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2022.10.24

2022年U23世界選手権(スペイン)出場の女子チームが帰国

 

 スペイン・ポンテベドラで行われていた2022年U23世界選手権に出場した女子チームが10月23日、成田空港に帰国した。

 冨田和秀コーチ(自衛隊)は「金メダル7個を含む全選手メダル獲得という成績を残すことができてよかったと思います」と、前回大会に続く好成績にホッとした表情。シニアの世界選手権で見せた日本女子の強さからすれば当然なのだろうが、「取りこぼすことなく闘えました」と、ポカもない結果に満足そう。

 もちろん、細かなところでは反省すべき点もあり、“結果オーライ”とはならない。「すぐに全日本選手権がやってきます。ワールドカップ(12月、米国)に出る選手もいます。今回の反省をもとに課題に取り組んでほしい」と要望。2024年パリ・オリンピックの予選スタートとなる全日本選手権は、階級を変える選手もいて、厳しい闘いが予想される。「あと2ヶ月、どの選手もしっかりやってほしい」とエールを送った。


 ■50kg級優勝・須﨑優衣(キッツ)「グランドスラムを達成したいという思いが、ずっとありました。自分のレスリングをやり切って、圧勝して達成したい気持ちもあって、いい緊張感で臨むことができました。達成できてよかった、という気持ちと、12月の天皇杯に向けての闘いの準備をし、オリンピックにつなげたい、という気持ちで帰国しました。

 (世界選手権の1ヶ月後の闘いだったが)今しかできないことであり、私にしかできないことなので、やり遂げたいという気持ちが強かったです。(世界初の肩書に)歴史に名前を残すことができたのは光栄に思います。今までの積み重ねで達成できたことなので、頑張ってよかったと思います」

▲世界初のグランドスラムを達成して帰国、喜びの気持ちを話す須﨑優衣(キッツ)

 ■53kg級優勝・奥野春菜(自衛隊)「試合をたくさんできて、よかったです。(急な代役出場だったが)もともと全日本女子オープン選手権に出る予定だったので、行き先が変わっただけで、体調面での問題はなかったです。これまで2回優勝しているし、チームの中で最年長なので、優勝しなければならない、という気持ちはありました。全日本選手権へ向けての弾みにはなりますが、国体で得た課題をすぐに試せたことがよかったです」

 ■55kg級優勝・清岡もえ(育英大)「優勝できてよかった、という気持ちです。2回戦のトルコ選手は、アメリカのヘレン(マルーリス)に勝ったことのある選手と聞いていて、しっかり作戦を練りました。自分のレスリングを貫けたと思います。(初戦の相手はシニアの世界2位)動画を見て研究し、自分の力を出せば勝てると思っていました。練習通りを目指して頑張りました。自分が少しずつレベルアップできていることが確認できました。(3世代目の優勝で)あと、シニアの世界選手権とオリンピックですね。レベルが一段と違うと思いますが、いつかその舞台に立って活躍できるよう頑張りたい」

 ■57kg級優勝・南條早映(東新住建)「最近負け続きで、久々に金メダルを取れました。金メダルを見たとき、この金メダルのために頑張っているんだな、という気持ちになりました。(大会前は)国体で得た課題に取り組みました。その成果を出す大会で、改善できた点はありましたが、新たな課題も見つかりました。シニアの世界選手権よりレベルは劣りますし、通過点でしかないです。次の天皇杯が勝負ですので、今回得たことをいかして、次に向けて準備したい」

 ■59kg級・德原姫花(自衛隊)「(国際大会初優勝で)自分のレスリングで、少しは海外で通用するのかな、と思いました。練習でもっと磨いて、国内でも海外でも勝てるようにしたい。大きな技をかけたいと思っていましたが、自分の技を出し切ることができず、そのあたりは反省点です。決勝は(3-2で)相手の最後の追い上げはすごかったです。そうした場面で、もっと冷静に闘い、自分から取りにいくような気持ちで闘えるようにしたい。優勝はうれしいですけど、次の試合へ向けて気持ちは切り替わっています。」

▲移動中に2選手のスーツケースが破損。手続きに手間取り、流れ解散へ。4選手が真っ先に向かったのは…

 ■62kg級優勝・尾﨑野乃香(慶大)「全試合テクニカルフォールで勝つことができ、いい動きができたかな、と思います。(4試合すべて第1ピリオドで勝利)テクニカルフォールにはこだわらず、3分2ピリオドを使ってでも勝てばいい、という気持ちで闘いました。結果として、その気持ちがこの結果につながったのだと思います。同一年に3世代での世界一に対する意識はありましたが、プレッシャーではなかったです。これからが本当の勝負だと思います。優勝に一喜一憂することなく、過去のこととして、これからの厳しい闘いに、覚悟を決めて、人生をかけて頑張りたいと思います」

 ■65kg級優勝・森川美和(ALSOK)「優勝は、当りまえとは言いませんが、最低限だと思っていました。しっかり優勝できたのは、よかったです。シニアの世界選手権ではいいところが出せず、ダメダメでした。すぐにこういう試合があり、アタックでポイントが取れたのはよかったです。だれが相手でもポイントを取れ、テクニカルフォールできるような試合をやっていきたい。65kg級はこれが最後。これから世界で勝つには筋力アップ、体力アップが必要。日本で勝つことが目標ではないので、世界で勝てるよう、しっかり頑張りたい」

 ■68kg級2位・松雪成葉(ジェイテクト)「優勝したかった。次の大会に向けて頑張りたい。決勝は自分の攻める力が足りず、相手に先制点を取られ、追いつく力もなかった。自分から攻める力をつけないとならない。準決勝までも、いい内容ではなかった。何とか勝てた、という感じです。全日本選手権では、他の階級から変えてくる選手もいるので、簡単には勝てないと思う。今回の反省点を克服し、優勝できるように頑張りたい」

 ■72kg級3位・新倉すみれ(神奈川大)「U20世界選手権のときは、足首をけがしていました。そのけがもほとんど治り、万全の状態で挑みました。準決勝で負けたのは実力の差だと思っています。パワーで負けてしまった部分と、前半、相手に合わせすぎました。最後、時計を見る冷静さや余裕を持てなかったことが敗因だったと思います。(今年3回目の国際大会で)雰囲気には慣れました。来年こそは、何かの大会で優勝できるよう頑張りたい」

 ■76kg級3位・松雪泰葉(ジェイテクト)「勝ちたかった、というのが本音ですが、最低限のメダルは取れてよかった。(負けた米国選手には)押し負けました。力がすごかったです。外国選手がレベルアップする中でも勝つことが大切。12月(全日本選手権)までにはしっかりと修正し、12月こそは優勝したい」







2023年世界選手権/激戦の跡
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