國高)が優勝し、3スタイルを通じて唯一の金メダルを手にするともに、男子フリースタイルで2大会続いていた金メダルの伝統を守った。

 安藤は「うれしいです」と第一声。勝因を問われると「応援してくれた人たちの存在です。絶対に勝つ、という気持ちで闘えたことです」と、チームメートの力があっての優勝であることを強調。技術的な勝因を問われると、「小さな頃からやってきたタックルを生かせたことです」と答えた。

 大阪・吹田市民教室時代に2度全国王者になっていたが、中学ではけががあったり、コロナで試合がなくなったりで全国優勝に縁がなく、今年の全国高校選抜大会はベスト8,JOC杯は2位。それだけに喜びもひとしおで、自信もついた様子。今夏のインターハイでは「優勝が目標」と言い切り、飛躍を誓った。

世界レスリング連盟(UWW)サイトに掲載された安藤優勝のシーン。受け止めたのは高校の監督でもある長尾武沙士コー

 3スタイルを統括した森下浩チームリーダー(和歌山・和歌山北高教=高体連専門部強化委員長)は「この難しい状況の中で派遣していただき、感染者も出さず、全員無事に帰って来られてよかったです」と、出発前と同じく遠征実現に尽力してくれた人への感謝の気持ちを話したあと、女子で初めて優勝なしという結果だったことに、「優勝させてやれずに申し訳ない」と無念の表情。

 その原因に、前日帰国した女子の舩越光子コーチが総括したようにインドの台頭を挙げる。日本のレスリングとの違いをしっかり分析し、「日本のよさを出せる闘い方を考えていってほしい」と話した。

 男子グレコローマンは、以前からの課題だが、「グラウンドの実力差を感じた」と言う。男子フリースタイルは金メダルを含めて4個のメダルを取ったものの、3スタイルを通じて経験値の低さを感じたそうで、「多くの経験をし、フィートバックしながら積み重ねていってほしい」と望んだ。

 7月下旬にはイタリアでU17世界選手権が開催される。出場する選手に「今回のアジアの闘いをUWWの動画サイトを見て研究し、試合に生かしてほしい」とリクエストした。

■「チームジャパンの勝利です」…男子フリースタイル・小柴健二監督

 男子フリースタイルの小柴健二監督(佐賀・鳥栖工高教)は「(最初にあった)男子グレコローマンの雰囲気がよく、金メダルはなかったが女子もいいムード。その流れをもらうことができた。チームジャパンの結果です」と、メダル4個を取った結果を分析。試合前から感じていたことだが、初の国際大会にもかからわらず、どの選手も物おじすることなく闘っていたそうで、選手の度胸に満足そう。

羽田空港での最後のミーティング=チーム提供

 女子ほどではないが、インドの躍進が男子フリースタイルでもあった。「フィジカルの強さのほか、返しが強かった。この先、シニアにもインドの勢いが来るのかな、と感じました」と話す。団体4位に入ったもののイランの元気が今ひとつだったそうで、今後のアジアの勢力がどうなるのか気になるところだ。

 「アジアである程度の結果を残したので、次の世界選手権を期待しています」とエールを送った。


 ■48kg級2位・赤木烈王(兵庫・猪名川高)「決勝で負けて悔しい。アクティブタイムで、自分に1点が入る、と油断したところに2点を取られてしまった。次に勝つために、この負けを生かしたい。1回戦は緊張してしまったが(イラン選手に)テクニカルフォール勝ちして、緊張がなくなった。外国選手はみんなパワーがあったので、負けないだけのフィジカルが必要と思いました」

キルギスから帰国した男子フリースタイル・チーム

 ■60kg級3位・小岩皆人(千葉・日体大柏高)「外国選手は技術もパワーも自分よりまさっていたけど、試合は落ちついてできました。負けた準決勝は組み手負けしてしまった。攻めた結果のテクニカルフォール負けだったけど、パワーと技術は差があった。3位決定戦はラスト10秒に4点タックルで逆転でき、最後まであきらめないのがよかった。今回の課題を生かして頑張りたい」

 ■65kg級3位・瀧澤勇仁(神奈川・慶應高)「初めての海外での試合だったので、最初は緊張してしまい、自分の思う通りの試合ができなかった。試合を重ねていくうちに、チームメートの声援が聞こえ、自分のやってきたことを出せるようになった。準決勝は残り10秒くらいまで4-2で勝っていたのに、下がってしまったところでバックを取られてしまった。悔やまれます。3位決定戦でも、リードしていて失点した。勝っている場面でも攻める勇気と体力を身につけたい」







2023年世界選手権/激戦の跡
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