志土地真優と尾﨑野乃香が決勝進出、文田健一郎は3位決定戦へ…2022年世界選手権・第3日（2）

　【ベオグラード（セルビア）】2022年世界選手権第3日は9月12日、セルビア・ベオグラードで男子グレコローマン2階級と女子2階級がスタート。準決勝までが行われ、女子55kg級の志土地真優（ジェイテクト）と同62kg級の尾﨑野乃香（慶大）が決勝進出を決めた。男子グレコローマン60kg級の文田健一郎（ミキハウス）は準決勝で敗れ、3位決定戦に回る。

4試合を無失点で勝ち上がり、4度目の世界一へ“あと1勝”とした志土地真優（ジェイテクト）

　志土地は、トルコとカザフスタンの選手をともにテクニカルフォールで破り、3回戦で2019年アジア選手権優勝のシエ・メンギュ（中国）に6－0で勝利。準決勝は2019年世界チャンピオンで、53kg級で東京オリンピック5位のジャッカラ・ウィンチェスター（米国）に12－0のテクニカルフォール勝ち。4試合を無失点で勝ち上がった。決勝は、昨年3位で今年の欧州選手権2位のアレクサンドラ・ホメネツ（ウクライナ）と対戦する。

　尾﨑はハンガリーとウクライナの選手を相手に、ともに1分以内のテクニカルフォールで圧勝。準決勝で、東京オリンピック2位で昨年優勝のアイスルー・チニベコワ（キルギス）を11－5で破った。昨年2位のカイラ・コリン・ミラクル（米国）を相手に初の世界一を目指す。

　文田は初戦の2回戦を勝ったあと、3回戦で欧州選手権優勝のケリム・カリム（トルコ）を6－3で破ったが、準決勝で欧州選手権2位のエドモンド・ナザリアン（ブルガリア）に5－5のビッグポイントの差で惜敗した。3位決定戦へ回り、銅メダルを目指す。

　男子グレコローマン130kg級の園田新（ALSOK）は、1回戦でパンアメリカン選手権2位のエデュアルド・ソゴモニャン（ブラジル＝元アルメニア）に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。

　各選手の成績は下記の通り。（撮影＝保高幸子）

世界V2のアイスルー・チニベコワ（キルギス）相手に積極的に攻めた尾﨑野乃香（慶大）

文田健一郎（ミキハウス）は、欧州2位のエドモンド・ナザリアン（ブルガリア）に不覚

男子グレコローマン

※3位決定戦・決勝は、日本時間で14日午前1時（13日の深夜）

　【60kg級】文田健一郎（ミキハウス）　　　29選手出場《トーナメント表》
３決戦＝対戦相手未定
準決勝　●［5-5B］Edmond Armen NAZARYAN（ブルガリア）
３回戦　○［6-3］Kerem KAMAL（トルコ）
２回戦　○［9-5］Etienne KINSINGER（ドイツ）
１回戦　　ＢＹＥ

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　【130kg級】園田新（ALSOK）　　　25選手出場《トーナメント表》
１回戦　●［フォール、3:23=0-9］Eduard SOGHOMONYAN（ブラジル）

※敗者復活戦に回れず

女子

　【55kg級】志土地真優（ジェイテクト）　　　17選手出場《トーナメント表》
決　勝　Oleksandra KHOMENETS（ウクライナ）
準決勝　○［Ｔフォール、2:09=12-0］Jacarra Gwenisha WINCHESTER（米国）
３回戦　○［6-0］Mengyu XIE（謝夢宇＝中国）
２回戦　○［Ｔフォール、2:43=10-0］Marina SEDNEVA（カザフスタン）10-0
１回戦　○［Ｔフォール、4:00=10-0］Elvira KAMALOGLU（トルコ）

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　【62kg級】尾﨑野乃香（慶大）　　　24選手出場《トーナメント表》
決　勝　Kayla Colleen Kiyoko MIRACLE（米国）
準決勝　○［11-5］Aisuluu TYNYBEKOVA（キルギス）
３回戦　○［Ｔフォール、0:35=10-0］Ilona PROKOPEVNIUK（ウクライナ）
２回戦　○［フォール、0:53=6-0］Anna Hella SZEL（ハンガリー）
１回戦　ＢＹＥ