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2022.11.16

【2022年全日本大学選手権・展望(各階級)】森川海舟(拓大)小柴伊織、白井達也(ともに日体大)が2階級制覇を目指す

 

2022年の内閣総理大臣杯全日本大学選手権は11月19日(土)~20日(日)に大阪・堺市金岡公園体育館で行われる。各階級の見どころを探った。(正選手が起用されることを前提とした予想です。直前の負傷による選手交代・戦力ダウンは勘案しておりません)

《大学対抗得点・展望》 《大会要項》


各階級エントリー選手=組み合わせ抽選は18日に行われます

57kg 61kg 65kg 70kg 74kg
79kg 86kg 92kg 97kg 125kg

 【57kg級】=30選手エントリー《一覧表》

 けがから復帰して全日本学生選手権を制した佐々木風雅(日大3年)と、コロナによる全日本学生選手権不参加から巻き返して国体を制した小野正之助(山梨学院大1年)の激突が実現するか。ともにインターハイ王者で(佐々木=2019年55kg級、小野=19・2021年60kg級)、実績は十分。

 JOCジュニアオリンピックカップ優勝の弓矢健人(日体大1年)も、高校時代の2019年に1年生国体王者に輝くなどすばらしい実績を持つ選手。全日本学生選手権は準決勝で佐々木に敗れており、対戦が実現すればリベンジ戦となる(同期の小野とは階級が違ったこともあって対戦はない)。一気に飛躍できるか。

 全日本学生選手権決勝で佐々木にラスト数秒で痛恨の逆転負けを喫した山口叶汰(神奈川大4年)の巻き返しなるか。西日本学生選手権二連覇の二宮健斗(日本文理大2年)、グレコローマンで昨年の全日本学生選手権を制している荒木瑞生(九州共立大3年)の西日本勢が意地を見せるか。

▲大逆転で全日本学生選手権を制した佐々木風雅(日大)=撮影・保高幸子


 【61kg級】=21選手エントリー《一覧表》

 昨年の全日本王者であり、今年の全日本学生選手権を制しながら、国体で不覚を喫した榊流斗(山梨学院大4年)が、田南部魁星(日体大2年)へのリベンジを目指す。本来57kg級の田南部は、新人戦では上の階級で闘って鍛えており、この階級での学生タイトルに挑む。

 全日本学生選手権決勝で榊流斗に敗れた藤田颯(早大3年)が、もう一度、榊に挑めるか。この階級にエントリーした男子グレコローマン55kg級世界選手権3位の塩谷優(拓大3年)が、どこまでやるか。フリースタイルでも通用する実力を持っており、昨年は57kg級に出場して2位。学生王者(弓矢暖人=日体大)に1-3と善戦する実力を見せた。

 西日本学生選手権を制した清水目光生(周南公立大2年)、国体で3位に食い込んだ深水小鉄(東洋大2年)が、どこまで上位に食い込めるか。

▲全日本王者に続いて学生王者に輝いた榊流斗(山梨学院大)。実力を発揮できるか=撮影・保高幸子


 【65kg級】=28選手エントリー《一覧表》

 全日本学生選手権と国体を制した清岡幸大郎(日体大3年)が優勝候補の筆頭と言えよう。その2大会で敗れている諏訪間新之亮(国士舘大4年)と、昨年の61kg級を制し、今年の全日本学生選手権は階級を上げて3位に入った森川海舟(拓大4年)が、どう挑むか。森川は、2020年大会もチーム事情で65kg級に出場して3位に入っている。今回はどうか。

 2年連続高校選抜王者の実績を持って進学した荻野海志(山梨学院大1年)は、全日本学生選手権準決勝で清岡に4-6の善戦。全日本大学グレコローマン選手権にも出場して2位に食い込むなど、スタイルを超えての経験を積んで実力アップをはかっている。本命を食うことができるか。

 東日本学生春季選手権優勝の大橋寛介(日大4年)、西日本学生選手権優勝の武元良樹(中京学院大4年)らが、優勝戦線へ勝ち上がれるか。

▲全日本学生選手権に続き、国体を制した清岡幸大郎(日体大)=撮影・保高幸子


 【70kg級】=23選手エントリー《一覧表》

 全日本学生選手権優勝の渡辺慶二(日大3年)、同2位の内山椋太(国士舘大2年)、東日本学生選手権で渡辺を破って優勝している青柳善の輔(山梨学院大3年)、西日本学生選手権両スタイル制覇の永松麗(周南公立大4年)の争いとなるか。

 青柳はU20世界選手権で銅メダルを取るなど昇り調子。永松は全日本学生選手権で内山に惜敗しての3位。だれが優勝してもおかしくない。

 グレコローマンの選手だが、昨年のこの大会で3位だった西田衛人(専大)が4者の争いを崩して優勝戦線に加わるか。

▲全日本学生選手権で優勝し、学生二冠王を目指す渡辺慶二(日大)=撮影・保高幸子


 【74kg級】=28選手エントリー《一覧表》

 全日本学生選手権優勝の高田煕(日体大3年)、昨年の同選手権優勝の深田雄智(早大3年)、昨年の世界選手権代表の佐藤匡記(山梨学院大3年)の3選手の争いか。どの選手も成長途上で、熱い闘いが展開されそう。

