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2022.10.26

U23世界選手権(スペイン)出場の男子フリースタイル・チームが帰国

 

 スペイン・ポンテベドラで行われた2022年U23世界選手権に出場した男子フリースタイル・チームが10月25日、成田空港に帰国した。86kg級の白井達也(日体大)が優勝し、出場した大会は3大会連続での金メダル獲得となった。

 3スタイルを指揮した吉村祥子監督(エステティックTBC)は「3スタイルでメダルを取り、女子は団体優勝できたことを、うれしく思います。選手たちのこの大会に向ける気持ちの強さを実感しました」と総括。コロナ禍で、ここ数年、なかなか国際大会に参加できず、「その思いをすべてぶつけた感じでした。試合に出られる喜びを感じながら闘っていたことが伝わってきました」と振り返った。

 強化副委員長になったことで、女子だけではなく、男子の全日本合宿も参加して見るようになったが、「切磋琢磨して練習していることを実感します。選手の試合にかける思いを感じています」と話し、全体として気持ちが高揚していることが、この成績につながっていると分析。

▲メダルを獲得した(左から)安楽龍馬、白井達也、髙橋海大

 今大会を通じて、攻撃力の必要性は言うまでもないが、「失点しないことも大事だと思いました」と、デフェンス力が重要であることも感じた。「弱気になって逃げるのは駄目ですが、自分の取ったポイントをしっかり守る技術も大事だと思います」と、さらなる防御力を求めた。「試合はまだ続きます。頑張ってほしい」と話した。

 最終日に男子唯一の金メダルを獲得した白井は「優勝した実感が少しずつ湧いてきました」と第一声。決勝は、序盤にリードされ、「アメリカ人のフィジカルの強さを感じた」そうだが、後半、1点を取ったあとは自分のレスリングができ、「最後、少し逃げてしまいましたが、勝ち切れたところはよかったです」と振り返った。

▲金メダル獲得の白井と、喜ぶチームメート=UWWサイトより

 4試合、すべて6分間の闘い。「自分のスタイルとして、テクニカルフォールで勝つ試合は少ないのです」と、これも自分の闘い方と話す一方、「課題点は多かったです。それを直しつつ、12月の天皇杯(全日本選手権)へ向かいたい」と言う。

 その直前に米国で行われるワールドカップにも出場の希望を出している。全日本選手権は2024年パリ・オリンピックへ向けての国内予選第1戦となり、コンディショニングの面から出場を見合わせる選手も少なくない中、「試合の経験を積んでレベルアップしたい」と、実戦によって実力アップを目指す予定だ。


 ■65kg級3位・安楽龍馬(nobitel)「3位決定戦が終わったときは、うれしさの気持ちが強かったのですが、表彰台に(3回戦で負けた)アルメニアの選手と一緒に上がり、アルメニアの国歌が流れたときは、悔しさが出てきて、何とも言えない感情になりました。やるべきことがたくさんあることが、はっきり分かりました。アルメニア戦は1点差の負けでしたが、フィジカルとか勝ちへの執念とかは相手の方が一枚上手でしたね。技術というより、勝ちに対するこだわりが一番強い選手だったと思います。

 (3位決定戦は7-7)第1ピリオドは1-4でリードされたのですが、湯元コーチから『自分のスタイルを体現しろ』と言われ、気持ちが楽になって、集中力が高まりました。最後は根性で勝ちにつなげました。この大会で結果を残すことは、日本の65kg級のレベルを世界に知らせることだったと思います。(全日本選手権は)強い選手が多くいますが、自分が勝つイメージをもって戦術をたてたい」


 ■70kg級3位・髙橋海大(日体大)「久しぶりの国際大会のメダルなので、うれしい気持ちはあるのですが、金メダルではないところに悔しさは感じています。(敗れたのは昨年65kg級世界2位のイラン選手)世界で活躍している選手だけに、タックルの速さや力が強かったです。7-7まで追いついたのですが、2点をやらないために粘りすぎて4点をやってしまいました。勝負強さは相手の方が上だったかな、と思います。

 (敗者復活戦に回れることになって)絶対に3位にはなる、と気持ちを切り替えました。まだ大学1年生で、学生生活はあと3年あり、そのあとも続いていくので、この銅メダルをひとつの経験として、今後の糧にしていきたい」







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