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2022.09.05

【特集】アジア選手権の銅メダルで一歩前進! 3度目の世界選手権にかける…男子フリースタイル65kg級・山口海輝(日体大助手)

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▲山口海輝(日体大助手)=撮影・保高幸子

 男子両スタイルを通じて、日本選手の存在が世界から最も注目されている階級といえば、男子フリースタイル65kg級だろう。

 世界レスリング連盟(UWW)の試合動画の通算アクセスのトップは、2018年世界選手権同級決勝、乙黒拓斗バジラン・プニア(インド)の一戦(関連記事)。今年の世界選手権へ向けて、世界レスリング連盟(UWW)が作成した「日本のトップスター」というWebポスターに乙黒拓斗の写真がないことに対し、「オトグロは?」という書き込みがなされるほど。

 今年の世界選手権(9月10~18日、セルビア)のその階級に日本代表として出場するのは、乙黒ではなく、昨年(ノルウェー)に続いて山口海輝(日体大助手)。カザフスタンで行われた2019年大会は61kg級に出場しているので、3大会連続の世界選手権出場となる。過去2回の成績は、2019年が初戦敗退、昨年も2回戦で敗れ、ともに敗者復活戦に回ることができなかった。

世界ジュニア王者でも、シニアの世界選手権の壁は高かった

 「ふがいない試合をしてしまった、今回が3回目。チャンスというのは、そんなに何回もないと思う。悔しい思いをしてきたので、今年は『絶対に優勝する』という気持ちを持って臨みたいと思います」。敗れた試合はともに1点差なので、“ふがいない試合”とは思えないが、闘った選手だけが感じる勝ち負けでは、“完敗”だったのだろう。

65kg級として初の世界選手権となった昨年大会。2回戦でモンゴル選手に敗れた=撮影・布施鋼治

 勝てない原因は、タックルに入れなかったこと。「日本選手相手と外国選手相手とでは全然違っていて、(タックルのタイミングなどが)かみ合わなかった」と言う。

 2019年は、世界選手権の前に世界ジュニア選手権(エストニア)に出場し、5試合にテクニカルフォール勝ちという素晴らしい内容で優勝した山口をしても、シニアの世界選手権では大きな壁にぶつかる…。世界のトップ選手が集まる舞台は、本当に“恐ろしい世界”だ。

 世界選手権で敗れた相手は、ともにモンゴル選手(別の選手)。モンゴルのスタイルと合わなかっただけかもしれないが、それであっても、苦手を克服しなければ世界のトップに到達できないし、オリンピック王者・乙黒を乗り越えることもできまい。

昨年の世界選手権のあと、「海外で勝つための練習をしています」

 それは、2024年パリ・オリンピックへの道が閉ざされることを意味する。昨年の世界選手権での敗戦以来、「海外で勝つための練習をしています」と、外国選手に勝つことを念頭に置いた練習に切り替え、現在に至っている。

力を入れてきたタックル練習。世界選手権で爆発するか=2022年全日本選抜選手権、撮影=矢吹建夫

 最も力を入れているのは、タックルに入る練習。「タックルで攻めて、攻め勝ちたいと思っています。自分のレスリングをする、という強い意志を持って、攻めて勝つ姿を見せたいと思います」ときっぱり。「それで負けたのなら、それが今の自分の実力だと思います」とも話し、その場合はもう一度、初心にかえってやり直すことになろう。

 ただ、今年4月のアジア選手権(モンゴル)では、モンゴルの選手(過去2回の対戦とは、さらに別の選手)を下して銅メダルを獲得。一歩前進した感はある。

 今年の世界選手権は、乙黒の東京オリンピック決勝の相手のハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)が第1シードで、2018年世界選手権決勝の相手のバジラン・プニア(インド=前述)が第2シード。山口はノーシードだが、“日本の代表”というだけで恐れられる可能性はある。その強みを生かして優位に立ち、実力を発揮したいところだ。







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