2022年U23世界選手権出場の男子グレコローマン・チームが出発

　10月17日（月）からスペイン・ポンテベドラで行われるU23世界選手権に出場する男子グレコローマン・チームが10月13日、成田空港から出発した。日本は、昨年大会は出場しておらず、2019年以来の出場。2017～19年の男子グレコローマンでは4選手のチャンピオンが誕生しており（2018年が2人）、前回の国別対抗得点は６位だった。

　3スタイルを通じての吉村祥子監督（エステティックTBC）は「派遣が決まり、多くの選手に世界で挑戦させられる機会ができて、うれしく思う」と、3年ぶりの出場に期待を寄せ、練習への熱の入りからなどから選手の気持ちの高揚も感じていると言う。「もらったチャンスをしっかりいかしてほしい。2017年に大会が始まり、そのときにメダルを取った選手が、その後活躍している」として、シニアの世界へはばたくきっかけとすることを望んだ。

▲スペインへ向かった男子グレコローマン・チーム

　男子グレコローマンの笹本睦ヘッドコーチ（日本オリンピック委員会）は「毎回メダルを取っている大会。それに続けるように頑張りたい」と、金メダルの伝統を受け継ぐことを宣言。当初、派遣があるかどうか分からない状態だったそうだが、派遣が決まり、選手の気合いは高まっているという。

　重点を置くのは、グレコローマンでは以前から課題となっているグラウンドの攻防。「選手が普段の練習の成果を出せるようにサポートし、女子、男子フリースタイルに続けられる成績を残したい」と話した。

　昨年、シニアの世界チャンピオンに輝いた55kg級の松井謙（日体大）は「準備はしっかりしてきた。それをすべて出して、いい結果を出して帰りたい。優勝が目標だけど、あまり意識せず、1回戦から目の前の試合に集中して闘いたい」と話す。

　昨年の世界王者ということで、他国からしっかり研究されていることが予想されるが、「初顔合わせの相手は、対策されても何とかなると思います。自分のやりたいことをやれば、対策されても問題ないと思います」と話し、自分のレスリングを貫くことを目標とした。

　男子グレコローマンは17～19日に行われる。

2022年U23世界選手権・役員

【監督】吉村祥子（エステティックTBC）

【男子グレコローマン・コーチ】笹本睦（日本オリンピック委員会）、藤村義（自衛隊）、【女子コーチ】冨田和秀（自衛隊）、志土地翔大（ジェイテクト）、【男子フリースタイル・コーチ】湯元健一（日体大教）、米満達弘（自衛隊）

【トレーナー】野呂賢二（JSC業務委託）、大山貴裕（NTT東日本関東病院）

【帯同審判】土居克也（愛媛・北条高教）

2022年U23世界選手権・代表選手

　【男子グレコローマン】
▼55kg級　松井　謙（日体大）
▼60kg級　稲葉海人（日体大大学院）
▼63kg級　池田龍斗（日体クラブ）
▼67kg級　曽我部京太郎（日体大）
▼72kg級　小林大悟（拓　大）
▼77kg級　日下　尚（日体大）
▼82kg級　樋口徹心（日体大）
▼87kg級　向井識起（自衛隊）
▼97kg級　仲里優力（佐賀県スポーツ協会）
▼130kg級　西村麻凜（国士舘大）

　【女子】
▼50kg級　須﨑優衣（キッツ）
▼53kg級　藤波朱理（日体大）　＝負傷のため、奥野春菜（自衛隊）へ変更
▼55kg級　清岡もえ（育英大）
▼57kg級　南條早映（東新住建）
▼59kg級　德原姫花（自衛隊）
▼62kg級　尾﨑野乃香（慶大）　
▼65kg級　森川美和（ALSOK）　
▼68kg級　松雪成葉（ジェイテクト）　
▼72kg級　新倉すみれ（神奈川大）　
▼76kg級　松雪泰葉（ジェイテクト）　

　【男子フリースタイル】
▼57kg級　阿部敏弥（国士舘大職）　
▼61kg級　小川航大（自衛隊）　
▼65kg級　安楽龍馬（nobitel）　
▼70kg級　髙橋海大（日体大）　
▼74kg級　深田雄智（早　大）　
▼79kg級　山倉孝介（早　大）　
▼86kg級　白井達也（日体大）　
▼92kg級　阿部　光（中　大）
▼97kg級　伊藤飛未来（日体大）　
▼125kg級 出頭　海（中　大）