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2022.10.26

【2022年全日本大学グレコローマン選手権・特集】世界一に登り詰めた先輩から刺激を受けて優勝! 最後は東京銀メダリストとの再戦を希望!…60kg級・堤孔一(青山学院大)

 

(文=布施鋼治)

 「中学2年以来の全国優勝です。大学4年生なので、最後の最後に勝てて本当によかった」

 2022年全日本大学グレコローマン選手権・最終日。60㎏級決勝は、前日の準決勝で本命と思われた塩谷優(拓大)を撃破した五味虹登(育英大)が負傷棄権したため、堤孔一(青山学院大)が闘わずして優勝した。

▲決勝は不戦勝だったが、8年ぶりの全国優勝を成し遂げた堤孔一(青山学院大)=撮影・矢吹建夫

 堤は双子レスラーで、兄の太一は法大でフリースタイルの選手として活動中だ。

 「静岡の沼津城北高では(兄と)一緒だったんですけど、同校のレスリング部には同じ堤姓の双子がいました。従兄弟(いとこ)? 違います。もしかしたら、メチャクチャ遠い親戚かもしれないですけど…。彼らは、2人とも日体大でレスリングを続けています」

 兄はフリースタイル、弟はグレコとローマンとスタイルを分けたのは、意図的だったという。

 「基本DNAは一緒だし、体格的にはそんなに差はない。中高時代の指導者から『スタイルを分けた方がいい』と進言されました。奇しくも、もう一組の堤兄弟も、きれいにスタイルを分けていますね」

▲堤姓が4人並んだ2017・18年の静岡・沼津城北高校(一部加工しています)

全日本選手権で完全燃焼を目指す!

 今大会で決勝に進出するまでに、堤は4試合を勝ち抜いた。中でも0-4のスコアから相手の負傷による“棄権勝ち”となった大河原蔵之介(日体大)との準決勝が印象に残っている。

 「大河原選手には過去に1度しか勝っていない。去年の天皇杯でも負けているので、リベンジを果たせてよかった」

 約1ヶ月前、青山学院大から初の世界チャンピオンとなった成國大志(MTX GOLDKIDS)の活躍からは大きな刺激を受けた。「成國先輩は僕が1年生のときの4年生です。先輩が優勝したというより、シンプルにひとりの選手の優勝として感動しましたね」

 堤は12月の天皇杯全日本選手権にも出場する予定。これをラストマッチにして、来春大学を卒業したら不動産関係の会社に就職するという青写真を描く。

▲決勝は“不完全燃焼”-。選手生活の集大成となる全日本選手権は、王者を相手に熱く燃えることが希望!=撮影・矢吹建夫

 「天皇杯での目標? グレコローマン60㎏級はオリンピック階級でレベルが高いので、『優勝』とは言えない。メダルを取れたら最高ですね。願わくば、文田(健一郎)選手ともう一度闘ってみたい。前回(今年の全日本選抜選手権準々決勝)闘ったときには、第1ピリオドにグラウンドでやられました。スタンドではいけるんじゃないか、と思ったけど、グラウンドではめっちゃ差を感じましたね」

 双子の兄とともに5歳から始まったレスリング人生。最後は東京オリンピック銀メダリストとの再戦を実現させ、完全燃焼を果たせるか。







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