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2022.09.08

【特集】外国選手相手に確かな手ごたえを感じ、パリへの挑戦が始まる…男子グレコローマン87kg級・角雅人(自衛隊)

 

角雅人(自衛隊)=撮影・保高幸子

 出場した3回の世界選手権では、80kg級での出場(2014年)を含めて、すべて初戦敗退と不本意な成績が続いている男子グレコローマン87kg級の角雅人(自衛隊)。だが、2018年アジア選手権で銀メダルという実績を持っており、他にメダルを獲得している国際大会もある。世界の上位に行く可能性は十分に持っている。

 9月10日からセルビアで行われる2022年世界選手権は「(東京オリンピックのあとの)自分の今の立ち位置を確認する大会。そのための大事な大会ですね」と位置づけ、2024年パリ・オリンピックへの幸先いいスタートを目指す。

 「世界選手権で順位をひとつでも高いところに持っていかないと、オリンピックには手が届かないと思うんです。あと1勝ができなくて(東京)オリンピック行けなかったし」と話す一方、具体的な目標を決めると、「それを意識して変なミスをして負けることもある。1試合、1試合を集中して闘うのが目標です」と言う。

外国選手相手にも、圧倒的な力負けしたことはない!

 世界選手権や国際大会での闘いを振り返ってみると、「圧倒的な力負けをしたことはない」と言う。フィジカル面では外国選手と互角にできており、負けるのは立ち回りのミスであり、タイミングを間違って技を仕掛けてしまうことで、逆にやられることが多いと言う。

2021年5月の東京オリンピック最終予選で敗れた角雅人(自衛隊)。この時点で現役続行かどうかは未定だったが、パリを目指す!

 ただ、課題となった弱点は、次の大会までに克服はできている感覚がある。同じ失敗を繰り返したり、前にできなかったことが、同じようにできずに負けるのではなく、「できないことが新しく見つかって負けることが多い」からだ。

 同じミスはしないように心がけ、その部分ではできている感触はあるので、「一歩ずつ成長できているのかな、とは思います」と言う。弱点を補いつつ、新たに見つかった足りない部分を埋めていくことで、世界への再挑戦が始まる。

 昨年の世界選手権は、東京オリンピックを目指した直後ということで出場しなかったが、暮れの全日本選手権で復帰優勝を飾り、今年の6月の全日本選抜選手権でも勝ち抜いた。

ローリングとリフト技で確実にポイントを取ることが目標

 全日本選抜選手権では、準決勝の塩川貫太(長野県協会)戦、決勝の阪部創(自衛隊)戦と、得意のローリングを納得する形でかけることができた快勝。「前半でパッシブを取って、グラウンドに持ち込んで返すというスタイルが確実にできるようになったと思います」と話す。

今年6月の明治杯全日本選抜選手権、阪部創との同門対決に勝ち、世界選手権出場を決めた=撮影・矢吹建夫

 7月には約1年2ヶ月ぶりの国際大会として「ピトラシンスキ国際大会」(ポーランド)に出場。ブルガリアと中国の選手に2連敗して上位進出はならなかったが、5-6、5-8のスコアで、ポイントは取れている。「ローリングは外国選手にもかけることができました。(以前より)かかる選手がだいぶ増えたので、結構レベルが上がったのかな、と思います」と自己分析。

 世界選手権でも、ローリング、さらにはリフト技で確実にポイントを取っていくことが目標だ。もちろん、失点を押さえなければ勝利はやってこない。

 「何でも挑戦ですよね。オリンピックも挑戦だし、今回の世界選手権も挑戦。自分が行けなかったステージに行くためには、思い切って挑戦するしかないと思うんです」。パリ・オリンピックへの最初の挑戦で、明るい兆しを見つけたい。

 







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