【12.22～25天皇杯全日本選手権・展望（2）】8連覇の園田新は負傷欠場、今季3冠の奥村総太が栄冠をつかむか…男子グレコローマン130kg級

　来年の世界選手権（期日未定、セルビア・ベオグラード）の日本代表選考ともなる2022年天皇杯全日本選手権は12月22日（木）～25日（日）に東京・駒沢体育館で行われる。

　この大会と来年6月の明治杯全日本選抜選手権で優勝すれば、世界選手権の代表に決定。別の選手が優勝すれば、2人のチャンピオンによってプレーオフが行われ、勝った選手が代表へ。世界選手権で3位以内に入れば、2024年パリ・オリンピックの代表に内定する（関連記事）。各階級の見どころをさぐった。

《大会要項》 ／ 　《大会日程＝各日の実施階級》　／　《観戦チケット販売》

男子グレコローマン130kg級・展望（2022年12月22・23日実施）

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

▲優勝の常連（園田新）不在の好機を生かし、飛躍へつなげられるか、奥村総太（拓大）＝撮影・保高幸子（2022年国体）

　昨年、8連覇を達成した園田新（ALSOK）は負傷箇所の手術に踏み切り、リハビリのため不出場。明治杯全日本選抜選手権は不出場だったが、国民体育大会と学生2大会（全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権）を制した奥村総太（拓大）が空いた座を奪えるか。11月にはフリースタイルの全日本大学選手権にも出場し（5位）、スタイルを超えて実戦を積んでいる。

　全日本選抜選手権2位でU23世界選手権出場の経験を積んだ西村麻凜（国士舘大）、昨年の全日本大学グレコローマン選手権優勝で今年の全日本学生選手権2位の小畑詩音（日体大）、JOCジュニアオリンピックカップU20優勝の山田康瑛（山梨学院大）らが台頭するか。

《2022年明治杯全日本選抜選手権・成績》　
《歴代優勝選手》＝男子フリースタイル ／ 男子グレコローマン ／ 女 子

エントリー選手（11選手）

▲西村麻凜

▲小畑詩音

▲奥村総太

▲山田康瑛

※今年の全日本選抜選手権の1～3位選手以外はアイウエオ順

《2022年明治杯全日本選抜選手権2位》
西村麻凜（にしむら・まりん＝国士舘大）
2000年12月8日生まれ、22歳。三重県出身。三重・松阪工高卒。177cm。2022年全日本学生選手権3位

《2022年明治杯全日本選抜選手権3位》
小畑詩音（おばた・しおん＝日体大）
2001年8月4日生まれ、21歳。宮城県出身。宮城・柴田高卒。184cm。2022年全日本学生選手権2位

奥村総太（おくむら・そうた＝拓大）
2000年11月19日生まれ、22歳。滋賀県出身。滋賀・栗東高卒。183cm。2021年天皇杯全日本選手権2位

河野隆太（こうの・りゅうた＝あづまフーズ）
1987年8月13日生まれ、35歳。三重県出身。三重・朝明高～青山学院大卒。180cm。2021年天皇杯全日本選手権3位

佐々岡誇仁（ささおか・たかと＝中京学院大）
2003年2月21日生まれ、19歳。岐阜県出身。岐阜・岐阜工高卒。180cm。2022年全日大学グレコローマン選手権2位

庄司樹（しょうじ・いつき＝専大クラブ）
1998年12月25日生まれ、23歳。岐阜県出身。岐阜・岐阜工高～私立専大卒。174cm。2022年全国社会人オープン選手権優勝

須惠勝貴（すえ・まさき＝大阪府警）
1991年2月3日生まれ、31歳。大阪府出身。大阪・高石高～桃山学院大卒。187cm。2022年全国社会人オープン選手権3位

西大悟（にし・だいご＝周南公立大）
2000年7月11日生まれ、22歳。鹿児島県出身。鹿児島・樟南高卒。175cm。2022年西日本学生選手権優勝

宮内勇真（みやうち・ゆうま＝神奈川大）
2002年4月1日生まれ、20歳。静岡県出身。静岡・伊豆総合高卒。177cm。2022年明治杯全日本選抜選手権4位

山口直人（やまぐち・なおと＝山口県協会）
1995年7月13日生まれ、27歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高～徳山大卒。172cm。2022年全日本社会人選手権優勝

山田康瑛（やまだ・こうえい＝山梨学院大）
2002年5月21日生まれ、20歳。岐阜県出身。岐阜・岐南工高卒。186cm。2022年JOCジュニアオリンピックカップU20優勝