2022年世界グラップリング選手権は10月14日、スペイン・ポンテベドラで男女のGi(道着あり)が行われ、女子53kg級で前日のNo-Gi(道着なし)と同じく池田海南江(IGLOO)と平林るい(SKアカデミー)が決勝へ進出。平林が3-0で勝ち、前日のリベンジを果たして優勝した。
男子は62kg級の米倉大貴(IGLOO)が不戦勝を含めて4試合を勝ち抜き、優勝した。男子の優勝は、2013年に渡辺修斗(No-Gi62kg級)と水洗裕一郎(Gi62kg級)が勝って以来、9年ぶり。国際レスリング連盟(FILA)から世界レスリング連盟(UWW)に変わり、新たにスタートしてから初の世界チャンピオンとなった。
他の3選手は上位進出ならなかった。各選手の成績は下記の通り。
【53kg級】平林るい(SKアカデミー) 優勝=15選手出場
決 勝 ○[3-0]池田海南江(日本)
準決勝 ○[3-1]Naiomi Anaiansi MATTHEWS MARTIN(スペイン)
2回戦 ○[3-2]Tetiana ASTAKHOVA(ウクライナ)
1回戦 ○[不戦勝]Alina Adriana CORBEANU(ルーマニア)
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【53kg級】池田海南江(IGLOO) 2位=15選手出場
決 勝 ●[0-3]平林るい(日本)
準決勝 ○[一本、4:19=5-0]Martyna IWAT(ポーランド)
2回戦 ○[13-0]Botakoz YELDOSKYZY(カザフスタン)
1回戦 ○[9-0]Maria Aisa RATCLIFF(フィリピン)
【62kg級】米倉大貴(IGLOO) 優勝=14選手出場
決 勝 ○[一本、0:25=0-2]Dmytro BARANOV(ウクライナ)
準決勝 ○[7-4]Mayis NERSESYAN(アルメニア)
2回戦 ○[13-8]Ander SANCHEZ LOPEZ(スペイン)
1回戦 ○[不戦勝]Arulan KURMANALIYEV(カザフスタン)
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【66kg級】平澤宏樹(ALMA LIFE) 8位=15選手出場
2回戦 ●[2-5]Sergio CALDERON GONZALEZ(スペイン)
1回戦 ○[不戦勝]Arsen ALEKSANYAN(アルメニア)
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【71kg級】矢野晃トミ(IGLOO) 17位=23選手出場
1回戦 ●[一本、0:57=0-2]Nadav BAR GIL(イスラエル)
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【77kg級】清水健之介(今成柔術) 14位=16選手出場
1回戦 ●[0-9] Nahman Yariv BITON(イスラエル)
《チーム報告》
【53kg級】平林るい(SKアカデミー) 優勝=15選手出場
決 勝 ○[3-0]池田海南江
《試合経過》開始から2分経過しても、お互いに組み手の厳しさから点数を取れない。池田が引き込みを仕掛ける。平林がうまく裁き、コントロールして2点。上からサイドポジションを狙いにいく平林に、池田が下から関節技で応戦する。場外際で、立ってきたところを平林が攻め、タイムアップ前に場外ポイント。池田は、最後、絡みにいくが、タイムアップ。3-0で平林の判定勝ち。
準決勝 ○[3-1]Naiomi Anaiansi MATTHEWS MARTIN(スペイン)
《試合経過》相手の引き込みに対応して2点。もつれながらもサイドポジションを狙いにいくが、上手く裁かれてなかなか取れず、逆に消極的コーションポイント1点を取られる。立ったところを場外で1ポイントを取る。センターで、再開し、相手の投げや押しに対応するが、もつれて場外へ出てしまって1失点となった、タイムアップ。
2回戦 ○[3-2]Tetiana ASTAKHOVA(ウクライナ)
《試合経過》平林は開始早々、消極コーションを取られたが、一点引き込みに対処して2点を先取。相手が立ったところを外に出して1点。スタンドポジションから開始し、外に出されてしまうが、タイムアップ。
1回戦 ○[不戦勝]Alina Adriana CORBEANU(ルーマニア)
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【53kg級】池田海南江(IGLOO) 2位=15選手出場
決 勝 ●[0-3]平林るい(日本)
《試合経過》=上記参照
準決勝 ○[一本、4:19=5-0]Martyna IWAT(ポーランド)
《試合経過》開始15秒、引き込みをしてきた相手をコントロールして池田が2点。けさ固めで押さえ込みをしていき、マウントを取ってチョークへ。残り40秒で相手がタップ。
2回戦 ○[13-0]Botakoz YELDOSKYZY(カザフスタン)
《試合経過》開始早々、池田は引き込みをしてくる相手に対応して2点。サイドマウント、マウントを連続で取り9点。バックマウントも取り、そのままタイムアップで13-0の判定勝ち。
1回戦 ○[9-0]Maria Aisa RATCLIFF(フィリピン)
《試合経過》池田は相手の引き込みに対応して2点。そこからサイドマウントを取って3点。さらにマウントを取って4点。相手に何もさせず9-0。
【62kg級】米倉大貴(IGLOO) 優勝=14選手出場
決 勝 ○[一本、0:25=0-2]Dmytro BARANOV(ウクライナ)
《試合経過》開始早々、米倉が引き込みにいく。相手がコントロールして2点を失うが、足を攻め続け、右足を取って、フットロックをしっかりとかけ、相手はたまらずタップ。歩けなくなった相手をセコンド席までかついであげたあと、ウイニングラン!
準決勝 ○[7-4]Mayis NERSESYAN(アルメニア)
《試合経過》開始10秒で片足を取られ、倒され2点を取られるが、下から反撃しリバースで2点。そのあと相手のアタックポイントで1点、場外に押し出されるなどして劣勢へ。しかし、相手が立ってきたところをうまく足を絡ませてテークダウン。2点を取ったところで、相手側がチャレンジするが失敗となって2点を獲得したところでタイムアップ。
2回戦 ○[13-8]Ander SANCHEZ LOPEZ(スペイン)
《試合経過》米倉が相手を引き込むが、コントロールされ2点を献上。リバースしてそのままスィープし、サイドマウントを取って3点を獲得するも、リバースされて2失点。もつれてリバースし2点。4-5のまま終盤へ。絡み合いとなり、優位にポイントを重ねタイムアップ。
1回戦 ○[不戦勝]Arulan KURMANALIYEV(カザフスタン)
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【66kg級】平澤宏樹(ALMA LIFE) 8位=15選手出場
2回戦 ●[2-5]Sergio CALDERON GONZALEZ(スペイン)
《試合経過》相手が引き込みをしてきたところを、パスコントロールして2点を先取するも、こう着状態が続き、消極的コーションポイントを3回献上。逆転され、焦って立ったところを、タックルされて2点。そのままのスコアで時間切れ。
1回戦 ○[不戦勝]Arsen ALEKSANYAN(アルメニア)
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【71kg級】矢野晃トミ(IGLOO) 17位=23選手出場
1回戦 ●[一本、0:57=0-2]Nadav BAR GIL(イスラエル)
《試合経過》開始早々、相手が引き込みをしてくるが、うまくコントロールして2点。相手のガードの足をアンクルホールドで攻めていくが、反対にトーホールドをかけられてタップ。
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【77kg級】清水健之介(今成柔術) 14位=16選手出場
1回戦 ●[0-9] Nahman Yariv BITON(イスラエル)
《試合経過》清水が、引き込みにいくが、相手にうまくコントロールされ2点。パスされサイドマウントで3点、その後、マウントを取られて4点を献上。
絞め技をかけられてタップはしのぐが、タイムアップ。