 U20アジア選手権3位で全日本学生選手権も3位入賞の硎屋亮太郎(日大2年)、西日本学生選手権優勝の岩野駿(福岡大4年)、同79kg級優勝の森東大樹(周南公立大3年)、U20アジア選手権79kg級2位の髙橋崇陽(専大1年)らが3者の争いに割って入れるか。

▲全日本学生選手権で優勝した高田煕(日体大)、部内の激しい争いを経て、学生二冠王を目指す=撮影・保高幸子


 【79kg級】=12選手エントリー《一覧表》

 全日本学生選手権優勝の山倉孝介(早大3年)と、昨年大会の74kg級で1年生王者に輝き、今年は同級で国体を制した小柴伊織(日体大2年)との争いか。山倉は10月のU23世界選手権に出場し、国際舞台を経験した。下の階級からの“挑戦”を退けられるか。

 JOCジュニアオリンピックカップ優勝の清水大輔(明大2年)、東日本学生春季選手権優勝の太田晃暉(専大3年)、86kg級で国体3位入賞の栃倉健人(日大3年)らが、どこまで上位に食い込めるか。

▲全日本学生選手権を制した深田雄智(早大)、学生二冠王を目指す=撮影・保高幸子


 【86kg級】=27選手エントリー《一覧表》

 世界選手権79kg級代表の髙橋夢大(日体大3年)が、この階級の全日本学生選手権と全日本大学グレコローマン選手権87kg級を制覇。優勝候補の大本命と言えよう。

 全日本選抜選手権92kg級2位でU23世界選手権を経験した阿部光(中大3年)やJOCジュニアオリンピックと東日本学生春季新人戦を制した五十嵐文彌(山梨学院大1年)、東日本学生選手権優勝の市川アンディ(神奈川大3年)、79kg級で2年連続東日本学生選手権優勝の奥井真吉(国士舘大4年)らが、髙橋の牙城を崩せるか。

 グレコローマンを中心にしている選手だが、全日本大学グレコローマン選手権77kg級優勝の水口竣介(拓大4年)、同87kg級2位の玉岡颯斗(早大)、JOCジュニアオリンピックと東日本学生春季新人戦を制した岩井知史(明大)が、どこまで上位へ食い込めるか。

▲全日本学生選手権で圧勝、国内では無敵の快進撃を続ける髙橋夢大(日体大)=撮影・保高幸子


 【92kg級】=6選手エントリー《一覧表》

 全日本学生選手権の1、2位選手が上の階級にエントリー。同3位の目黒優太(国士舘大3年)が“筆頭選手”となった。昨年の東日本学生春季選手権優勝の大原和也(育英大4年)、昨年の全日本学生選手権3位の坂井孝太朗(明大3年)とともに初の全国タイトルを目指す。

 西日本学生選手権2位の森田祥平(関学大4年)、同3位の小尾優弥(九州共立大)、86kg級で西日本学生新人選手権と西日本学生選手権を制した吉田奨健(帝塚山大2年)の西日本勢にとっては、大きなチャンスがやってきた。いずれも、同大学初の王者を目指したい。

▲訪れた好機をものにできるか、目黒優太(国士舘大)=写真は2021年東日本学生春季新人戦


 【97kg級】=21選手エントリー《一覧表》

 92kg級で実績のある選手が集まった。その中で、昨年86kg級優勝で今年の全日本学生選手権優勝の白井達也(日体大4年)、同2位の吉田アラシ(日大1年)、昨年の全日本学生選手権92kg級1年生王者の三浦哲史(拓大2年)が優勝を争うか。

 白井はU23世界選手権86kg級優勝、吉田は社会人の強豪2選手を破って国体を制しており、その勢いを持ち込めるか。三浦もU20世界選手権出場の経験を生かしたい。

 97kg級でやってきた選手が意地を出せるか。全日本学生選手権2位の加藤大翔(国士舘大2年)、同3位の山崎祥平(早大4年)、西日本学生選手権優勝の千葉大輝(近大2年)らが、優勝争いに加わらねばなるまい。

▲97kg級に挑む白井達也(青=日体大)。階級を超えて栄冠を勝ち取れるか(写真は全日本学生選手権92kg級決勝で、相手は吉田アラシ)=撮影・保高幸子


 【125kg級】=19選手エントリー《一覧表》

 全日本学生選手権2連覇の出頭海(中大3年)に、茨城県の国体予選で出頭を破っているJOCジュニアオリンピックカップ優勝の藤田龍星(日大1年)が挑む。国体でも2位に躍進しており、勢いがまさるか。

 97kg級で全日本学生選手権の両スタイルを制した伊藤飛未来(日体大4年)、東日本学生春季新人戦を制したアビレイ・ソビィット(山梨学院大1年)、グレコローマンで学生二冠&国体王者の奥村総太(拓大4年)もこの階級に参加。優勝が読みづらい激戦階級となった。

▲2年連続で学生王者に輝いた出頭海(中大)。難敵がそろった闘いを勝ち抜けるか=撮影・保高幸子







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