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2022.07.08

【2022年全日本社会人選手権・特集】心強いパートナーのサポートで、パリ・オリンピック代表を目指す…女子50kg級・田中ゆき(旧姓入江=佐賀県スポーツ協会)

 

約2年半ぶりに実戦のマットに戻った田中ゆき(佐賀県スポーツ協会)=撮影・矢吹建夫

 オリンピック・チャンピオンの須﨑優衣(キッツ)と世界チャンピオンの吉元玲美那(至学館大)の対決が注目を浴びた2022年明治杯全日本選抜選手権の女子50kg級。

 同級で須﨑と東京オリンピック代表を目指して激しい闘いを展開していた田中ゆき(旧姓入江=当時自衛隊、現佐賀県スポーツ協会)が、全日本社会人選手権に出場し、4試合を無失点で勝ち抜く強さで優勝。「できるところまでやりたい」と、やや控えめな表現ながら、パリ・オリンピックへ向けて挑戦を続けることを明らかにした。

 最後の試合は2019年12月の全日本選手権。決勝で須﨑に勝てばオリンピック・アジア予選の出場権を手にできたが、1-2で惜敗し、それ以来、約2年半ぶりの実戦のマット。「久しぶりの試合。いい経験ができました」と振り返り、まず復帰できたことを喜んだ。

「まだやり切っていない」の気持ちが残った

 オリンピック代表権を目の前にしながら、それを逃したショックは言うまでもない。しばらく表舞台に出てこなかったので、燃え尽きての引退も推測されたが、2020年6月に前十字じん帯を断裂して手術するアクシデントに見舞われ、出たくても出られなかったのが現実。レスリングができるようになると、やはり闘いから離れられず、復帰参戦を果たした。

2019年12月、東京オリンピックを目指して須﨑優衣(青)と激闘を展開した=同

 「あの(須﨑への)敗戦に悔いが残った?」との問いに、「う~ん…」と考えたあと、「あの試合というより、やり切っていない、という気持ちがありましたので、もう少しやろうと思いました」と答えた。今年に入った頃、この大会への復帰参加を決め、練習量を増やしていったと言う。

 この間、プライベートでも大きな変化があった。同じ自衛隊でレスリングをやっていて、2019年全日本選手権・男子フリースタイル125kg級王者の田中哲矢さんとゴールインした。1992年生まれの同い年(学年は哲矢さんが1つ上)。

 田中さんは地元の鹿児島国体(2023年10月)までは選手活動を続ける一方、東京オリンピック出場を逃したのを機に全日本の第一線は退いたので、パリ・オリンピックへ向けて全面的にバックアップしてくれるという。

栃木国体で弾みをつけ、全日本選手権へ挑む

 全日本選抜選手権はネット中継での観戦だった。須﨑と吉元の試合を見て「レベルが高いなあ」と思ったという。「そこに挑むんだよね」の声に、「挑めればいいな、という気持ちです」と苦笑い。今大会は復帰参戦できたことが大きな成果で、まだ気持ちが燃え上がるまではいっていないようだが、徐々に上がっていくことだろう。10月の栃木国体には出場予定で、弾みをつけて12月の天皇杯全日本選手権へ挑むことになりそう。

第一線から退き、妻をサポートする田中哲矢さんとともに=同

 須﨑が中学へ進み、UWWルールで闘うようになった2012年から今年6月までの約10年の国内外の成績は197勝3敗で、その3敗はすべて田中との試合。これがどのような影響をもたらすのか、次回の対戦が楽しみだ。

 最近は珍しくないレスリング選手同士の夫婦は、共通項が多いので1+1が3にも4にもなる。田中夫妻の場合、両者とも全日本チャンピオン経験者であり、オリンピックを目指した。その経験からくる夫のサポートは、大きな力になりそう。「料理を作って待っていてくれることもあるの?」との問いに、はにかみながら「はい」と答え、幸福感いっぱい。

 自衛隊の先輩になる小原日登美コーチ、最近では東京オリンピックの皆川博恵志土地真優と、レスリング選手だった夫の支えを受けて妻が活躍するケースが続いている。田中ゆきが、二人三脚のパワーでパリ・オリンピックの代表権を目指す-。







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